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クリエ君とWS君

同人誌「ふたつの世界」と「クリエ君のひみつ女体化報告書」ででばっているラミとWS君のなれそめ話。一般向け&♂萌え。
ホモはありませんが、ホモが好きな人と嫌いな人は腐臭を感じるかもしれません。

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「ふたつの世界」 一般向け / 「クリエ君のひみつ女体化報告書」 男性向け



 俺の名前はソムチャイ。故郷のアユタヤで「いい男」という意味だが、そんなことは今はどうでもいい。

 俺はいつものごとく、ギルドマスターに新人の教育を任されていた。ちなみにBerserk(ベルセルク)っていう嫌がらせで有名なGVGギルドだ。

 商売人(ホワイトスミス)で愛想がいいからって、マスターは俺に面倒事を押し付けてくる。ギルメンも同じで、面倒なことはだいたい俺が後始末をやらされる。

 新人の世話にしても、ロクな奴がいねぇ。マスターが拾ってくる男はみんなそうだ。GVGで強いのが取り柄ってだけ。
 この間まで面倒みてた男ハイウィズなんて、杖を持ったら凶暴な性格に変わってた。二重人格だ。まあ普段はおとなしいからマシだな。

 うちのギルドで一番強いLKなんて女でも平気で殴る。毎日毎日、ゲラゲラ笑いながら砦カプラを顔が変形するまで殴る。ギルメンだと思いたくない。


 話を戻そう。

 俺の目の前には背が低くて緑の髪を三つ編みにした女みてーな男アルケミストがいる。大人しそうな奴だ。助かった。
 マスターからは「この子、医者なんだよ」と紹介の言葉をもらってる。もともとケミはポーション作ったり投げたりするし医者といえばそうなんだろーけど。

「俺はソムチャイ。チャイでいい。よろしく」
俺が手を差し出すと、相手はしばらく俺の手をじっと見て、握手だと気付いたらしく手を重ねた。
「はい」

素直でよろしい。ケミの手袋は脱いだ方がいいと思うけどな。
「えーと、アンタの名前は?」
「ラミです」
「じゃーラミ君、砦ン中と部屋を案内するわ」
「そうですか」
そうです。

『そうですか』って、なんでそんな人ごとみたいな返事してんだ。

とりあえず、俺はトイレに風呂に台所にと、ひと通り城内を案内する。
 しかし、こいつ何も話さねーな。俺が世間話を振ってンだから多少は話を合わせろよ。「そうですか」「そうですね」しか言わねえ。話広げてくれよ。てか俺の話聞いてねーだろこれ。

 最後に俺らの部屋に着く。
「今日からは俺と同室だ。俺はこっちの棚を使ってる。ラミはそっちの棚に私物を入れてくれ」
「そうですか」

ラミはカートの中身を出して棚に並べていく。
 薬瓶に実験器具に書物。アルケミらしーな。……って、それ何だよ!? 犬の死骸!?
 俺は綺麗に腹を裂かれた仔犬のホルマリン漬けと目が合う。
 他にも臓器っぽいのや、眼球っぽいのや、胎児っぽいのをラミは棚に並べる。

