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あるセージの一夜

 ねっとりと重く湿った空気が立ちこめる、天津の夜。
 宿屋の一室で、慣れない畳の上で文机に向かい、男セージが生物学のレポートを書いていた。

 題目は、ヒドラと人間の女性による交配と産卵。
 先程まで、教会の公開処刑と称して、罪人のアコライトを生け贄にした生態観察が行われていた。
 それは彼の研究に大きな一歩を与えたものの、倫理的に納得できるものではなく、憂鬱な気分にさせていた。

 今も、アコライトの悲鳴が耳から離れない。
 それと同時に、少女の快楽に喘ぐ嬌声や表情が浮かんできては劣情をかきたてられた。
 正直、男セージの服装が、ゆったりとした大きなローブで良かったと心底思った。
 あのとき勃起していたと誰かに知られたら、学者の癖にと蔑まれたかもしれない。

 男セージはペンを置き、ため息をつく。
 ぼんやりしていると、襖をノックする音が聞こえた。

 スライド式の扉を開けると、グリーンの髪をおさげにした女セージが、紙束を手に突っ立っていた。公開処刑に一緒に立ち会った民俗学者でもある。
 先程はひどく怯えた様子だったが、大丈夫だっただろうか?

「あ、あのぉ、夜遅いので、失礼かとは思いましたが……」
 眼鏡の奥で、グリーンの大きな瞳が見つめてくる。
「レポートが出来たので……良かったら、交換して読みあいこしませんかぁ?」
 天津独特の黄色い明かりに照らされているせいか、彼女の顔が少し赤い。

「ああ、いいですよ。僕も一段落ついたところですから」
 部屋に迎え入れて扉を閉めると、そっと背中から温かな腕が回され、動きを封じられた。
 セージ子が抱きついてきたのだ。

「……そのぉ……」
 胸の大きな膨らみが当たっているのが、ローブ越しにもはっきりと分かる。鼓動が早い。
「あたし、そのぉ、さっきの見て……怖くて眠れなくて……」
 セージ子の身体は小刻みに震えている。
「……も、もし、貴方が嫌でなければ……」
 その先の言葉は予想がついた。

「私と……寝てくれませんか……?」

 男は硬直した。

 どう対応すればいいのか分からない、というのが本音だった。
 断ったらセージ子が傷つくことは容易に想像がつくが、据え膳にためらいなく手を出せるほどの遊び人でもない。
 男の頭は、セージ転職試験で使った以上にぐるぐる回った挙げ句に、ある学説を思い出していた。
 恐怖を味わった後だと恋に陥り易いとかセックスが盛り上がるとかいう奴だ。ドキドキした体験を恋愛方向に間違って投影してしまう現象だったはずだが……吊り橋効果、だったか?

 とにかく、すぐ答えを出すには圧倒的に経験が少なすぎた。
 何も言えぬまま、長い沈黙が流れ、セージ子の腕から力が抜けた。抱き締められた手が解かれる。
 背中から、今にも泣きそうな、か細い声が聞こえた。

「……ごめんなさい……」

 何かが張りつめ、ぷつんと壊れてしまいそうなその調子に、思わず振り向く。
 男はセージ子の手を取り、正面から向き合う。
 セージ子は見ていて可哀想なほどに緊張している。

「君が謝ることは、ないんだ」
「その……嫌なら、いいんです。彼女がいる、とか……」
「別に、嫌じゃないし、彼女もいない。ただ……」

「僕が、自信がないだけ、なんだ」
 本音が口を突いて出た。声が上擦っている。
「満足させられる自信もないし、途中で嫌だって言っても、僕、止まらないよ?」
 やっとの思いで、そう釘を刺すと、セージ子はもたれかかるように身体を預けてきた。
 戸惑う心とは裏腹に、期待で下半身に血が流れ込む。

