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2009年10月

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素敵な魔法の効果

C77 12/29(火) 東-U19a 「四畳半」
というわけで冬コミ受かりました! 最近、サイトを更新してたのが良かったのでしょうか。個人ではコミケ初参加でドキドキです。
内容は毎度のエRO小説です。申し込み時はクルパラ娘で純愛短編集とか趣味本を出す気満々でしたが、今のノリだとWebで書いている2-2次転生職陵辱ものになりそうな。今回、Web版はWeb上で終わらせる方向です。管理人はWebであと3キャラをギルドに入れてまわす予定だったんだ。書き終わるの来春とかじゃ……。

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 チャンプ&ハイプリのSSを少し修正しました。単にエロシーンを足すだけだったんですが、upしようと思っていたのと違うテキストを上げておりまして、ダンサー後日談と内容が被ってました。気付いた方はすみません。読み直さなくても差し障りありませんので……。

 さて、RO。
 ハロウィンイベントの一環でドロップ率2倍ってのがあったので、パラ子とプリさんでホドレム討伐に行きました。ブリーフを何度も脱がされつつも80歳に! Wコンチきた! 俺HAEEEEEE! 次はバーサクまで頑張る。
 ドロップの成果? えーと、フリルドラマップでイグ種3個出たくらい。 
 ゴスペルを取ってみました。知り合いのパラ子さんに「AGI型でゴスペルは相当マゾいよ」って言われてましたが、使ってみたらディスペルが発動して覚醒とSQと支援もろもろが消えました……なるほどマゾい! バーサクとか食わないVITの人が使うの?コレ。今度ギルドの製薬さんのために歌おうと思います(ボエー)。


拍手をぱちぱち頂きまして誠に感謝です。
■拍手お返事  
>近親相姦びっくりです。~(きの様)
長らく放置サイトでしたが、コメント有難う御座います。陵辱ものは感想が来ないので嬉しいです。(*´▽`*)人
姉さんはもとは陵辱用に作ったキャラでこういう設定があったのですが、私も長らく(4年ほど)忘れていたので、思い切って書きました。弟の一途さが……怖い!
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カボチャパイを売る日々

 ハロウィンがやってきました。ニブルでロードオブデス様と記念写真撮ってきました。
ロードオブデスと記念写真
 今年のハロウィン装備はキューブマスクでとっても可愛いんです。ネコミミ・犬耳だと本物のケモノみたいで特に。
 でも一番の目玉はやっぱり……
カボチャパイ作りで卵を買うイベント
 全財産をカボチャパイにつぎ込んで露店に出すクリックゲーの季節が今年もやってきました! とりあえず人が多くて重いです。
 最愛のパラ娘はちっともレベル上げしていないというのに!

 そういえば、RWC2009のイメージソングをJAM Projectが歌うそうで(無茶しやがって!)。11/1にRWCの会場で生演奏するそうで、ちょっと行きたい自分が……。 先日カラオケに行ったらリストのROの欄にキモノジェットガールが載ってました。懐かしい。あとガンホーはいつの間にニコ動に専用チャンネルを設置していたのか。↓以下、ニコ動よりイメージソング。


 気がついたらあと一週間くらいで冬コミの当落発表です。毎回、あれを出そうこれをやろうと熱意たっぷりに申し込むものの、発表の時期になると億劫だとかプレッシャーになっていることが多いです。趣味だから気楽にやればいいのでしょうけれども。

 では、カボチャパイ作りに戻ります。

10/24追記:なんかロードオブデス様の中身がヘル様だという噂を耳にしたのですが、本当なのでしょうか? 凄く……萌え設定です。今日はドロップ1.5倍らしいので、またROに引き籠ってきます。
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愛する家族にさよならを

※ご注意
このサイトのSSや同人誌でまったりしているキャラが犯されていますが、こちらは陵辱ルートなのでご安心下さい。



「今夜はご指名ありがとう」

 ギルドマスターの女パラディン・ルイーゼはベッドに腰掛け、ポニーテールの銀髪をほどきながら言った。向かいの窓から差し込む月光が金色の甲冑と白い肌を照らしている。
 ルイーゼの背後からギルドメンバーの男パラディンが手を回して陶器のような肌を抱き、長髪に顔を埋めた。男のほうは鎧を脱いで青い布の服だけになっている。

「君とするのって、私が転生してから始めてじゃない?」
「そんなに久しぶりですか」
「鎧は脱ぐ?」
「着たままで良いです」

 『みんなのギルドマスター』であるルイーゼは、メンバーの要求に応じて夜の相手をする。最近は女性メンバーが増えたので回数は減ってはいるが。

「君は叶わぬ恋をしてるんだっけか」
「はい」
「恋人みたいなプレイでいいの?」
「はい」
「私はモノか死体みたいに扱われるのが好きなんだけど」
「知ってます」
「ふむ。じゃあ、今夜は私が代わりで、ね」
「有難う御座います」
「君の好きな人、当てて見せようか」
「どうぞ」
「長髪で巨乳、目上の人。職業はクルセで、最近転生した」
「……根拠が聞きたいですね」
「聞いたら萎えるよ?」
「構いません」
「長髪と巨乳とクルセ系なのは君の手癖と目線から推測。鎧を着たままするし。あと、私を通じて見る視線に尊敬の念が籠もってるから目上」

 パラディンは黙っている。ルイーゼは言葉を続けた。

「叶わぬ恋って聞いたから死んだ人かと思ってた。私がクルセから転生したら興味が無くなったようだったし。でも最近、また君が私を見る目が変わったから、相手が転生したのかなと思ったんだ」
「……すみません」
「謝らなくていい。私は別に、誰かの代わりでもいい。珍しい身体だからとかすぐヤれそうだからとか理由は気にしない。大事なギルメンなら尚更」

 ルイーゼは立ち上がり、話しながら机の上にある書類の山を漁り始めた。

「ただ、相手が生きてるなら我慢する必要はないんじゃないかな? 何でもアリのギルドなのに、居る意味がないよ」

 パラディンは紙束の中の一枚をルイーゼから渡され、目を通して顔を強張らせた。それは冒険者証の写しだった。子供の頃から、戦女神のようだと慕っていた、美人で凛々しいパラディンの顔写真がついている。
 ルイーゼは微笑んで言った。

「ウチに連れておいでよ。君のお姉さん」




 空中に浮かぶ都市ジュノーから左へ行った攻城戦の敷地内に待ち合わせ場所はあった。
 強風に藍色の長髪とマントをなびかせ、パラディンの短いピンク色のスカートを押さえながら、アルフィーリアは切れ長の瞳で周りを見る。グレーの堅牢な石造りの建物に緑の芝生、咲き乱れる花々。真横には青空とたなびく雲。勝者のために用意されたような景観だと思った。もっとも、プロンテラ騎士団に所属し、市民の安全のために剣を振るうアルフィーリアには攻城戦など無縁の存在だ。むしろ、力を誇示するために人々が争う場所だと軽蔑に近い感情を抱いていた。
 砦の入口で人を待っていると、別の建物から男パラディンが出てきて手を振った。

