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やおい学者セージちゃん(3)

 アサシンに転職して以来、まったく音沙汰のないギルドからお呼びがかかった。

  ってことは、いよいよ暗殺の依頼かッ!?

 と思ってウキウキして行ったら、目隠しをした長髪のアサシンNPC・カイがやる気なさげに待ってやんの。

「久し振りだな、元気だったか?」
「おう、元気元気。で、何? 暗殺の仕事くれんの?」
 オレが食いつくと、冷たい答えが返ってきた。

「トリプルクリティカルジュルさえ完成してないお前にやる仕事などない」
 つめてぇッ。
 あと1枚なんだけどよ、金なくて自力ゲットなもんでなかなか出なくて。

「さて、呼び出したのはほかでもない。お前の彼女のことだが」
 は?
「嫌味かよ!? 彼女なんていねーぞっ」
 自慢じゃねーが、年齢=彼女いない歴だっ。

「じゃあ、お前の彼女になりそうなヤオイ学者のことだが」

 あ い つ か よ !
 ……臨公で知り合ってから、なぜか後をつけ回してくる女セージだ。

「いや、あれは単なるストーカー。てかなんで知ってんだよ!」
「アサシンだからな」
 面白くもなさげに言い、

「まあそれはそれとしてだな、これからデート講習を始める」
 はぁ? なにそれ。

「アサシンで童貞でデートもロクにできないと格好悪いだろう」
 お、おいおい、コイツ何言って……。

「おまえの彼女はな、男アサシン好きの女性達に多大な影響力を持ってるんだ。格好悪いへたれアサシン本でも世に出されて見ろ、アサシンの地位はガタ落ちだ」

 んなわけねーだろ、コイツ正気か?
 オレがポカンとしてると、カイが言葉のソニックブローを出してきた。

「てか、童貞くらい、シーフ時代に 捨 て ろ 」

 ぐはっ。
「よ、余計なお世話だッ。つかなんで知ってんだよッ」
 オレだってなぁ、好きで1人でいたんじゃねぇぇぇ。

「私がシーフだった頃は、アコもマジも沢山泣かせたぞ」
 うっ……。
 こいつ、素顔は見たことないけど、普通にイイ男っぽいよな……。

「とりあえず、コレでも読んで勉強することだ」

 そう言って、カイがオレに放り投げた本は。

『フルカラー解説 できるシリーズ はじめてのデートからセックスまで』

 ……。
 マニュアル本かよ!
「ちっきしょーバカにすんなぁぁぁぁ!」

「要らんのなら返してもらうぞ」
「いえ、一応もらうッス」

 オレは表紙をしげしげと眺めた。
 男アサシンと女プリーストが抱き合ってキスしてる絵だった。
 どっかで見た絵だよなぁと思って奥付を見たら、

『編集協力:ジュノーひみつ図書館』

 あいつかよぉぉぉぉぉ!

「ちっきしょーバカにすんなぁぁぁぁ!」
「落ち着け馬鹿」

 てか、女の絵も描けたんだなアイツ。
 ホモばっか描くからまともに見たことないけど、絵は上手いんだよな。

 オレはふと思いついて言った。
「なぁ、処女の女アサシンはいいのか?」
「それはそれで、男にとっては燃えるからいいんだ」

 ……ちっ、不公平だ。

 ま、それからデート講習っての受けてきたんだけどさ、宿代は男が全部おごるとか、男がドアを開けて女を先に行かせるとか、喫茶店では女を奥に座らせるとか、そんなん人によって違うんじゃねーの? みたいな内容ばっかだったぜ。
 絶対、カイの自分ルールだと思うんだよなぁ。


 そういや、気になってることがあったんだった。
「なぁ、えっちのときって、セージの肩に付いてる車輪ってどうやって外すんだ?」

 カイは無言のままオレを見る。
 何言ってんのか分からないって顔だ。

 ……てめー、女をいっぱい泣かせたんじゃねぇのかよ!
 オレが不審の目で見ると、奴はふっと余裕の笑みを浮かべて言った。

「……外す必要があるのか?」
 な、なんだってーーーーー!?

「服なんて、脱がさなくてもいいだろう。セージだし」
 ……半脱ぎってか!?
 こ、こいつ……大人の話をしてやがるッ。

 ……やっぱり、ちゃんと講習を聞いておこう、うん。

 そんなこんなで講習を終え、オレはアサシンギルドを出ようとした。
 そしたら、NPCのシーフ子が手に薄っぺらい何かを持って駆け寄ってきた。
「ちょっと、アンタ」

「ん?」

 シーフ子は一冊の本を差し出した。
 本のタイトルは「アサシン総受け」。
 紛れもなくアイツの本だ。

「あのさ、コレにサインもらってきてくんないッ!?」
 ぶっ。

 サインって……有名人かよっ!?
 まぁ断る理由もないので、とりあえず引き受けた。

 で、外に出たらだ。
 どっかで見たようなウサミミセージが、目の前でサンドマンを焼いてるじゃねーか。

「ファイアーウォール!! ファイアーボルト!!」

 ……コイツ、またオレの後をつけてきやがったな。

「あ。あれ~、ウサタン、こんなとこで会うなんて奇遇だねっ」
 オレを見て、自分のウサミミを引っ張りながら照れ照れ言う。

「奇遇だねっ、じゃねーだろ。オラ、帰るぞ」
 セージの頭を小突くと、嬉しそうに後からついてきた。

「えっ、私も!? 帰る帰る!」
 そして、ぴたりと立ち止まる。

「あのね、ウサタン」
「何だ?」
「言いにくいんだけどさぁ」

 セージはもじもじしている。
 ……エロ本を大量生産してるコイツがこんな態度を取るなんて珍しいよなぁ。

 はっ。
 ま、まさか、今の会話を聞いてたッ!?

 オレは顔からざーーっと血の気が引くのが分かった。
 あれを女に聞かれたとなったら、男のプライド台無しじゃん!?
 しかもコイツにっ!


 奴は顔をあげて言った。
「歩いて帰らなくても、アサシンギルドの中でリログしたらセーブポイントに戻るよっ☆」
「……早く言えッ」
 オレはまたそいつの頭を小突いた。

 そうして、アサシンギルドに戻って、ついでにシフ子にサイン本を渡して(なんか絵もせがまれてついでに描いてたけどな、ウサシンを)、ふたりで再ログインした訳なんだけどさ。
 オレのセーブポイントはモロク。
 奴のセーブポイントは違う場所だったらしく、戻ったときには隣にいなかった。
 ま、当然だな。
 あ~、今日は疲れたぜ、帰ってクソして寝よ。



 同じ時間、アルデバランの時計塔前で、ひとりのウサミミセージががっくりと肩を落としてうなだれていた。
「う、ウサタンがいない……せっかく……後をつけたのにっ……」

 友達のアルケミストがぽんと手を置いて慰めた。
「まぁ、また会えるやろ。あたしのアサシン輪姦本あげるから元気出しやっ」
「うん……ありがとっ……」
 セージが涙を拭きつつ、ぐっとアルケミ娘の手を握る。

 そうして、腐女子ふたりは仲良く手を繋いで街へと消えていった。



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