「いいんです。抱いて下さい……」
 やっとの思いで絞り出したような、か細い声が聞こえた。

 セージ子を抱えて、畳の上に敷かれた布団の上に寝かせる。
 厚い上着を脱ぎ捨てて覆い被さると、天井から吊り下げられた室内灯が静かに揺れた。


 男が1次職のマジシャンだった頃、アコライトの恋人がいた。
 二人で行ける狩り場は色々とあったから、二人で赤芋山へ行ったり、グラストヘイムの地下水路へ行ったり、ここアマツの迷宮へ来たりもした。初めてキスをしたのも、結ばれたのも、天津の桜の下でだった。
 彼女のことは本当に好きだったし、毎日が楽しかった。

 二人の仲がギクシャクし始めたのは、セージに転職すると彼女にうち明けた頃だった。
 彼女の幼げな顔に浮かんだ、困惑の表情。
 どうやらウィザードに転職するものだと思っていたらしい。
 彼女がゆくゆくは支援プリーストとなることを思えば、そのほうが二人の未来にとっても良かっただろう。
 男は自分と一緒に居ることよりも、狩りに効率のいい職業を彼女が期待してるんじゃないかと疑い始め、女は彼氏にそう思われていたら嫌だと思っていたに違いない。
 その頃から、些細なことでケンカをするようになって、次第にすれ違うことも多くなり……お互いが二次職になる頃には縁が切れていた。

 ひとりでジュノーで転職したときに、少しだけ心の中に穴が空いたように感じた。
 それからは、臨時公平に行きにくくなり、誰かと一緒に出かけることも減った。
 彼女のことでセージに転職したのを後悔したくなかったから、毎日ソロで狩りに行ってはレベルを上げた。ひとつのことに打ち込むと寂しさを忘れられた。

 あれから1年は経っただろうか。
 色々と面倒くさくなり、恋とか女とかとは無縁の生活を送っていた。


 薄明かりの下で、セージ子が少し緊張した面持ちでいる。
「その……誘っておいて何だけど、あたし、いつもこんなことしてる訳じゃなくて……」
「……僕も、そんなには経験ないから……」
 普段は滅多にお喋りなんてしないのに、間が怖くて言葉が口をついて出てくる。

「あんなものを見せられたら、普通の神経じゃ参っちゃうよ」
「……あのね」
「ん?」
「噂話で、こんな話があって……プロンテラの教会の地下に、表に出せない病気の人を隠しておくための療養部屋があるんだって……ヒドラに犯されて正気を失った人とか、オークの子供を産んで狂っちゃった人とか……」
 男はドキリとして、セージ子を見る。
 あのアコライトがそこに収容されるのではないか、と言いたいのだろうか。

 彼女は眼鏡の奥で、泣きそうな目をしている。
「……ごめんねぇ、思い出して、怖くなって言っちゃった……」
 男は思わず笑った。
「別にいいよ。誰かに話すと、楽になるでしょ」

 男は彼女のふくよかな胸の谷間にそっと顔を埋めた。
 セージ子が息を飲む。心臓の音が早鐘を打っている。
「いい匂いがするね。石鹸の」
「今日、熱くて汗かいちゃったからぁ……お祭りの前に、ちょっと身体を洗ってから来たの……」
「へぇ、女の子らしいね」
 自分も緊張しているのを悟られたくなくて、とりあえず舌を肌に這わせ、胸の谷間から下腹部へと唾液で線を描いていく。

 おへそに突き当たり、孔に舌を入れると、反応した。

「やっ……そんなとこ……」
「ふむ、ヒクヒクしてるよ。気持ちいい?」
「なんか、変な……感じ。そんなとこ、触られたこと……ないし……」

 尖らせた舌先を臍の奥まで入れて舐め上げると、女の身体が震えた。
「……ぅ……マニアックだよぉ……」
「……感じてるくせに」
 舌を動かす度に、女の体臭が鼻孔を突く。
 もっと味わいたくて、奥へと侵入させようとすると、女が逃げようと腰を退く。
「ゃ……くすぐったい……」