「姉さん、こっちだよ」
「ああ、すまない」
「また迷ってるんだろうと思った。来て良かったよ」

 弟からギルドの加入要請が来た。アルフィーリアが拒否すると、もう一度要請が来た。

「どうしてギルドに入る必要があるんだ?」
「ギルドメンバーじゃないと建物の中に入れないんだ」
「立ち話でいいだろう」
「込み入った話なんだよ。一緒に住もうって話だけど」
「それは断っただろう。私はクルセイダーギルドの女子寮に住んでいるし、お前は砦に住んでる。お互い成人しているのに、今更姉弟で同居する理由がない」
「死んだ父さんが言ってたろう? 二人で力を合わせて家を継げって」
「力を合わせたところで、家督を継ぐのはお前だぞ。自覚を持て」
「ほら、もう話が込み入ってきた。とりあえず中で話そう。俺の住んでる所も見て行ってよ」

 アルフィーリアは渋々と要請を受け入れた。弟の後ろについて、迷路のような砦の通路を歩く。これは一人で帰れないなと思いながら。そして、弟の背中を見て、死んだ父を思い出していた。
 アルフィーリアは物心がついたときには剣を握らされ、父と一緒に修練をした。代々続く聖騎士の家柄に子供は自分だけ、身体の弱い母はもう子が産めない。家業を継ぐことを定められ、力を持たぬ人々を護るため、また女だからと低く見られぬように厳しく躾けられた。同じ年頃の少女のような恋もお洒落もない人生だったが、誇りと剣の道と父の愛があった。
 それなのに、母が病死し、父の再婚相手のお腹には弟がいた。長男が生まれると、父は弟を育てることに夢中になり、アルフィーリアは置いていかれた。それでも、誰に命じられることもなく弟の横で黙々と一緒に修練をした。小さな弟はあっという間にアルフィーリアの背を抜き、人を護るためにどころか人を傷つけるために剣を取った。この攻城戦という場所で。
 石が投げ込まれた水面のように胸がざわめく。

 居間に出ると、通りがかったギルドメンバーのチェイサーが足を止め、じろじろと不躾な視線をぶつけた。アルフィーリアはえらヘルムとアイアンケインを取ると、ヘルムを押し上げて顔を見せた。

「弟がお世話になっております。姉のアルフィーリアと申します。所用でお邪魔しますが、すぐ抜けますので」
「へっ!? お姉さん!?」

 チェイサーが愕然とする。腹違いだから似てないことに驚いても無理はない。だが、ギルド会話ではメンバーの間に動揺が広がっていた。

『姉!?』
『え? 実の姉!? ギルド入るんですか!?』
『ってかもう入ってるし! なんで!?』
『なんで、ってそういうことだろ』
『ま、まじでー!』

 不審に思いながらも、アルフィーリアはギルド会話を流した。
 弟が一室の前で立ち止まってドアを開けた。

「ここが俺の部屋」
「……邪魔するぞ」

 アルフィーリアが入ると、弟が背中を突き飛ばした。不意を突かれて床に転げ、したたかに肩を打つ。目の前に誰かの足があり、床に手をついて見上げると4人の男達が見下ろしていた。振り返ると、弟がドアを閉め、カギをガチャリとかけた。

「こんにちは」
「はい、一名様ご案内ー!」
「おねーさん、ギルドにようこそー☆」
「いらっしゃい」

 陽気な声でギルドメンバー達が言う。その目には剣呑な光が宿り、口調とは合わない。
 ただならぬ雰囲気にストロングシールドを構え、アルフィーリアは後ずさる。背中に何かが当たったかと思うと、弟に羽交い締めにされた。

「……!?」

 アサシンクロスとホワイトスミスがアルフィーリアを仰向けに押し倒し、手錠を嵌めた。床に落ちた盾と剣をプロフェッサーが足で蹴って部屋の隅に転がす。

「触るな! 離せ!」

 暴れるも、四肢を封じられた上に三人の男に身体をがっちり押さえられて動けない。

「どういうつもりだ? お前達、一人の女に男三人がかりで恥ずかしくないのか!?」
「お姉さん強いんでしょ?」
「すごいねーこの盾。俺には持てないわ」

 アルフィーリアは弟を見て叫んだ。

「お前、周りに脅されてるのか!?」
「違うよ。俺がみんなに頼んだんだ」
「なっ……お前っ……んぐっ」

 クリエイターがアルフィーリアの口にペニスを突っ込んだ。見たこともない物体を突然押し込まれ、口内に広がる独特の匂いに顔をしかめる。ひんやりとしたメスの感触が喉に伝わる。

「お姉さん、ちょっと黙ってましょうか。歯を立てたら喉切りますからね」

 クリエイターはニコリともしない。目から本気の色を読み取り、アルフィーリアは黙って見返した……が、次の瞬間には思いきり噛んでいた。
 断末魔の悲鳴が響き、アルフィーリアは予告通り喉を切り裂かれ、双方が床に倒れた。クリエイターはホワイトポーションで回復すると、イグドラシルの葉でアルフィーリアを起こしてアシッドボトルを投げつけた。ジュッと音がして肉の焦げる匂いが漂う。倒れたところでまた蘇生をすると、再び酸の液を浴びせる。三度目のアシッドデモンストレーションを仕掛けたときに、ようやくアサシンクロスが腕を掴んで止めた。

「離せっ! 殺す! この女……ッ!」
「まぁまぁ」
「こえーこえー、刺し違いかよ」

 アルフィーリアは縛られた両手首を上げ、切られた喉や酸で溶けた顔に触った。攻城戦の敷地内だからか、何ともなかった。ただ、鎧は壊れ、たぷんと豊満なバストが零れ出ていた。男達の視線が釘付けになっているのに気付いて慌てて腕を下ろしたが、乱暴に取り払われた。四方から手が伸び、脂肪の塊を揉みしだき始める。ピンク色の乳首を摘まれると痛みが走った。

「へーえ、こいつぁすげーや」
「お姉さんの鎧って普通とサイズ違いますよね」
「何、特注なの? おっぱいデカくて?」

 アルフィーリアは半ばパニックになって弟を見たが、弟はアルフィーリアのスカートをまくり上げて下半身を露わにさせているところだった。白い下着をずるりと脱がされ、ひんやりとした外気が触れる。

「お前っ……、何をする気だ!? 私はお前の姉なんだぞ!」
「姉さん、俺は……一度も貴女を姉として見たことなんて無かったよ」
「なっ、貴様……! 父上はお前をそんな風に育てたか!?」
「父上父上ってうるさいな。姉さんはいつまで家に縛られてるんだよ。家を継いだのは俺なのに」
「お前は! 父上に何を学んだ! 人を護るために剣を振らず、人を傷つけるためにこんなところで剣を振って! その上に姉を陥れるのか!」
「こんなところで悪かったねぇ」
「まぁ、本当にこんなところですよね。ウチ」

 プロフェッサーが振り袖を外すと、アルフィーリアの口に噛ませて後ろで結んだ。アルフィーリアは目を大きく見開いて文句を吐こうとしたが、何も言うことが出来なかった。

「ーっ……!」
「お姉さん、おっぱい柔らかいねー。マシュマロみたい」

 ホワイトスミスが乳房を押し上げて谷間を作り、ペニスを挟んで擦り始めた。アサシンクロスとプロフェッサーがさわさわと頬や首筋や腹を撫で、こそばゆい感触に震えながらも、肌に伝わる体温に嫌悪感がこみあげてくる。
 ガチャリ、と甲冑を外す音がした。弟が小手を外して床の上に転がすと、裸の指を膣の中へと潜らせ、秘所に顔を近付けて舌を這わせた。男性経験どころか自分を慰めることすら知る機会の無かった身体には、そこは排泄の器官でしかない。生温かい粘膜のぬめる感触に驚愕し、拒絶の言葉を発したが声は出ない。