「それさ。どういうところで手に入れるんだ?」
「全て僕が作ったものです」
……えぇ……マジかよ……。
「器用だな」

俺が返答に困って言うと、毎度のセリフが返ってきた。
「そうですね」

そういう物騒な標本に交じって、場違いにカラフルで可愛い缶が目に入る。しかも結構いろいろある。

「あー、お茶とか好きなの?」
「そうですね」

意外と可愛いじゃねーか。

「そのクッキーとかも?」
「そうですね」

そして、部屋に流れる沈黙。
……会話続かねえ。
 会話のネタを考えてると、マスターから呼び出しがかかった。

『早速で悪いんだけど、買い出し行ってきて』

助かった。
 俺は二つ返事を返して、ラミと外出することにした。

◆◇◆

 買い出しには何故かLKがついてくることになった。ペコペコに荷物がいっぱい積めるからだろうが。気分は最低だ。

「よぉー新人! ヨロシクな!」
そう言って、いきなりLKはラミの顔面を張り飛ばす。激しい打撃音が響いて、小柄なラミの身体はすっ飛んだ。

「おい! 何してんだよ!」
俺はビックリしてLKに怒鳴ると、ラミに駆け寄る。ラミは顔を覆って呻き、身を起こす。鼻の骨が折れて顔面が潰れている。ひでぇ有様だ。

 LKはへらへら笑って拳を鳴らす。
「何って? 新人への挨拶じゃねーか」
こいつ……!

 ラミを見ると、なんとポーチから細い注射を出して鼻に打った。
 ……え、こいつも何やってんの?
 それが痛みをおさえる麻酔だと知ったのは後のことだが、ラミはむくりと立ち上がると、いきなりLKの脇腹をメスで刺した。

「……ッ!」
LKが思わぬ反撃にたじろぐ。メスは鎧と鎧の隙間を狙って綺麗に刺さっている。

 うわあ。こりゃー大喧嘩になるぞ。
 俺はそう思ったが、LKは反撃せずに脇腹を押さえていて、みるみる顔が青黒くなっていく。

「肝臓を刺したので、ヒール貰ったほうがいいですよ」
 ラミがいつもの調子で淡々とLKに言った。

 えっ何ソレ。肝臓?

 説明しよう。
 冒険者はいくら傷付いても死んでも、主神オーディンの加護によって元の姿に戻ることができる。
 つまり、ラミは身体を再生してもらえとLKに言ったのだ。

 へえ。コイツ、やるじゃん。

 俺は顔面が潰れたラミの肩を叩いて、なだめるように言った。
「うん。お前も治してもらってこい」
「必要ありません」
ラミはおもむろにカートから白ポーションを出すと、自分にポーションピッチャーをした。

 LKとラミはそんなやりとりを三回くらい繰り返して、俺達はようやく買い出しを終えた。
 ああもう、疲れた。

◆◇◆

「はー……」
俺は砦の中の浴場で汗を流していた。

 本当、今日は疲れたぜ。
 新人もそのうちギルドに馴染むだろうし、それまでの辛抱だな。
 あのLKに一汗かかせるとは、なかなか凄ぇ奴じゃねーか。意外と沸点低かったけど。

 ガラリ、と風呂場のドアが開いて、誰かが入ってきた。
 湯気の向こうから、色白の小柄な身体とロングヘアが見えた。胸元から下までを長いタオルで覆っている。

 えっ? 女!?
 俺、風呂場間違えた!?

「あ、すまん、俺出るわ」
慌てて出ようとして相手を見ると、そいつはラミだった。

「お前かよ!!」
「はい」

髪を下ろして前を覆ってたから分からなかったぜ。
つーか、そもそもなんで女みてぇに乳首までタオルで隠してんだよ。隠すのチンコだけでいいだろ。
俺がそう言うと、ラミは怪訝な顔をして言った。

「そうですか。こういう共用の風呂場は入ったことがないので」

「はぁ? 大衆浴場行ったことねーって? どこ住みだよ」
「リヒタルゼンです」

 あー、貧民街の出身か。
 俺は一人で納得した。

「ここ広いだろ。泳いでもいいぜ?」
「遠慮します」
そうか……こういうとこが初めてなら、喜んで泳ぐと思ったんだが。

 ラミがいきなり浴槽に入ろうとしたので、俺はマナーを教えた。
「待てよ。ここに浸かるのは、体を洗った後だ」
「そうですか」
 ラミは身体を洗い始めた。次に髪を。
 腰くらいまで伸びてて洗いにくそうな髪だ。