 それを逃すまいと、すべすべした肌を両腕で掴んで抱き締める。
 露出した背中に手を回し、肩掛けの下に指先を潜らせて肌を撫で上げる。
 そのとき、何か傷痕のようなものが触れた。皮膚の上に真っ直ぐついた線が、無数にある。
 不思議に思って指でなぞっていると、女セージの肌にぞわぞわと鳥肌がたっていく。

「ぁ……あのね……」
 男の背中に自分も腕を回しながら、セージが呟く。
「あたし、GVGに出てて……それで、結構、傷が……」
 よく見ると、セージ子の襟元にはギルドのエンブレムが付いている。攻城戦に興味のない男でも、そのエンブレムには見覚えがあった。
「ああ、GVか……大変そうだね」
 女の子なら、あまり触れられたくないところだろう。

 軽く聞き流して手をひき、ついでに、肩掛けから背中へと垂れ下がっているふたつの輪っかを引っ張る。
「きゃっ」
 心底びっくりした様子で、女が目を丸くする。秘かに男が気になっていた装飾だ。
「も、もう……」
「ごめん」
 少し笑って、今度はふくよかな胸に手を這わせる。
 セージの衣装の、バストを覆う布を下にずらすと、弾力のある乳房がふるんと溢れ出た。
 ピンク色の突起を指で挟むと、そこは少し固くなっていた。
 指先で抓っていると、固さを増してピンと起ってくる。
 唇を寄せ、吸い付いて舌で転がすと、セージ子の身体が震えた。
 女の子独特の、柔らかでふにふにした感触が心地良い。男はしばらく夢中になり、貪欲に乳房を揉みしだき、赤子のように乳首に吸い付いた。

 男の愛撫に、女セージは上気した頬で熱い吐息をつく。
「……ねぇ……」
 潤んだ目で見上げられ、男は胸に顔を埋めたまま目線を交わす。
「何?」
「キスして……いいかな……」
 男はちょっと驚いた。女性にとってキスは好きな相手にだけするものだと思っていたからだ。娼婦が客相手に口付けを許さない、というのは有名な話だ。
「いいの?」
「ぅん……」

 男は乳房から唇を離し、セージ子の額に自分の額を合わせる。
「嫌じゃない?」
「うぅん、したい……」
 女が瞼を閉じた。
 吸い寄せられるように、唇を重ねる。
 久々に触れる女性の唇は、柔らかくて温かだった。
 セージ子の色づいた頬に手のひらを当て、もう一度、接吻する。
 軽く押しつけ、ついばむだけのキスを繰り返した。

 舌を入れて良いものか迷っていると、女のほうから舌を絡めてきた。
 興奮で顔に血が上るのが分かった。
 負けじと舌を差し入れ、唾液を交わし合い、貪りついた。
 キスしながらセージ子の太股に屹立した雄を押し当てると、彼女がズボンのベルトに手をかけてきた。
「ああ、こら」
 仕返しとばかりに白い太股に手を這わせ、腰から下げられた布の隙間から侵入して女の谷間を撫で上げる。

「ぁ……」
 セージ子がズボンの中に手を入れながら、少し嬉しそうな声で呻いた。
 お互いに舌を絡めつつ、下着の上から性器を愛撫し合う。
 セージ子の下着が段々と湿り気を帯び、自分の蜜口からも先走りが出てくるのが分かった。
 薄い布地の上から彼女の割れ目をなぞりながら、その上の膨らんだ秘豆をつまむと、ぴくりと全身が震えた。そのまま突起をいじっていると、女の息が荒くなり、濡れた下着が秘所に貼り付いていく。
「……んく……」