「……んーーーっ!」

 アルフィーリアは未知の場所に異物が挿入される痛みに震えた。狭い入口を押し広げるようにぐねぐねと指が動き、裂かれるような熱が走る。パイズリしていたホワイトスミスが乳房の頂を抓ると、別の痛みが生まれて思わず眉間に皺を寄せる。

「姉さん、痛くなるから力抜いて」
「指一本でキツキツじゃないですか」
「初体験は弟? まじスゲー」
「にしても、感度悪いねぇ」

 アサシンクロスが耳を撫で、くすぐったさで反射的に身を引くと、反対側の耳の穴にプロフェッサーが指を入れた。ビクリと震えて力が抜けた途端に、弟の指が膣の奥まで入った。恐怖でますます身体に力が入り、膣口が指を締め付ける。

「へえ、ここがいいんですか」

 耳朶に熱い息がかかり、甘噛みされて肌が粟立った。反対側からは舌を入れられ、ちゅぷりと水音を立てられる。アルフィーリアは頬を染めた。両方の耳の穴を犯され、身体が熱くなる。

「……っ……!」
「はは、開発の余地がありそうだね」
「……ぅ……ぁ」

 我慢できずに声が漏れる。弟が舌でクリトリスの皮を剥き、口に含んで転がした。身体に電気が走ったような衝撃を覚えて背筋を仰け反らせる。足が震え、身体の熱がじわりと染みだしていくのを感じた。
 弟の顔が離れたかと思うと、目の前でズボンが下ろされ、赤黒い男性器が弾けるようにせり出した。先端を女性器の入口に押し当てられ、アルフィーリアは塞がれた口をもごもごさせて首を必死に横に振る。
 願いも空しく、弟の肉棒はアルフィーリアの中を侵していく。ずぷぷっ、と摩擦音を立てて、強引に。

「ーーーーーっ!!」

 身体が引きちぎられるような痛みに顔を歪め、アルフィーリアは身体を突っ張らせた。お腹が裂けるような圧迫感。下を見ると、大きく膨張した弟の男根が、指一本入るのさえやっとだった蜜口に突き刺さっている。それも半分くらいしか入っていない。
 目尻から透明な雫が盛り上がり、頬を伝っていく。特別な初夜を望んだ訳ではない。女の子らしい夢を描いていた訳でもない。それでも、人並みの幸せくらいは欲しかった。

「姉さんの中、すごく熱いよ」
「お姉さん、弟さんの味はどうですか!?」
「一生の思い出ですねっ」

 弟が腰を動かし始めた。引き抜かれて楽になったかと思うと、痛みと熱を交えながらずぷりと突き立てられる。結合部からは血が滲み、弟の陰茎に赤い筋になって絡み付いている。深く呼吸し、額に脂汗を浮かべながらアルフィーリアは痛みに耐えた。

「はぁっ、はぁ……、姉さん、奥まで入ったよ」
「それじゃ、禁断の恋に免じてサービスしておきますね」

 クリエイターがアルフィーリアの恥部に白ポーションとアンティペインメントを垂らす。痛みは嘘のように消え、別の感覚が頭をもたげてきた。

「……っ……」

 弟がピストン運動を繰り返しながら、陰核を指の腹で擦る。疼きに似た何かが身体の芯で膨れあがる。再び耳の穴を舌で舐め上げられ、ゾクゾクと背筋を這い上がるこれが快感なのだと自覚して愕然とした。
 知らない男達の前で、実の弟に辱められる初体験がどれだけ悲惨なのか。それも、いっそ痛くてどうしようもないくらいだったらまだ良かったのに。アルフィーリアが屈辱で潤む目で弟を見上げると、反応を探るような目で見返されて思わず目を逸らした。
 ズキズキと刺すように痛んでいた入口とは逆に、身体の奥に痛みはなく、熱く疼く。そこを突かれると痒いところを掻かれたように気持ちがいい。ただ、本能的に感じてはいけない気がしてそれを押さえ込んだ。

「……っぅ……んっ」
「お姉さん、感じてます?」
「処女でそれはねーだろ」
「猿ぐつわ取ってみたら?」

 クリエイターがアルフィーリアの口を押さえていた振り袖をほどく。
 苦痛の呻きに似た声が、時間が経つにつれてはっきりとした喘ぎに変わっていく。頬は染まり、目は涙で潤み、唇からは艶めかしい声が漏れる。

「どういうことですか、これ……」
「いいねー、お姉さんエロいね!」
「ウチにぴったりじゃないですか」

 今まで以上に男達の視線を感じる。
 下腹部が熱い。クリトリスを擦られ、お腹の裏側を突かれる度に気持ちよくて声が出てしまう。弟もそこを執拗に突いてくる。快感で頭がぼうっとなり、人前でみっともなく喘ぐことも、相手が弟であることも、何でも良くなってきた。

「あー、俺出そうだわ」

 ホワイトスミスが先走りでぬめる陰茎を胸の谷間で扱きながら言った。最初よりも随分と固さを増したそれは、すぐに欲望をぶちまけた。視界が真っ白になり、生温かく青臭い白濁がアルフィーリアの前髪から顎の下までを汚す。ホワイトスミスが一物を拭くと、管に残った汁が再び顔に降り注いだ。

「……姉さん、俺もイくよ」

 弟がアルフィーリアの身体を引き寄せた。膣の中で陰茎が痙攣したかと思うと、奥深くに熱い奔流が注がれる。ホワイトスミスよりも長く、大量の精が吐き出される。弟が自身を引き抜くと、血の混じった粘液の糸が二人の間を引いて垂れ、身体に穴が空いたような感覚に陥った。
 弟が離れると、次にプロフェッサーが上に乗って男根を挿入した。精液が潤滑油になり、痛みもなくずるりと入る。突かれ始めるとすぐに例の疼きが生まれた。熱く火照る感じるところを擦りながら、プロフェッサーが乳房に手を伸ばす。双丘の頂を摘まれると思わず声が出た。それを眺めていたアサシンクロスがクリトリスに手を伸ばして摘み、弟とホワイトスミスが耳の穴に舌を差し入れた。

「……ひぅっ、……あっ、はぁんっ!」

 複数の腕で色んな所を弄られ、水音を立てながら、アルフィーリアは渇いた口を開いて喘ぐ。身体は熱いのにガクガクと小刻みに震えっぱなしで、頭が真っ白になっていく。体中から汗が流れ、結合部からも洪水のように愛液が溢れ出る。部屋に喘ぎ声と水音と肌の触れ合う音、それに男と自分の体液の匂いが満ちる。やがてプロフェッサーが射精し、お腹の上に精を撒き散らした。
 休む間もなくアサシンクロスのペニスが突き立てられ、先端でお腹の裏を擦るように動かされる。与えられるままに快感を貪っていると、焦らすような動きに変わった。わざと違うところを突かれ、寸前で動きを止められたり、そうかと思えばいきなり奥まで深く貫かれ、火のついた体をいいように翻弄された。身体に熱が溜まって苦しい。切なく疼いてたまらない。涙を流しながら許しを請うと、ようやく良いところを責めてくれるようになった。
 ラストスパートで涸れた声で喘ぎをあげ続け、アサシンクロスが中に出すと、次はクリエイターが乱暴に挿入した。自分が満足するためだけの動きで、慣れていない奥をひたすら激しく突かれる。痛みがあったが、アルフィーリアはようやく狂った快感から身体を休ませることができた。だが、それもすぐに慣れ、子宮口でも全身を震わせて感じるようになってしまった。クリエイターが冷たい目で見たが、蔑むような視線すらも被虐的な快感に変わってしまう。全員が射精した後も、次々に屹立した肉槍を追加されて奥を突かれ、他のメンバーには体中をまさぐられながら、アルフィーリアは発情した犬のように喘ぎ続けた。二周目が終わったところでようやく落ち着き、満足したギルドメンバーがそれぞれ座ったり眺めたりして休憩を取り始めたところで、弟が顔の側に立った。

