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クルパラ劇場その1 勝負下着の秘密

 時は真夜中。
 クルセイダーギルドの宿舎に着き、クリスはペコペコから降りるとペコ管理人に手綱を受け渡す。

「よろしく頼む」
「はい、お疲れ様です」

 管理人が手綱を受け取り、ペコペコをひいて畜舎へと向かっていく。

 クリスは聖騎士女子寮の玄関を開け、自分の部屋へ向かう。消灯時間は過ぎているから、非常灯しか点いておらず、建物の中はほの暗い。

 ルームメイトを起こさないように静かにドアを開けると、部屋から明かりが漏れてきた。同室のクルセイダーはまだ起きていたらしい。

「おかえり」

 クリスを迎える声。同室のアルフィーリアだ。

「ただいま。おっ、帰ってきてたんだな」

 机に向かっていた背中が振り返る。机の上には、書籍と大量のチョコが並べられている。昨日はバレンタインだったから、その収穫だろう。

「今年はいつもより多いな」
「うむ。クリス殿はどうなんだ?」
「私はさっぱりだ。槍だとソロが多いからな」
「成る程。どうも、スキルを献身に降り直してから人様と組む機会が多くてな……今年はそのせいか」

 バレンタインデーに女の子からチョコレートをもらう。良いのか悪いのか、ほとんどの女クルセイダーが一度は体験することである。「いつもお世話になってるから」といった義理からではあるが、中には本気のものも混じっているかも知れない。

「アルは奴にチョコをあげたのか? 昨夜は帰ってこなかったじゃないか」
 クリスはニヤニヤして聞いた。

 アルフィーリアの表情が少し陰る。
「いや、昨日は……教会の命令でダンジョンで討伐を……彼はずっと別行動で……」
 声が段々小さくなる。
「そ、そうか。それは大変だったな」

 クリスは槍を壁に立てかけると、パラディンの鎧を脱ぎながら話す。
「まぁ、気にするな。1、2日遅れたって渡してもいいだろう」
 甲冑を全て脱いで下着姿になり、ベッドに転がる。

 それを見てぎょっとしたアルフィーリアが頬を赤らめて訪ねる。
「クリス殿、その下着は……」
 布と言うよりは紐で秘所を隠しているような露出度の高いパンツだった。色は紫。真面目な彼女にはどこで売ってるのかも分からないような代物だった。

「ん? 勝負下着だ」
「しょ、勝負!?」

 アルフィーリアは目を丸くする。クリスは彼氏がいないはずだが、いつの間にかそんな仲の恋人ができたのだろうか?

 先を越されたというよりは、どうして教えてくれなかったのかという水くささを感じた。アルフィーリアが何かを言おうとすると、クリスがすました顔で答えた。

「今日もPVPに行ってきたんでな」
「え……?」
 どうやら勝負違いだったらしい。

 まごつくアルフィーリアにクリスはベッドから身を乗り出して言う。
「興味あるなら一緒に買いに行くか?」
「い、いや、その……どういう店が売ってるのかは興味あるが……」

 クリスは意味深な笑みを浮かべた。
「よし、今度連れてってやる」
「あ、いや、やっぱり……」
「確か明日は非番だったよな? よし、明日行こう」

 行動の早さにアルフィーリアはたじろぐが、クリスはお構いなしに喋り続ける。
「薬や道具も色々売ってて面白いぞ?」
「いや、そういうのは……」
「アルはもっとああいうモノに対して耐性を付けるべきだ。このままだと男に騙される」
「そんなことは……多分……」
「多分ある!」

 そして時計を見て目を光らせる。
「なんだ、もう明日じゃないか。今から行こう、今から」
「今からって、こんな時間に店は開いてないぞ」
 アルフィーリアは冷静を装って答えたが、クリスは本気だ。立ち上がってパラディンの服を着直し始めている。

「何を言っている。今のほうが丁度良い、商品も客も多い時間帯だ」
「そ、そんな時間にクルセイダーの格好で行く訳には……」
「アホかお前は。ああいう店はプリが一番多いんだぞ。聖職者がいっぱいいるのに聖騎士が行って何が悪い」
「そ、そんな……」

 なおも言い訳を考えようとするアルフィーリアを引きずるようにして、クリスは真夜中のプロンテラへと繰り出していった。



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