 セージ子が唇を離した。透明な糸が二人の間に垂れて落ちる。
 彼女はすっかり頬を紅潮させて、小動物のように身体に頬を押しつけ、ゆっくりと下へと降りていく。
 股間の膨らみに顔を寄せ、カチャカチャとズボンを脱がせると、そそり立つ男性器に口付けてきた。

 男が様子を察して布団の上に座ると、その足元に屈み込み、唇を開いて吸い付く。
 竿の部分を柔らかい両手で包みこむように握り、先端に濡れた舌を這わせる。
 蜜口を丹念に舐め取り、時々唇をつけては亀頭を吸う。
 同時に、柔らかい指先で、カリの部分をなぞって刺激する。
 じっくりと丁寧に責められ、それだけでイってしまいそうだった。

「……気持ちイイ?」
 セージ子が見上げて尋ねる。
 嬉しそうに笑顔を浮かべたその顔からは、先程までの臆病な表情は消え、どこか男を挑発するような妖艶な雰囲気があった。
「……うん……」
 戸惑いながら答えると、セージ子は一度唇を離した。
 そして、自分の大きな乳房を両手で挟み込むようにして持ち上げ、それで男根を包む。

 指よりも柔らかく、滑らかな肌に包まれ、全体を押し上げられる。
 胸の先からはみ出した先端を、セージ子の唇が再び捉え、赤い舌が蜜口を舐めた。
 淫猥な姿に、思わずペニスが膨れあがる。

 女が唇を開いて、亀頭を飲み込む。
 温かい口腔の粘膜に包まれ、肌が粟立った。
 陰茎を乳房で揉まれながら亀頭を吸われ、舌先で先端を刺激される。
 ちゅぷちゅぷとセージ子が自分を啜る音が響く。
 もっと味わいたかったが、このままでは持ちそうにない。

「ねぇ、出ちゃうから……もういいよ」
 身を退こうとしたが、彼女は離そうとしない。
 さらにもっと深くまで飲み込み、吸い上げる。
 精を体内から吸い出す口内の感触に、陰茎が震える。
 セージ子が根本から先端に向かって乳房で扱き、繰り返し吸い上げていく。その愛撫に、遂に精が放たれた。
 たまたまセージ子が口を離していたため、勢いよく白濁が散り、女の顔を汚し、眼鏡にも飛沫がかかった。
「あっ……」
「ごめん、眼鏡が……」
 自分の服のすそで眼鏡を拭い、セージ子の顔も綺麗にしてやる。
「ん……いいよ……」
 セージ子が顔に残った精液を白い指ですくい、口に運ぶ。
 その姿に思わず欲情した。


 身体を崩して、セージ子の脚に手を伸ばす。
「僕も、してあげる」
 びくり、とセージ子が反応するのを気にせずに、腰にかかったパレオを払い、その影へと手を這わせる。
「……ぁ」
 足の付け根の間に手を割り入れ、足を開かせる。内股は汗をかいていて、熱を持っている。
 布団の上に転がると、すぐ傍に彼女の白い太股があった。

 先程の愛撫で湿った白い下着が、少し透けて肌色が見えている。その上から、割れ目に沿って指先で優しく撫でる。
「んふぅ……」
 セージ子が小さく呻いた。
 あまり使われてなさそうな秘所を布地越しに弄りながら言う。

「こっちは経験少なそうなのに、口でするの上手いんだね」
「んぐ……本、とか……読んで……」
「へぇ……どんな本なの?」
 男は下着に指をかけ、するすると下へと脱がしていく。
「……き、聞かないでよぉ……」

 目の前に広がる、薄桃色の花園。
 花びらを広げて指を潜らせると、小さな悲鳴があがった。
「……痛ッ……」
 濡れてはいたが、蕾は固く、指がなかなか入らない。

「あ、たし……すごく久々で……」
「どのくらい、してないの?」
 少しだけ入れた指先を円を描くように動かしていると、少しずつ柔肉がほぐれてきた。
「……そ、その……2年……くらい……」
 顔を真っ赤にして震える声で応える。
 それと一緒に、秘所がひくついている。