「姉さん、舐めて貰っていいかな」

 弟が精液と愛液でぬらぬらと光る肉棒を口腔にねじ込む。生臭い体液の匂いと、わずかな鉄の味が口内に広がり、アルフィーリアは思わずペニスを吐き出したが、顔を掴まれて再び突っ込まれると、拙い舌使いで大人しく舐め始めた。
 ひととおり舐め終わって味がなくなってくる頃には、弟の男根は再び膨れて固さを取り戻していた。身体の上に乗ったホワイトスミスが身体を震わせたかと思うと、ごぽりと精を放つ。ペニスが引き抜かれ、代わりに冷たい外気が体内に流れ込む。

「じゃー、俺らはそろそろ退散するわ」
「ああ。ありがとう」
「禁断の愛を見せて頂きました」
「いやー、VIT型は凄いねぇ。アンタとお似合いだよ」
「お二人さん、お幸せに!」

 ドアを開けて男達が出て行く。
 ようやく解放されたアルフィーリアは身体を冷ましながら、虚ろな目で弟を見た。狂宴が終わって熱が冷めれば、近親者と交わった罪悪感と、知らない男達に輪姦されて快楽を得た自分への激しい嫌悪感が重圧になってのしかかってきた。赤く腫れた目から一筋の水が零れる。弟は指で涙をすくうと舐め取った。
 改めて見る弟の姿は、思い出の中のものよりもずっと大きい。父親譲りの容姿。アルフィーリアは父のことを思い出していた。
 弟がクルセイダーに転職した日、父は言った。お前は女の幸せを見つけてもいいんだ、頑張らなくていいんだぞと。今までアルフィーリアがこつこつと積み上げてきた頑張りを全て突き崩すような裏切りの言葉だった。

 私から父を奪い、剣を持つ意味を奪い、私の中の女すらも奪うのか。この男は。

 それも、あんな醜態を晒した後では……。

 弟がアルフィーリアの白濁に塗れた身体をシーツで拭き、五人分の精液でドロドロになった秘所を白ポーションで綺麗に濯ぐ。そして、うつ伏せにさせると、腰を引いて尻を突き出す格好をさせ、背後から屹立したペニスを再び挿入した。熱く太い槍に貫かれ、アルフィーリアは声をあげる。

「……う……」

 もはや痛みは感じなかった。そこにあるのはドロドロした肉欲と少し甘い味のする背徳感。アルフィーリアは首を横に振った。

「もう、やめてくれ。頼む……」

 弟の返事はない。
 その代りに、熱く大きい手で乳房をこね回し、陰核を摘み、耳朶を噛んで舌を這わせる。体の奥底から熱を掘り起こされ、アルフィーリアはシーツに顔を埋めてむせび泣いた。それも次第に、嗚咽から甘い喘ぎ声に変わっていく。そんな身体を愛おしそうに抱き、弟は姉を優しく犯した。子宮に熱い子種が注がれ、長い射精の後、弟が身体を繋げたまま頭を撫でて言った。

「姉さん、愛してるよ」

 どこか遠い言葉のように聞こえた。事が終ると、激しい疲労がどっと押し寄せ、アルフィーリアは頭を撫でられ、涙を零しながら、泥のように眠りに落ちていった。



 パラディンが廊下に出ると、待ちかまえたようにチェイサーが壁から身体を起こして言った。
「実の姉とやるなんて、あんたがこんな変態だったとはねぇ」
「血は半分しか繋がってない」
「いやいや、半分繋がってますから!」
「お前のように誰でも愛せるほど器用じゃないんでね。私が愛するのは姉ただ一人だ」
「おー、こわっ」

 チェイサーは嘲笑を浮かべて去る。パラディンは部屋に鍵をかけたのを確認し、マスターに報告にあがった。
 ルイーゼはモロク果実酒の注がれたワイングラスを片手で弄びながら、満足そうに言った。

「愛の女神フレイヤは、兄フレイの愛人でもあったんだよね。異教の神なのがちょっと残念だけど。ふふ。まあ、結ばれて良かった」
「有難う御座います」

 隣で会話を聞いていたハイウィザードはそれでいいのかという顔をしていたが、言葉にはしなかった。他人の嗜好に口を出していたらこのギルドは終わるのだから。


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[>パラディン大杉
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いまのPCの壁紙

 復帰してから拍手をぽちぽちありがとうございます。たいへん励みになります。
 今、ROのRJC2009の壁紙をデスクトップの背景にしてるんですが、職のチョイスがマニアッk、じゃなくて私好みです。パラ子にチャン子に男マジ系……だと?(※とか書いてたら、ログイン画面になってました。萌ゆる!:10/15追記) 何か違和感があると思ったら頭装備がないのでした。
 そういえば、今でもunkって対人で使われてるんでしょうか。VIT1のわたくしが反射装備&全裸で嫌がらせにGVG見に行ってみようかしら。穴だらけになってアルベルタ湾に浮かんだり。

 さて、ネクロ頭巾。
友達がスキル発動率をPVPで検証してたのでお邪魔しました。攻撃を受けたらダークストライクが発動するそうで。私が槍でつついてもWIZさんがSGしてもなかなか出ませんでした。
というわけで絶賛値下がり中……ではなく、見た目装備として定着しつつあるようです。
結構もっさりしてて可愛いと思います。
ネクロ頭巾

 ROとは関係ないですが、ATOKの最新版が月300円から使えるサービスをやっていたので始めてみました。
 いま使ってるバージョンが2005でした。古い。辞書を引き継ぐ際に中身を見たらば、自分が登録した語句がしょんもりでした。いっそ淫語用の辞書が売ってれば欲しいです買います。

 最近はチキンタツタを毎日食べてました。15日まで食べまくるぞーと思ったら、売れすぎてもう終わりだそうで。み、みんな食べすぎだ!
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ぷち強い殴りプリの恋愛属性メイス

「いいですか。最初にサフラして、あとはヒールして下さい」

 時計塔の地下二階。ハイオークの住み処である『廃屋』の手前で、銀髪のポニーテイルを揺らし、男ハイウィザードのクロムが念を押した。

「はいはい、サフラにヒールでしょ」

 トリプルブラッディチェインを構えて、黒髪にヒュッケ耳をつけた女ハイプリーストのプリシアが答える。ロングヘアーの上で黒いネコミミがピコピコと動く様は、さながら本当に生えているように見える。

