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行き擦りの

0.プロローグ

  今でも忘れない。

地の上に倒れた自分の周りに集まり、遠巻きに見つめる修道女たちの蔑むような視線。

(ああ……)

 混濁する意識の中、ノービスの少年は己の喉笛が鳴るのを聞きながら、自分の上に馬乗りになって繋がっている美しい女を見た。昼の陽光に見事なブロンドが輝き、その下からカタツムリの殻のように巻かれた角が突き出ている。

「ふふ……おいしいわぁ……」

 女は妖艶な笑顔で赤い瞳を歓喜に輝かせ、顔に散った少年の精液を白い指先でかき集めては舐め取る。もう何度果てたか分からない。死ぬほど疲労しているのに、ちょっと女が肌を撫でただけで全身が快感で総毛立ち、下半身に血液がどっと流れ込み、痛いほど勃起する。それは拷問以外の何物でもなかった。

(なんで……)

 首都プロンテラの死体だらけの大通り。物音ひとつない街の中、生き残ったのはノービスの少年と美しい淫魔。いや、生き残ったのではなく、生き延びさせられていた。

 かけつけた救援のプリーストたちは、自分の周りに黒々と輪を作っただけで、為す術もなく見ているだけ。呆然としている彼女たちの表情に浮かぶのは、恐怖と困惑と嫌悪と侮蔑の色。

(どうして……助けてくれないんだ……)

 少年は組み伏せられた淫魔の下で助けを求めるように手を伸ばした。だが、周りに輪となった誰もが一歩ずつ引いただけで、手を取る者はいない。

 (お前達も―――――――)

 暗い想いが沸き上がる。

 お前達も、同じ目に遭えばいい。

 二度と、そんな目で見れなくしてやる――――――。

  1.行き擦りの。(新刊に収録のプリ陵辱編全文)

 その女プリーストは、端正な顔に緊張の色を浮かべ、ここピラミッドダンジョン3Fの狭い通路を走っていた。肩で切りそろえられた綺麗な金髪の上で、薄桃色の花を繋いで輪にした仮初めの恋が泳いでいる。

 ひとりで狩りに来ていたウィザード・オズワルトは、その女とすれ違う。

 彼女の、冬の空のような薄青色の瞳が緊迫した面持ちでこちらを見た。通り過ぎざま、微かに花の香りがした。

 その途端、プリーストの後を追ってきていたモンスター、ミミックが襲いかかってきた。宝箱の中から鋭い歯をむき出しにして、オズワルトのやわらかい腕に噛みつく。しかも3匹いた。

「ファイアーウォール!!」

 すかさず呪文を詠唱し、魔法の壁を張る。爆音が轟いて火柱が上がり、ミミックを足止めする。木の灼ける匂いとともに、ギチッギチッとモンスターの悲鳴が上がる。

「プリさん……」

 オズワルトが振り返ると、

「テレポート!!」

女はそのまま姿を消した。どうやら、なすられたようだ。「……」

 思わず絶句したが、呆れている場合ではない。ミミックが激しい勢いで炎の壁に猪突し、魔法が破られそうだったので、オズワルトは新たに呪文を唱える。炎の中でもがいている箱どもにストームガストを打ち込むと、キキィッっと哀れな叫びをあげて朽ちた。

 オズワルトはマントの下で腕を押さえた。ミミックに噛まれた傷がズキズキと痛む。

「ヒールくらいしろ、あの女……」

 ひとり呟き、頭の中で、一瞬だけ見たプリーストの顔を思い浮かべる。

 絶対に見つけて、一言謝らせてやる……。

 傷のついた腕をマントの下に隠し、オズワルトは蝶の羽を掲げた。小さなピンク色の羽は、霧散して彼の身体を包むと、その魔法の力で彼をダンジョンの外へと運んだ。

 砂漠の街、モロク。

 砂埃の舞う雑踏の中、オズワルトはカプラの傍で通り過ぎる人を眺めていた。その中に、見覚えのある人物を認め、立ち上がる。黒いシスター服に身を包み、金髪に仮初めの恋を乗せた女性だ。