「そっか……よくほぐさないとね」
 舌先を伸ばして谷間をなぞると、女が喘いだ。
 彼女の吐息が段々と早く、甘い響きを帯びてくる。

 セージ子は萎えた男根に胸と唇での愛撫を再開する。
「君、ひとりでエッチしたりする?」
 男は指先で陰部を弄りながら尋ねた。
「……んぅ……知らないよぉ……」
 セージ子が言葉を濁し、黙って亀頭を吸う。
「……っ、馬鹿だなぁ、そこで否定しなきゃ」
 セージ子から、石鹸とは違う香りが漂ってきた。
 汗とも違う、劣情を誘う原始的な牝の香りだ。
 下腹部に血がどっと流れ込んでくる。
 再び男根が力を持っていくのが分かった。

「どんなこと想像するの?」
「……い、言わないもん……」
 セージ子が舌先を裏筋に這わせながら呟く。
「言ってくれたら、僕、同じ事してあげるよ?」
「……んぅ……」
「ほら、言いなよ。ふたりで気持ちよくなろう?」
 観念して、女セージは陰茎から口を離す。

「その……男の人に……あそこを、舌で……」
「あそこって、どこ?」
 お腹に手を伸ばし、おへその穴に人差し指を突っ込む。
「ここかな?」
「んふうっ……ち、……違うよぉッ……」
 くすぐったそうに震える。

「もっと下の……」
「下の?」
 女の頬が羞恥で染まり、言いにくそうに口ごもるのが見えた。
「……その……」
 花畑に指を沈めて軽くかき回すと、しっとりと蜜が溢れてきた。
「ほら、言ってごらん」
「……ぅ……クリトリス……」

「いやらしいなぁ」
 舌を股間に伸ばして、割れ目の先でぷっくりと膨らんだ真珠を舐め上げる。
 少し舌先で触れただけで、女の身体がびくりと反った。
「ふぁっ……」
「む……んちゅ……こう?」
 セージ子は顔を真っ赤にして震えている。
 口を利く余裕もなさそうだった。
 どうやら、こういう経験は初めてらしい。

「こっちでされたこと、あんまりないの?」
 舐め上げながら聞くと、予想通りの返事。
「……はぁっ……ん……初めて……」
「前の彼氏はしてくれなかった?」
「……ぅんっ……そう……っ」
「じゃ、もっとしてあげるよ」
 口内に唾液を溜め、よく濡らした舌でクリトリスを舐め上げると、セージ子が歓喜の悲鳴をあげた。

「……ぁはあぁぁんッ……!」
 気をよくして、繰り返し念入りに舐めてやる。
 舌で何度も肉芽の上を往復させると、大きく充血してくる。
「……はっ……はぁっ……も、もぅ……」
 女の頬が赤く染まり、秘所から透明な液体が次々に垂れてくるようになった。
「ほら、お手手とお口が留守だよ」
「んぅ……っく……」
 緩慢な動きで、固くなってきた肉棒に手を沿え直すが、力は入っていない。
 辛うじてといった感じで、舌先で蜜口をちろちろと舐める。
 でも、それだけで、十分気持ちよかった。

 薄桃色の内壁を指で広げると、透明な液が指を伝って落ちてきた。
「……そろそろ、入れていいかな?」
「……うん……」
 セージ子が、眼鏡の奥で涙目で微笑んだ。


 男は起きあがってセージ子と向かい合い、白い脚を両側に広げさせると、入口に男根を当ててゆっくりと突き入れる。
 温かい秘肉がペニスを締め付ける感触に、射精感が湧き上がるのをぐっと我慢する。
 結構ほぐしたつもりだったが、中はまだきつい。
「痛い?」
 深い息をつくセージ子に尋ねる。
「……大丈、夫……」
 そうは言うものの、表情は強張っている。
 男は浅く挿入したまま彼女の豊かな胸に手を置き、唇を重ねて舌を挿入する。
 指先で両胸の尖った乳首を指で挟んで引っ張り、口内を犯す。
 