「なんで髪を伸ばしてんの?」
「そうですね。結構前の話なのですが」

ラミは髪を洗いながらぼそぼそと話す。
「フェイヨンで会った霊能者(ソウルリンカー)が、僕に悪霊がたくさん憑いてるので、護身の為に髪を伸ばせと」
「悪霊?」
「信じてはいないのですが、気が向いたので伸ばしてます」

悪霊、ねえ。
 俺の故郷のアユタヤや、ウンバラにもシャーマンがいるし、そーいう世界もあるかもしんねぇよな。
「霊が存在するとしてさ。なんでラミに悪霊がいっぱい憑いてるんだろな?」
「人をいっぱい殺してるからじゃないですか」
「はは、PVPとかGVGの話だろ? それなら俺もいっぱい憑いてらぁ」

ラミはしばらくの沈黙の後、いつもの言葉を言った。
「そうですか」

……なんだ? 今の間。

 ラミは少し浸かっただけで熱くなったようで、すぐに浴槽から出て脱衣所へと戻っていった。
 俺はゆっくり浸かってから出よーっと。
 
◆◇◆

 風呂からあがって、俺は部屋のドアを開けた。
 そして、硬直した。
 そこには、羊(アミストル)の背後から全裸で覆いかぶさるラミがいた。

「あ、すまん」
俺は部屋に入らずにドアを閉めた。

 ドアの前で、しばし固まったまま考える。

……今、あいつ何してた?
 全裸でホムンクルスのバックから被さってたよな?
……いやいや、そんな馬鹿な。

 俺は今度はノックをして、ラミの返事を待ってから部屋に入った。
 そこには白い木綿の寝巻を着てベッドに座ったラミの姿があった。
 俺は思い切って尋ねた。

「あ、あのさ……今、何してたんだ?」
「裸でアミストルのモフモフを味わってました」

ラミはさらりと答える。
モフモフって……裸で味わう必要があるか?
 俺は「あ、そう……」とだけ返事した。

 いかん。今日は色んなことがありすぎたな。疲れたぜ。
 俺は布団に潜り込んだ。

 ラミも布団に入り、数秒後には寝息に変わった。

 早ッ! 新しい環境に新しいベッドなのに、適応すんの早ッ!
 俺もさっさと寝よう。

◆◇◆

……寝ようとしたんだけどさ。
 深夜、俺は物音で目を覚ました。

 コツ、コツっとドアを叩く音がする。
 ラミかと思ったけど、あいつは自分のベッドで寝てる。
 誰だよ、こんな遅くに。
 ドアを開けたけど、誰もいない。

 気のせいか?
 今日は疲れてるしな。

 寝なおそうとすると、再びノックの音が聞こえた。
 それが外からじゃなくて、部屋の中から聞こえることに俺は気付いた。
 音の出どころは……新人の私物の棚からだ。
 それは扉が付いているタイプで、内側からノックの音がしてるようだ。

 心霊現象かよ!?
 それか、戸棚ン中でペットでも飼ってんのか?

 俺は意を決して、ベッドから降りるとラミの戸棚を開けようとした。
……が、鍵がかかっていて開かない。

 ラミが持参した薬の中には、劇薬もあるだろうから、鍵がかかってても不思議じゃないけどさ。
 試しに俺はノックする。中からの応答はない。
 それもそうだ。だって俺は今日、ラミが棚に私物を入れるところをずっと眺めてた。生き物は入れてなかった。

 そういえば、ラミに悪霊がどうとか言ってたよな。
 もしかして、ホルマリン漬けの標本に祟られてんじゃねーの?
 まあいい。寝れないほどじゃねーし、気になったらシャーマン呼ぶかリンカーにでも除霊ってやつをしてもらえばいーや。

 俺はベッドに戻った。
 横になると、またノックの音がしたけど、「うるせー!」と怒鳴ったら静かになった。
……あ、そこで静かになっちゃうんだ?
 俺の怒声が通じるってとこがむしろ驚きだよ。

 何なんだよ、ったく。

 これが、大人しい新人と思いきや(やっぱり)変人だったラミとのなれ初めだった。

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