「聖職者様」

 オズワルトは近寄り、優しい声で背後から声をかける。

「宜しければ、ヒールを頂けませんか?」

 プリが振り返る。そして、オズワルトを見て、表情を強張らせた。

 どうやら、昼間に自分がミミックをなすった相手の顔を覚えていたようだ。青い瞳を見開いて、数秒凝視したかと思うと、周りの目を気にしてか、笑顔を取り繕った。

「い……いいですよ」

 オズワルトは無言で腕を差し出す。生白い裸の腕には、くっきりとミミックの四角い歯形がついている。それも、三カ所に。

「うわ、グロッ」

 通りすがりの女シーフが横から覗き込み、小さく呻いた。

「いやあ、行きずりのプリさんになすられましてねえ。生きてて良かった、ははは」

 何事もなかったかのようにオズワルトが明るく言うと、女プリの頬が引きつる。シーフは何も知らずに頷いている。

「あ~いるよね、そういう奴。あれに比べりゃ、あたしなんて全然ワルじゃないねぇ」

 プリはその言葉に硬直しながらそっと手を上げ、オズワルトにヒールする。温かい光が身体を包んだかと思うと、腕の傷がほぼ癒えた。

「……これでいいですか?」

 その場を去りたそうなプリに、オズワルトはそっと耳元に顔を寄せると囁いた。

「なにか他に、言うことがあるんじゃないのか?」

「ヒールしたんだから、いいでしょう?」

 プリは急いでその場を去ろうとする。オズワルトはその背中に言葉を投げる。

「モンスターをなすって飛ぶのはどうか、という話なのだがな」

 プリは立ち止まり、周りを見た。口論するには人が多い場所だ。

「ちょっと場所を変えましょう」

 二人は表通りからひとつ奥の路地へと入る。

「……正直言って、ここまで追いかけてくるなんて気持ち悪いですよ」

 その言葉に、オズワルトは酷薄な笑みを浮かべる。

「腹が立ったのでな」

「……そんなこと、他のみんなもしていることじゃないですか」

「他人がしているから、お前もしたと言うのか? それに、お前の言う“みんな”が、具体的に誰のことなのか知りたいものだな」

 プリは苛立ったように声を荒げる。

「……私、こういう、真綿で首を絞めるような口論って嫌いなんですよ」

 水色の瞳に剣呑な光をたたえ、オズワルトを睨み付ける。

「何がお望みですか? お金ですか? いいですよ、ノーマナーで通報されたり付きまとわれたりするよりは。できる範囲で、あなたの要望を聞きますよ」

 一言の謝罪が欲しかっただけなのだが、何だか話が変な方向にいっている。しかし、これはこれで好都合だった。

「……それでは」

 グイ、とプリーストの肩を掴んで壁に押しつける。プリははっとして、怯えの色を浮かべて見上げてくる。

「身体で償ってもらうかな」

「……えっ……」

 相手の言葉を待たずに、片手でシスター服の上から胸を鷲掴みにする。乳房を揉みしだきながら、空いているほうの手をスリットの下に滑らせる。プリは少し青ざめ、愕然としている。

「人を……呼びますよ……」

 その首筋に舌を這わせながら、オズワルトは口の端に笑みを浮かべる。

「俺は構わんがな。お前が今の姿を見られてもいいなら、だが」

 スリットの下へ忍び込ませた手を太股の間に潜らせ、内股をゆっくりと撫で回す。手袋越しに、鳥肌がさあっと立つのが分かった。

「……感度がいいな。溜まってるんじゃないのか?」

「そんな、わけ……」

 否定しながらも、うっすらと頬は上気している。

 オズワルトはそのまま指を秘所へとあてがい、薄い布地越しに刺激を与える。割れ目をなぞるように撫でながら、時折、親指で真珠を弾く。そのたびにプリの身体がびくりと震える。