 セージ子が小さく呻いた。
 三カ所をゆっくりと責めると、だんだんと入口が溶け、先端がゆるゆると入っていくようになった。
 そろそろと奥に動かしていくと、行き止まりの感触。
 軽くそこを突くと、セージ子がびくりと反応する。
「ぁ……お、奥まで……入ってるぅ……」
 熱っぽく呟くその口調に、苦痛の色は全くなかった。

 男はセージ子の両足を持ち上げ、自分の両肩に片方ずつ脚をかけさせる。

 脚を掲げられ、大きく開かれ、セージ子が頬を染めた。
「いくよ」
 目を合わせると、セージ子が恥ずかしそうに目を潤ませ、軽く頷く。
 そのまま体重を乗せて貫くと、一気に奥まで届いた。
「ひぃん……ッ」
 女が目尻に涙を浮かべ、身体を反らせる。
 抜けそうになる位まで一度引き抜いて、奥まで突き刺した。
「やぁっ……凄……」
 強い刺激に怯えて上へ逃げようとするのを、セージ子の上に覆い被さり、抱き締めて押さえつける。

「逃げないで」
 身体を密着させ、深い洞窟の天井を擦り、最奥を貫き、抽迭を繰り返す。
 セージ子の手が背中に回され、しがみつかれた。

「……ぅっ……はふっ」
 女の額に前髪が張り付いている。
 お互いに汗で湿った肌を抱き、夢中で腰を振った。
 触れ合う秘所からは水音と共に蜜が溢れ、シーツへと滴り落ちていく。

「……んっ……」
 セージ子の口の端から垂れた唾液を舐め取る。
 相手も唇を少しだけ開き、濡れた舌を絡ませてきた。
 子宮口を突いていると、膣内が熱く蠢いてくるのが分かった。
 終わりが近いのを悟ると、いっそう激しく、深いストロークで責めたてた。

「ぁはぅ……ッ」
 女が悲鳴をあげ、ペニスが締め付けられた。
 その勢いで、思わず射精する。
 寸前で引き抜こうとしたが、セージ子が強く抱きついてきたので間に合わなかった。
「……ッ」
 温かな女の体内に、どくどくと精を放出する。
「あふ……熱ぃ……」
 セージ子は抱きついたまま、耳元でうっとりとした声で呟いた。
 女が手を離すまで、男もその身体を抱き締めていた。


「ねぇ……」
 一息ついて。男の背に腕を回し、満ち足りた表情で胸に頬を寄せながら、セージ子は呟く。
「どうして、セージになったの?」
「もっと世界を知りたかったからかな」
 男はセージ子の身体を抱き寄せ、少し考えてから答える。
「ソロ仕様だし、見聞を広めるのに向いてる職業だよね。君は、何故セージに?」

 彼女はそこで、言葉を詰まらせた。
「あたしはぁ……その、みんなとのパーティのバランスを考えて……薦められてたし」
「そうか。僕と逆だね」
「逆?」
「恋人にはウィザードを薦められたけど、彼女に必要とされる職より、自分のしたいほうを選んだから」

 セージ子は額を胸板に押しつけてきた。
「……ねぇ……後悔は、してない……?」
「してないよ。と言いたいけど、別れたときはやっぱり寂しかったかな」
「……あたしだったら、多分、ウィザードを選んだと思う。だってぇ……誰かに必要とされたら、嬉しいもの」
「まぁ、それも、職を選ぶ上で、立派な理由だよ」

 しばらく沈黙が続き、セージ子が茶化すように言った。
「それに、セージって、レベル上げが大変……」
「うーん、否定できないなぁ」
 男は笑って、女の頭を撫でる。
「君さえ良ければ、明日、一緒に狩りに行く? 効率は良くないと思うけど」

