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クルパラ劇場その4 特攻! クルセお嬢様の手料理

・クルセ娘=アルフィーリア。献身GXクルセ。名家のお嬢様らしい。

・パラ娘=クリス。槍パラディン。クルセイダー女子寮でアルフィーリアと同じ部屋に住んでいる。


 クルセイダー女子寮の共同台所で、パラディンのクリスはコック帽子を被り、コンロの火の上で調理器具を振っていた。
 AGI料理とSTR料理が次々と焼き上がってテーブルの上に並べられていく。

「クリス殿は料理が上手いな」

 ルームメイトのクルセイダー、アルフィーリアがテーブルの前に着席して眺めながら言った。クリスが自分で食べるために作り溜めている料理なので、手を伸ばしたりはしない。

「一人暮らしが長いからなー」
「いいお嫁さんになるな」
「嫁どころか彼女にもなれそうにない」
「誰の!?」
「いや……例えばの話だ。ああ、お前も料理するか? 材料あるぞ」

 クリスが誤魔化すようにアルフィーリアに話を振る。

「料理か。したことないな」
「まじで! レシピ通りにすれば出来るぞ、さあさあ」

 クリスが調理器具を半ば無理矢理に持たせる。アルフィーリアは仕方なくコンロの前に向かった。

「で、料理したことないって? 今までどうやって食ってたんだ?」
「家にはコックがいたから」
「あ……そう……」

 アルフィーリアはそこそこ有名な聖騎士一家の出だっけなぁ、とクリスは思い出した。プロンテラのでかい屋敷に住んでいたらしいが、母が病死し、父が殉死してからはクルセイダーの女子寮に住んでいると聞いた。

 アルフィーリアが石炭をくべながら話しかける。

「そういえば、弟が一緒に暮らそうって言ってるんだ」
「弟? お前に全然似てないド金髪のパラディンだっけ」
「ド金髪……まぁ、父上似だな」

 アルフィーリアは藍色の長髪を揺らしながら、くまの足の裏を焼く。

「たった一人の家族じゃないか。ルームメイトだからって私に遠慮してるなら必要ないぞ、寮を出て一緒に暮らせ」
「いや、その、苦手なんだ。弟」
「へえ?」

 温厚なアルフィーリアが誰かを苦手だと明確に言ったのは初めてだった。

「実は、弟とは母親が違ってて」
「ほう、初耳だ」
「後妻の子で、私が6歳のときに産まれた」
「ふむ」
「私の気のしすぎだとは思うんだが……」
「うん」
「その、なんというか」
「うん」
「本当に、私の気のせいだとは思うんだが」
「うん」
「……これを言うのはクリス殿が初めてなんだが」
「いいから早く言え」
「……私を見る目がいやらしい気がする」
「な、なんだってーーー!!」
「そういうのは疎いから違うと思うんだが、会う度に、その、胸の辺りを見られてるような」
「いや……お前だったら弟じゃなくても胸を見るんじゃないかなー男なら」

 クリスはクルセイダーの甲冑に包まれたアルフィーリアの巨乳を羨ましげに見る。

「ま、またそんなことを言って」
「弟は何歳だ?」
「16歳だが」
「なんだ、やりたい真っ盛りじゃないか。あるある」
「や、やりたい!?」
「いや、別にお前とやりたい訳じゃなくてな」
「や、やめてくれ! そういうの!」
「あー本当に苦手なんだな、弟……。すまん」

 アルフィーリアの顔は青ざめている。気にしすぎだとは思ったが、お嬢様なうえに男性経験のない身では過剰反応しても仕方ないかなと思い直す。

「ま、血が繋がってても、思春期にはありがちなことだと思うぞ? そんな深刻にならなくてもさ」
「そ、そうか?」
「まあ風呂上がりにタオル一丁で弟の前を歩いてたりしたらアレかもしれんが」
「え」

 微妙な間が空いた。

「え? 『え』って何だ、『え』って!」
「あ、いや……風呂上がりにタオルとか普通じゃないか?」
「いやいや、弟といっても男の前だから!」
「え……ええっ!? でも母上も同じ事してたぞ!?」
「しなびた乳とお前のおっぱい比べんな! そりゃ弟もいやらしい目で見るわ!」
「ええええええ!? わ、私のせいなのか!?」

 じゅっ、と油の焦げた匂いがした。
 アルフィーリアが慌ててフライパンから料理を下ろす。弟の話はともかく、今は料理が大事だ。

「あ、あの……初めての料理、できました」
「なんだ、上手いじゃないか」

 クリスは『特製くまの足の裏料理』を一口つまんだ。
 そして。


「ごふっ!」


 そのまま料理と一緒に黒い液体を口から吐き出して、翌朝まで目覚めなかったという。
 プロンテラ大聖堂の付属の病院で目が醒めたクリスは後にこう語った。
「あのおかげで、私は幼い頃に死に別れた父と母と妹に会えた。感謝している」と。
 また、クリスによりアルフィーリアの料理は「毒性くまの足の裏料理」または「デッドリーポイズンクッキング」と名付けられ、しばしばPVPで使われたという。





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