「ご無沙汰なら、それなりに楽しんだほうがラクじゃないか?」

「貴方には……関係ない、でしょう……」

 必死に絞り出すようなその言葉を聞き流し、オズワルトは肉芽を二本の指の間にはさみ、小刻みに上下に動かす。転がしていると、だんだん固く膨らんでくる。

「ちょっと触っただけでココが立ってきたぞ」

 わざわざ口に出して見上げると、唇を食いしばり、耐えるような表情でこちらを睨み付けてくる水色の瞳と視線が絡み合う。

「我慢せずに声を出したらどうだ?」

 愛撫の手を休めて、嘲笑をこめた声色で煽ると、予想通りの強気な答えが返ってきた。

「誰が……」

 もっと文句を言いたそうだったが、クリトリスへの愛撫を再開すると、そこで何も言えなくなり、苦しげな吐息だけを漏らすようになった。その表情を堪能しながら、オズワルトは楽しげに呟いた。

「決めた。声を出したら、遠慮なくお前を犯すことにしよう」

「な、何を……勝手に……ッ」

 スリットから入れた手で下着を掴み、下へと引き下ろす。

「……や、やめッ……」

 プリの手が、オズワルトの手首を掴んで制止させようとしたが、逆に相手の手をひねり上げて封じ込める。悔しそうな表情を愉快そうに見ながら、からかう。

「布地越しじゃ、物足りないだろう?」

 秘所からは蜜が零れ始めていて、オズワルトの指先を濡らした。そのまま花びらの中へ少し指を潜らせると、くちゅ、と水音が響く。

「いやらしい女だな。知らない男の指で濡らしてるのか」 蜜壺の中をかき回し、わざと水音をたて続ける。プリの顔を見下ろすと、玉のような汗を額に浮かべて、泣きそうな表情で侮辱に耐えている。

 指に愛液を絡ませると、そのままクリトリスにあてがう。触れるか触れないかといったタッチで撫でたかと思えば、円を描くように指を添えて転がしたり、指の腹ですりつぶすようにこね回したりと、色々な刺激を与える。そして、優しい愛撫を続け、突然指先でつまんでひねりあげた。

「……ぁひぃッ」

 突然の刺激に我慢できず、プリの唇から喘ぎが漏れた。「いい声だ」

 意地悪く、オズワルトは笑みを浮かべる。プリははっとした表情を見せたが、もう遅い。オズワルトは中指をプリの秘所へと滑り込ませた。異物感を感じて相手が身を引こうとするが、それにも構わず、指を突き入れる。