「では、行きますよ」

 時計塔三階に足を踏み入れる。
 かなりのモンハウだった。
 二人はあっという間に取り囲まれ、ハイオークの構えた斧に滅多打ちにされた。サフラをする余裕もなく、ひたすらプリシアはヒールを連打した。一方でクロムはというと、打ち合わせ通りに行かず、魔法の詠唱が遅れていた。

「ストームガスト!!」

 冷気が舞い、パキンと氷の粒が砕けて落ちる。同時に、プリシアはサフラギウムを唱える。そして、ヒールが間に合わずにクロムが死んだ。プリシアも倒れた。

「もうっ! 最初にサフラで、後はずっとヒールだって言ったじゃないですかっ!」

 セーブポイントに死に戻り、アルデバランの時計塔前で、クロムが黒い眼鏡を指で押し上げ直しながら怒りを露わに叫んだ。

「あんなに湧いてたらサフラなんてできないじゃない」
「言い訳は結構です。そう言いつつ、サフラしたじゃないですか。変なタイミングで」
「……私なりに考えたタイミングだったんだけど」

 カチンときたプリシアが不機嫌を隠さずに答える。

「だいたい、あんなレベルの違う狩り場に連れてっておいて人のせいにするの?」
「貴女のためでもあるじゃないですか。引っ張ってあげようと思ったのに」
「……はぁ!?」

 聞き捨てならない言葉に語気が荒くなる。

「引っ張ってあげる!? 何様なの!? あたしは一人でもレベル上げできます!」

 思わず、チェインのグリップを握る手に力が入る。

「い、いくら前衛って言い張っても、殴りプリじゃ…」

 クロムがたじろぎながら言った。

「クロムの……馬鹿ぁーーーーーッ」

 トリプルブラッディチェインがクロムの顔面にクリティカルヒットした。




「効率効率ってうるさいのよ。背伸びした狩場に行って死んだら怒るし!」

 プリシアはイズルードのベンチに腰掛けて、目の前で地面に落書きしている女チェイサーに話しかけた。
 相方のクロムがせがむので、真っ先にサフラギウムを取った。自分には使えないスキルだし、使えたとしても殴り型だからそんなに役には立たない。
 だから、せっかくのサフラギウムがこんな結果になってしまったこともあって倍悔しい。

「そりゃー、ついてくアンタにも下心がないとは言えないんじゃないの?」
「さらっと廃屋行くーって言ってたら、よく行く狩場なんだと思わない? WIZの狩場とか知らないし」
「ん~、転生前はよく行ってたんじゃない? まぁ、相方は純支援だったかもだけど」

 プリシアはそこで押し黙った。
 クロムと一緒に出かけるようになったのはつい最近だ。街やフィールドで、何気ない会話の端々に、転生前もプリースト(それも女性)と行動していたような過去の様子がかいま見える。でも、今はプリシアと一緒に行動しているし、特にどうというわけでもない。
 ……そもそも、恋人同士でもないし。

「つか、ヒュッケ耳で行くのもどうかと思うけどね~」
「ええっ……う、うーん、そんなに性能悪くないよ?」
「あたしが廃屋行くならお断りっ。行けないけどネ」
 プリシアは両手で両方のネコミミを引っ張る。耳が外側に垂れ下がり、困っているような風情を見せた。
「さっさと仲直りしてきたら?」
「……うー」

 プリシアは唸りながら、クロムと出会ったときのことを思い出していた。
 クロムと最初に出会ったのはアマツダンジョンの畳の迷宮だった。

「ハイプリになったら一緒に狩りに行こう」

 ハイアコライト時代のプリシアは、そう知り合い達に励まされ、はりきってレベル上げをしていた。
 カブキ忍者に遭って死んだところを、通りがかったクロムが生き返らせてくれたのだ。その後にクロムもカブキ忍者に倒されていたけれど。
 思わずクスリと笑みがこぼれた。
(WIZ様なのに、カブキ忍者で死んじゃったのよね……。ファイアーウォールも滅茶苦茶だったし)
 あのときに、あまりウィザードとしての腕がよろしくないことは想像できたが、一緒に狩りましょうと誘われたときは凄く嬉しかったのを覚えている。そのままアマツダンジョンの二階に行って大口蛙を狩った。
 クロムはプリシアが殴りだと分かって少しがっかりしていたようだったが、そこで終わるかと思ったら、次の日も、その次の日も狩りに誘ってきたのだった。
 何でも、殴りハイプリーストに興味が湧いたのだという。プリシアが意外と強いのに驚いたらしかった。
 殴りといっても、ハイプリだとアスムもできるし、むしろ支援ができるのに殴れるくらいに思っている。
 そう言うと、クロムはうんうんと頷いていた。

「成る程。それは是非、見てみたいものですね」

 適当に会話に合わせたような返事をしたが、今思えば、あれはクロムの本心だったのかもしれない。
 転職したら、プリシアの知り合い達とも遊びにいける。そんなことを言うと、クロムは前髪をかきあげて呆れたように応えた。

「プリになったら遊ぼうだなんて、虫のいい話だと思いません? 大変なのはアコライト時代なのに」

 ちょっと馬鹿にした言い方だったけれど、その言葉はプリシアを暖かい気持ちにさせてくれた。




「そこのお嬢さん」

 プリシアは声のほうを向いた。髪をおろしたクロムがいた。潮風に銀髪がなびいている。

「一緒にどこかへ行きませんか?」
「……効率にこだわらないのであれば」

 プリシアは立ち上がった。何か言わなきゃと思ったが言葉が出てこない。チェイサーが隣でプリシアとクロムを好奇の視線でじろじろと見ている。
 クロムは肩に垂れた髪を後ろへと払い、こほん、と咳をして喉の調子を整えて言った。

「実は私、貴女がいないと髪がうまく結べないんです」

 クロムの言葉を聞いて、プリシアは吹きだした。

「切ればいいじゃない」
「えっ……ええっ!?」

 クロムが驚きの声をあげた。

「あ、あのー……本気で言ってます?」
「冗談よ」

 喧嘩の後で、一体どんな顔で会えばいいのか、最初の一言は謝るのか怒るのか普通に話しかけるのか、何にしようかとうじうじ考えていたけれど、クロムもおそらく同じ事を考えていて、悩んだ挙げ句に髪型をネタにしたのかと思うとおかしかった。

「あの、怒ってすみませんでした」
「もういいよ。あたしも、ごめんね」
「あと、そのう……効率のことを考えたら、殴りプリさんとは一緒にいませんから」
「……悪かったわね」

 クロムが神妙な顔で言った。

「私がプリシアと一緒にいるのは、その……」
「いいっていいって。ねえ、ODでリベンジはどう?」
「えっ!? いやあのー、最後まで聞いて下さいよ」
「言わなくても分かってるから」
「わ、分かってないです!」

 クロムのマントを引っ張って歩いていくプリシアを見て、チェイサーはやれやれと肩をすくめた。その足
元には、先ほどまで書いていた落書きが完成していた。
 残念ながらプリシアには見せられなかったが、なかなかの自信作だ。アコライト姿のプリシアの手を握り、クロムがニコニコしているイラスト。その下には驚くほど達筆な字でこう書かれていた。
『アコを拾わずんば、プリを得ず』と。



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ラグフェス19で発行したギルド誌に寄稿したものです。

以前、とあるお方にリクエストを頂いて無理矢理聞き出して「殴りプリで」とお題を貰ったものの、書き上がったのは二年後という申し訳のなさ。ご閲覧、有り難うございました。
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蔦の下の安寧な日常1~Dancer