 セージ子は目を輝かせたが、すぐに顔を曇らせた。
「ごめんなさい、明日はぁ……ギルドに帰らないといけないの」
 もともと期待はしてなかった。
「いいよ、思いついただけだから、気にしないで」
 そのまま優しく髪を梳き続けていると、セージ子から規則正しい寝息が聞こえてきた。
 いつしか、男も肌の温もりを感じながら、眠りに落ちていった。

 翌朝、目を覚ますと、彼女はいなかった。
 机の上に置き手紙があった。
 学者らしくない、可愛らしい丸文字で三行の言葉。

「昨夜は我儘を言って御免なさい。
お陰様で、貴方の胸の中でぐっすり眠ることが出来ました。
優しくしてくれて、嬉しかったです。有難う。」

『優しくしてくれて』という言葉が何となく引っかかった。

 彼女の背中に無数にあった傷を思い出す。
 GVGで出来た傷だと言っていたが、ギルド同士で闘う乱戦の場で背中だけ傷を負うなんてことは想像しにくかった。
 彼氏の、趣味だったのだろうか?

 一夜だけのつき合いだったけれど、自分は彼女を満足させてやれただろうか。

 駄目もとで、名前を聞けば良かったかな。

 男は手紙を丁寧に畳んでポケットにしまうと、ジュノーへ帰る準備を始めた。

 その数時間前。
 女セージはアルベルタへと戻る船に乗っていた。
 隣には、同じギルドエンブレムを付けた女クリエイターが座り込んで、天津土産の寿司弁当をモグモグと食べている。

「あんたも休みの日にまで勉強なんて変わってるわねぇ。あたしは触手祭り面白かったけど。どう? 羽根、のばせた?」
「うん」
 セージ子は船の上から、遠ざかっていく天津の岸辺を眺めている。
「そりゃ良かった。帰ったらアジトダンジョンで養殖メニューが待ってるわよッ」

 セージ子はうつむいて、おそるおそる尋ねる。
「ねぇ……あたし、ひとりで、LV上げできないのかなぁ」
 クリエイターは間髪入れずに爆笑する。
 セージ子が戸惑っていると、全く何の悪気もなく、クリエイターが肩を叩きながら笑いかける。

「どこに行くっていうの、VIT-DEXで!」
「……そ、そうだよね」
 セージ子はつられて笑う。

 このギルドに勧誘されたのは、マジシャンに転職したての頃だった。
 友達もいなかった当時は、突然に仲間が増えて、周りから必要とされるのが嬉しかった。色々な所へ連れて行ってもらえるのも楽しかった。

 ギルドメンバー達に装備を与えられ、壁をしてもらい、言われるままにステータスを決めた。二次職にセージを薦められ、迷わず転職した。勉強は嫌いじゃなかったから、学者も悪くなかった。

 たまにギルドメンバーに呼び出され、夜伽を命じられることがあった。断るという選択肢は思いつかなかった。

 途中で興奮したマスターに背中を打たれることがしばしばあったが、それ以上に酷いことをされたことはない。むしろ、その後はいつも優しくしてくれた。奉仕は口と胸でだけだったし、身体までは求められなかった。それ以上は犯罪になるという意識がギルド側にあったのだろう。

 攻城戦では、敵のギルドの大魔法を吸収し、攻撃を無効にする障壁を張り、期待通りの活躍をして喜んでもらえた。

 皆で協力し合って勝利を収める一体感が心地よかった。



 気が付くと、自分ひとりでは何も出来ない子になっていた。


 再び目線を海上へと戻すと、高速船はかなり沖へ進んでおり、天津は今や点のようだった。

 ……名前くらい、聞いておけば良かった。

 でも、聞いたところで何も出来ないことは分かっている。

 セージ子は天津が見えなくなっても、その方向を見つめながら、甲板の上に佇んでいた。

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