 プリが顔をしかめたのを見て、ゆっくりと慣れさせるように指を出し入れする。前を執拗に愛撫しているからか、最初は狭かった入口が少しずつ緩くなっていく。

 入口付近を、指を曲げながらまさぐっていると、

「……やぁッ……」

 プリの声色が突然変わった。

 どうやら、特別に敏感な部分を見つけたらしかった。

 そこを指で突くと、ビクリとプリの身体が跳ねる。

「ぅ……」

 戸惑いの色を浮かべながら、情欲に潤んだ瞳でこちらを見る。それに答えるように、オズワルトは無言でそこに指を突き立てた。

「ひっ……」

 小さく悲鳴をあげるが、それは一瞬で、やがて陶酔したような表情へと変わっていく。

「んぅ……ぃや……」

 体裁を整える余裕もないらしく、指を動かすたびに、堪えきれずに甘い喘ぎ声を漏らす。

「やれやれ、こんなに人の手を汚して……聖職者失格だな」

 紅潮した頬に、さらに色味が増した気がした。オズワルトは愛液にまみれた指を引き抜くと、自分のズボンの前をほどく。

「約束通り……犯すぞ」

 力が入らないプリの身体を壁に押しつけ、片足を上げさせると、スリットから露わになった秘所に浅黒い己の分身を入口にあてがう。

 自分の中に侵入しようとする雄の存在を感じて、反射的にプリが逃げようとするが……それを許さず、一気に奥まで貫いた。

「…………ッ!!」

 悲鳴をあげそうなプリーストの口を手で押さえ、下から何度も突き上げる。一度、広がったはずの入口が、再びぎゅうっと締まる。苦悶の表情を浮かべるプリの目の端から、涙が数粒零れたが、先程と同じように、例の場所を狙って突いてやると、次第に表情が蕩けてきた。

 口を封じていた手を離すと、甘い吐息が唇から漏れる。「……あひぃッ……くぅ……あぅん……」

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「犯されて気持ちいいか?」

 そう言ったものの、プリには届いてないようだ。オズワルトはミミックに噛まれた腕をプリの口元にもっていく。

「舐めろ」

 プリは大人しく口を開いて舌を出し、犬のようにオズワルトの腕を舐める。ぴちゃぴちゃと水音をたてながら。

「ふむぅ……んふぅッ……んんっ……」

 夢中になっているプリを冷ややかな目で見下ろし、オズワルトは突く位置をわずかにずらす。

「……んぁッ……」

 プリが意地悪に気付き、夢中でしがみついてくる。

「そこ……違うぉ……さっきのとこを……」

「人に物を頼む態度とは思えんな」

 腰を浅く動かしながら、親指でクリトリスを撫でる。

「くふ……っはぁ……ぁ……お願い、です……」

 プリはオズワルトの意図に気付き、快感で朦朧とする頭で必死に言葉を絞り出した。

「私の……気持ちイイ……ぁッ……ところぉ……ぅくッ……突いて……下さいぃ……」

 オズワルトはにこやかに笑い、プリの頭を撫でながら低い声で話しかける。

「今日のようなことをしないと誓えるか?」

 びくり、とプリが震える。

「ひゃう……んぅ……はいぃ……誓いますぅ……」

「ふん、いいだろう」

 ご褒美だと言わんばかりに、ズン、と奥まで肉棒を押し込む。そのまま乱暴に腰を動かす。肌のぶつかり合う音と共に、二人の接合口から蜜が滴り落ちる。

「っ……あぁっ……イイッ……」

 プリの身体が歓喜に震える。

「……ぁふぅ、んぁッ……んッん……」

 やがて、プリの喘ぎが、切羽詰まった声色に変わってきた。最後が近いのを悟り、オズワルトは追い打ちをかけるように動きを早めた。

「ほら、イけ」

「……ぁーん……ッ」

 小さく叫んで、プリが全身を震わせ、気を達した。少し遅れて、オズワルトはプリの身体から自身を引き抜く。同時に射精し、法衣に白濁が散った。

「う……」

 頬にかかった体液と、その匂いに顔をしかめ、プリは手のひらで白濁をぬぐう。汚れた法衣に呆然としながら、緩慢な動作で手持ちの聖水を使い、情事の残滓を拭き取っていく。後始末をしている間に頭が冷えたようで、立ち上がってワープポータルを開くと、悲痛な口調で言った。

「……もう二度と、私に付きまとわないで下さいね……」

 そして、目を合わせずにワープポータルの中へと消えていった。

「ふん……淫乱め」

 残されたオズワルトは、誰もいない空間で悪態をつくと、ふと振り返って魔法を唱える。

「サイト!!」

 火の玉が指先に灯り、覗き見をしている者を照らし出す。しかし、そこに誰かの姿が現れることはなかった。

「……去ったか……」

 オズワルトの赤い瞳に陰鬱な影が宿る。

 踵を返してマントを翻らせ、彼もその場を去った。





□同人誌に収録したものです。第一話でした。
□あさぎりえいじ様より挿し絵(鉛筆画)を頂きました。有り難う御座いました!

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