 石造りの豪奢な建物の入口で、少し幼い体つきにダンサーの衣装を身に着けた少女が立っていた。すみれ色のおかっぱ頭に花のかんざしを挿し、すみれ色の大きな瞳で外を眺める。名前はユッカ。昨日、この砦を所持するギルドに入ったばかりだ。
 空中都市ジュノーに建てられたニダヴェリールの砦。目の前を凄い速さで雲が流れていく。頬に当たる強い風を感じるのに、透明な壁でもあるかのようにユッカの身体は建物の外に出ることが出来ない。wisで外界と連絡を取ることも、ギルドを脱退することも出来ない。ただ、ユッカのレベル上げのときだけ、パーティーと一緒に狩り場に行くことが出来た。数年をかけて80台まで上げたユッカのレベルは、数日でオーラ手前までになっていた。
 外を眺めていると、後ろから足音がした。振り返ると、ギルドマスターの女パラディン、ルイーゼが立っていた。白いポニーテールに白い肌、眼帯に隠れてないほうの目がアクセントのようにそこだけ赤い。

「外に出たい?」
「あ……」

 ユッカはマスターについてあまり知らない。強くて美人で淫らで怖い。つまり、得体が知れない。

「いえ、その」
「うん?」
「なんでここ、wisができないんですか?」
「どうしてwisする必要があるの?」
「友達が心配してるかもしれないから」
「友達?」
「はい。いつも臨時広場でお話してる人とか」
「何なら、伝えてあげるけど。ユッカは元気だよって言えばいいかな?」
「あ……いえ、そこまでは」

 ルイーゼが微笑んで言う。

「お友達もここに呼んじゃう? そのほうが楽しいかも」

 ユッカは背筋が冷える思いで、慌てて否定した。

「そ、それは……いいです、その、多分、連絡とらなくても大丈夫だと思います」

 このまま駄々をこねていたら、ルイーゼは本気で友達を連れて来るかも知れない。そして、自分と同じようにギルドの男達に襲われるのだ。

「あ、あの、部屋に戻りますねっ」
「そう? 退屈だったら、いつでも言って頂戴」

 その言葉が、脅迫のように聞こえた。
 ユッカは踵を返して建物の奥へと走り去った。



「ユッカちゃん、おかえり」

 部屋に戻ると、バードと男ハイプリーストが手招きした。
 ソファに座ったバードに誘われるるまま膝の上に乗ると、ハイプリーストが真横に座る。ダンサーの衣装の上からバードが胸を揉み、ハイプリーストが太股の間に手を入れて秘所をなぞる。身体を這う温かい手と、うなじにかかる吐息がくすぐったい。

 このギルドでは砦で共同生活をするのが規則だそうで、今週はこの部屋がユッカの住み処だ。今週は、というのは、ユッカだけ毎週別の部屋に移ると聞かされているからだ。その部屋にもギルドメンバーの他の男達がいる。最初は毎日相手をさせられるのかと思うと身も凍る思いだったが、この部屋で三日過ごしただけでも大分慣れてきた。
 初めてのときは逆らって殴られて泣いた。特に嫌がったりしなければ、優しくしてくれるどころかそれなりに良くしてくれる。ユッカの身体は、少女から女に目覚めつつあった。そして、部屋の男性が自分の恋人だと思い込んでしまうことにした。

 男二人に愛撫されていると、熱い塊のような欲望が身体の底から湧いてきて、心臓はドキドキして肌は敏感になってくる。バードに乳首を、ハイプリーストにクリトリスを同時に摘まれて思わず声をあげる。

「ひゃぅ……何だか私……、ここに来て、まだ三日目っていうのが……っくぅ……嘘、みたいです……」
「ボクもだネ。もう一ヶ月くらい一緒にいる気がするよ」
「まあ、毎日エッチしてれば当然ですよね」

 二人の手は優しい。
 敏感な箇所を同時に愛撫されながら、ユッカは充足感を得ていた。ハイプリーストが横から顔を近付けると、ユッカも顔を寄せてキスをする。唇を割って入ってきた温かい舌に自分のものを絡めて吸い付き、二人の唾液が混ざり合って口内で水音を立てる。キスは何故だか安心できるから好きだった。上が濡れると、下も濡れてくる気がする。ハイプリーストが愛液で濡れた指先を引き抜いた。

「そろそろいいですか」
「……はい」

 バードに後ろから太股を抱きかかえられ、両脚を大きく広げさせられる。ユッカは頬を染めた。ダンサーで身体が柔らかいからといって、わざと恥ずかしくなるようなポーズを取らせられるのが常だった。
 でも、それで興奮を覚えるのも事実だ。
 ハイプリーストがズボンを下げ、ユッカの女性器を覆う布の部分を指でずらして欲望の切っ先を押し当てると、ゆっくり挿入する。

「っんぅ……」

 ユッカは深く息を吐く。
 慣れてきたと言っても、三日前に処女を失った身では入り口は狭くて痛い。それもわずかな間で、痛みに慣れれば違う感覚が頭をもたげてくる。
 目の前で赤黒い男根が出入りするのを見ると、嗜虐的な気分になり鼓動が早鐘を打った。

「……ぁっ……あふ……ん……」

 ゆっくりとした動きで亀頭がお腹の裏を擦ると、じわじわと快感が湧いてきて、頬を緩めて喘ぐ。入れるときの膣口が引っかかる感じが消え、抜くときは不思議な切なさが残る。お尻の下で、バードの男性器が屹立しているのが分かった。

「待って。ボクにもしてよ」

 バードがユッカを抱いていた手を退けて、横へ座る。ハイプリーストがペニスを引き抜くと、ユッカはバードと向かいあわせにさせられ、上から頭を押さえられた。四つん這いの体勢になり、背後からハイプリーストに再び奥を突かれる。呻いてバードにしがみつくと、目の前に股間のテントが見えた。ユッカはズボンのチャックを開け、飛び出した性器を舐める。
 最初に亀頭だけを含み、舌で蜜口やカリの裏側を舐める。慣れてきたら、ゆっくりと陰茎を下って奥まで飲み込んでいく。昨日は一気に喉まで咥えて気持ち悪くなってしまったが、今回は嗚咽も出なかった。
 それでも、背後からはハイプリーストの男根が膣内を擦られ、快感で頭がぼうっとなってうまくしゃぶることができない。せめて歯を立てないことに気をつけながら、拙い動きで口蓋で先端を擦り、舌で裏筋を舐める。頬張った口の中で唾液と先走りが絡み合い、口内がいっぱいになる。必死で飲み込んでいると、バードが声をかけた。

「無理して飲まなくていいよ。乾くと痛いから」
「ひゃい……ぐちゅ……っふ……むちゅ……」

 喘ぎを殺しながら口を動かす。ゆっくりではあるが疼く子宮口を突かれ続け、身体も頭も沸騰しそうに熱く、もやがかかっているような状態だ。もっと刺激が欲しくて思わず腰が動く。それにつられてか、ハイプリーストの動きが速くなってきた。こうなると、もうフェラチオどころではない。ユッカはペニスを飲み込みながら、全身を電気のように貫く快感に耐える。喉の奥を亀頭が突いて目尻に涙が浮かぶ。

「……っはぁ……イきますよ。外に出しますっ」

 ハイプリーストが言い、しばらくするとユッカのお腹から胸にかけて熱い飛沫が散った。ソファーにも白濁が垂れて熱気が漂った。ハイプリーストが離れて性器をぬぐう。
 ユッカは口からペニスを出す。ハイプリーストの動きに気を取られてしまい、あまり舐められなかった。唇から涎の糸を垂らし、ユッカは謝る。

「……っはぅ……す、すみません……」
「いいよ。次はボクね」

 待ちきれない様子でバードが押し倒し、ユッカの片足を肩の上に担いで横から挿入する。熱した身体が冷めぬうちに欲望を突き立てられ、続けざまに喘ぎ声をあげる。

「ひぁ……っぁん! ……ふぁっ!」

 太股を引っ張られ、さっきよりも深く奥まで突かれ、ユッカが身体を震わせる。太股と一緒に陰核が擦れ、思わず身体に力が入る。
 それを見て、わざとクリトリスが触れるように体重をかけながら、バードが腰をグラインドする。結合部がじんじんと熱く疼く。出し入れされる度に気持ちいい。奥を突かれると、どうしようもなく声が出る。

「ぁんっ!……はふ……っん……くぅっ!」

 口を開いて叫んでいると、バードが唇を塞いだ。侵入した舌を伝って、乾いた口内に唾液が流れこむ。深くは交わらず、舌の表と裏をくすぐるような動き。焦れったさを感じながらも、応えるように吸い付くと、きゅうっ、と膣口が締まるのを感じた。
 上と下から水音をたてながら、ユッカの意識は霞む。

「出るよっ、出るっ」
「っあ……あふ……ひぁあっ!?」

 ラストスパートでピストンが速さを増して激しく突かれ、悲鳴に近い喘ぎが漏れる。下半身から湧く熱が身体を周って脳まで達し、溶けるような快感が全身を貫いた。

「や……ぁ……あぁああっ!」

 視界が白くなり、熱い奔流が顔にかかる。バードの男根が二度、三度、と脈動しながら、ユッカの前髪や胸まで白い飛沫で汚した。

「はぁっ、はぁっ……」

 ユッカがぐったりとソファに沈む。顔にかかった白濁を指ですくって舐めると、強い牡の味と匂いがした。余韻に浸りながら、緩慢な動きで顔を綺麗にする仕草を繰り返す。
 バードがユッカにもたれかかって休憩しながら呟いた。

「はぁ、やっぱり三人くらいがちょうどいいネ」
「打ち上げは他の男に気を使いますからね」

 しばらく休んだのち、バードがユッカを引き寄せて、柔らかい布で身体に散った精液を拭き取る。くすぐったくて思わず身をよじると、後ろからハイプリーストが身を寄せた。

「今週でユッカちゃんとお別れかと思うと寂しいですね」
「他の部屋に取られるかと思うとネー」
「……今週、あと4日もありますよ?」
「「えっ?」」

 二人が驚いた声を出し、ユッカは交互に顔を見る。

「あー、そうか、ユッカちゃん知らないのか」
「ウチは木曜から攻城戦までは、セックス禁止なんですよ」
「えっ!?」
「ギルドルールでねー。セックスとオナニーを我慢すると攻撃的になっていいんだってサ。おかしいよネ」
「どうしてもしたかったら、マスターが相手してくれるかもしれませんよ」
「ええっ!? いえ、そ、そんなしたいって訳じゃなくって……」

 ユッカはうつむいて口ごもる。

「あの……マスターって、どういう方なんですか?」
「どうって……変わった方ですよね」
「マジキチとか言われてるよネ。ギルドマスターって神経太くないとできないから、あんなもんだと思うけど」
「そうですか。ちょっと怖くて……」
「私も最初はそうでしたね。まあ、お話も好きな方ですから、色々話すといいですよ」
「むしろ寝たほうが分かり合えると思うよ」
「えっ?」
「はは。やはり最後はそこですね」
「うん。まあ、なんか、要望とか意見とかあったら言ってみればいいんじゃない」
「あっ。そういえば」

 ユッカはあることを口にした。昔、ギルドに入ったら欲しいと思っていたものがあったのだが、あまりに乱暴な加入だったので忘れていたのだ。

「なんだ、それならマスターに言えばくれるんじゃない?」
「ですね。言ってみるといいですよ」
「分かりました」

 早速、ユッカはルイーゼの部屋に向かった。ドアは半開きになっていて、男アサシンクロスと会話をしているのが見えた。

「マスター、任務が入ったので、次の攻城戦はお休みさせて頂きたく」
「任務? んー、アサシンギルドの仕事ならしょうがないよね。首になっても困るし」

 ユッカは入り口に立ち、話が終わるまで待つことにした。

「それより、ユッカのことでちょっといいですか」

 ユッカは立ち聞き状態になってしまったことを申し訳なく思っていたが、自分の名前が出て思わず聞き入った。

「何か問題でも?」
「はい。ユッカの前にいたジプシーがプロンテラ騎士団に助けを求めていたそうです。前のジプシーやユッカのように、一般の冒険者を無理矢理にギルドに入れてどうこうというのは、あまり目立つと目をつけられます」
「それでお国が何かしてくるとは思えないけどね。ジプシーの件も動いてないんじゃない?」
「そうですね。彼女は冒険者そのものを引退することでギルドを抜けましたし、実質、告発者がいない状態だと思います」
「マスター、あちらが動かないっていう自信の根拠は?」
「攻城戦は国が金をばらまいて強い兵を育てるために作られたもの。強い人達がちょっと暴れたところで文句は来ない。ゆくゆくは聖戦の駒になるから」
「そうなんですか?」
「うん。お国は戦争をする気なの」
「アルナベルツ教国とですか」
「そうね。今はモロクの魔王っていう絶対悪がいるから馴れ合ってるけど」

 思わぬ方向に話が飛び、ユッカは呆然とした。もしもルイーゼの話が本当なら、ここのギルドが何をしようが治外法権ということになる。自分が輪姦されたことすら。
 ただ、それがどういうことになるのか?
 今のユッカには、ダンサーをやめることは頭にない。前任のジプシーはよほど逆らってひどいことをされていたのではないか。自分はそこまでではない。
 それが素直な感想だ。

「では、失礼します」
「はい」

 ユッカは我に返り、アサシンクロスと入れ違いに部屋に入った。

「マスター、ちょっといいですか?」
「どうしたの?」
「私、ギルドに入ったら欲しいなーってずっと思ってたものがあって」
「うん?」
「職位が欲しいです」
「ああ。うち、みんなPosition20だもんね」
「『蒼天の堕天使』とか『全てを滅ぼす歌姫』みたいなカッコイイのが欲しいです!」

 プッ、と誰かが噴き出す声が聞こえた。
 ユッカが周りを見回すと、ルイーゼの真横にアサシンクロスが姿を現した。おかしくて仕方がないというふうに肩を震わせ、口元に手をあてている。

「すみません、つい盗み聞きを」
「えっ……あ、あの」
「ユッカ、本当にその職位、カッコイイと思ってる?」
「えっ……?」
「とりあえず、私が可愛い職位をつけておくから。ほら」
「ああ、可愛いんじゃないでしょうか。『みんなの妹』」
「うん、堕天使ナントカよりいいと思うよ」
「そうですか? お二人が言うならこれで。マスター、ありがとうございます!」
「いえいえ。初々しくていいねー、私も『みんなのマスター』にしようかな」
「それ、攻城戦で真っ先に狙われるから止めて下さい」

 嬉しそうなユッカにルイーゼが言った。

「そうそう、お友達のことだけど。ここが退屈だったら、誰か連れてきてもいいよ?」
「いえ、大丈夫です。退屈だなんて」

 友達を巻き込みたくない気持ちが最初はあったが、今は少し違う。
 変わった自分を誰にも見られたくない。以前の生活に戻った自分を思い浮かべると、安堵すると同時に奇妙な物足りなさを感じる。たぶん、今の生活に慣れてしまったのだ。
 ユッカは言葉を続けた。

「今の私には、皆さんがいますから」
「……そう? 良かった。不満があったら、いつでも言ってね」

 ユッカはパタパタとサンダルを鳴らして部屋へ戻っていく。
 ルイーゼはアサシンクロスに言った。

「……あれは、演技かな?」
「私には素のように思えますが」
「前のジプシーの子は嫌そうだったけど、私にも意見しないし、何が嫌なのか分からないままいなくなっちゃった。ユッカはやっぱり時々沈んでるように見えるけど、その理由も言わないよね」
「口にすれば分かり合えるものではないですよ。気になるなら、暴力で言い聞かせれば、自然と居場所はここだけになります。スクリームなら薬漬けにしてもできますし」
「そういう楽な方法は最後にしたいのよね」
「マスター、既にジプシーが逃げてるんですよ?」
「んー。次の攻城戦まで保留。様子見で」
「了解しました」


 そんな会話が交わされていることも知らず、ユッカは廊下で立ち止まり、窓の外をゆっくりと夕陽が沈んでいく様子を見詰めていた。




[>同じ職位の方がいたら実にすみません。
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傾く天秤

 攻城戦を終え、ギルドマスターの女パラディンであるルイーゼは石畳の廊下をカツカツと歩きながら、大勢のメンバーを率いて砦へ凱旋した。汗と他人の血で湿ったオーディンマスクをいつもの眼帯に換え、返り血を浴びて染まった銀色の長髪を手で梳くと、幹部の男クリエイターが駆け寄った。

「お疲れ様です。今回の捕虜はどうしますか?」
「いつも通り。男は半殺し、女は好きにしていい。最後まで心が折れない子がいたら私の元へ連れてきて」
「かしこまりました」

 クリエイターが笑って別室へと向かう。そちらには男の捕虜がまとめられている。
 ルイーゼが居間に入ると、女の捕虜がふたり、後ろ手に縛られて床に転がされていた。その周りをぐるりと十数人のギルドメンバーの男達が取り囲んで検分するように眺めている。異様な光景だった。


「おや、二人だけ?」
 ルイーゼが残念そうに言うと、頬に傷のあるチェイサーが肩をすくめた。
「みんな逃げちゃってね。女はこいつらだけ」
「ふーん。おや……」

 ルイーゼは捕虜を見下ろした。ひとりは髪をひとつに束ねたチャンピオンで、もうひとりは少しカールのついたセミロングを背中に垂らしたハイプリーストだった。燃えるような色の赤毛に大きな鳶色の瞳。少しあどけなさの残る可愛らしい顔立ち。二人とも顔がそっくりだった。

「双子じゃないか」
「だな」
「これは……廃アコ時代に二人を並べたらさぞかし可愛いだろうね」
「マスター、オヤジ臭いよ」
「捕虜がもっといたら、私がこの子達を頂くのに」
「女同士で? マジキチ!」
「そうだ、ユッカはどこ?」

 ルイーゼは広間を見回す。ソファに横になってバードに介抱されているダンサーに気付いて歩み寄った。

「ユッカ、初参戦お疲れ様!」
「は、はい……」
「よくやってくれたね」

 汗と精液にまみれているのも気にせず、ユッカの手を取り頬にキスをする。
 チェイサーがマスターに言う。

「で、マスターとユッカちゃんと捕虜二人でギルメン全員を相手にするとして……一人当たり十人は行かないっしょ。まぁ妥当な数じゃない?」

 捕虜のチャンピオンが青ざめた顔で二人を見上げた。ハイプリーストは話の内容が理解できない様子で、ただ不安げな表情をしている。

「だね。じゃ、打ち上げやろっか」

 マスターの声で男達が歓声をあげる。

 チャンピオンとハイプリーストは大勢の手に引き離され、乱暴に服を破かれる。衣装の上からでもはっきりと分かる巨乳がたぷんと溢れ出て、二人の谷間でおそろいの十字架が揺れる。男の間で声が上がった。
 ハイプリーストのアロエが甲高い悲鳴をあげ、チャンピオンのソフォラは叫んだ。

「やめて! その子に手を出さないで!」
「へえ、チャンプがお姉さん?」

 いち早くソフォラの豊乳を鷲掴みにして堪能していた、無精ヒゲの男チャンピオンが言った。

「アロエは関係ない! 私が……私が相手するから我慢して!」
「姉さんっ……」

 チェイサーが嘲笑した。

「チャンプじゃハイプリの代わりにはなんねーよ」
「……悪い思いはさせないわ。わ、私、いちおう処女なのよ」

 ソフォラが上擦った声で言う。
 男達の一部は一笑し、一部は食いついた。

「感動した! チャンプお姉さんの処女は俺がもらった!」
「いや俺が」
「僕が」

 ソフォラの周りに人が増え、両腕を拘束していた縄がほどかれ、赤いインナーと薄灰色のノースリーブの上着がビリビリと裂かれる。ペニスが次々と突きつけられ、ソフォラは初めて見る男の生臭い性器に顔をしかめたが、意を決して両手で一本を握る。

「ぎこちないねぇ」
 握らせているプロフェッサーがまんざらでもなさそうに笑う。
「チャンプさん、口が空いてるよ。てか足りないから」

 スナイパーがソフォラの口を開けさせて鈴口を差し出し、右手にハイプリースト、左手にプロフェッサーのものを握らせると、ソフォラの動きが止まった。

「できないの? じゃー妹さんに頼んじゃうよっ!」
「……や、やります」

 ソフォラが両手を動かし、スナイパーの亀頭を口に含んで、おずおずと舐める。敏感な箇所を這う生温かい粘膜の感触に満足しながら、スナイパーがおどけた。

「そうそう、歯を立てたら妹さんやっちゃうからねっ」
 思わず歯を浮かせ、ソフォラが咥えたまま頷く。
「……ふぁい……」
 プロフェッサーがソフォラの指を根本に導いて指示する。
「もっと強く握って、そう、そのくらい。あとここね」
「ふぁい……」

 ソフォラは言われたとおりに口と指を動かす。ちらりと妹を見ると、アロエはチェイサーに背後をとられ、怯えた目で見ていた。
 無邪気で可愛い、双子の妹。
 対人に興味がない子なのに、支援が足りないギルドだからとマスターに言われ、無理を言ってここに連れてきてしまった。
 私が護ってあげないと。

 ソフォラは目の前の男達を満足させることに専念することにした。視界から妹を追い出しても分かる、痛い視線を感じながら。

「じゃー、おじちゃんは濡らしとくかな」
 乳房を弄るのに飽きた男チャンピオンが自分の指を舐め、ソフォラの黒いズボンの中に手を突っ込んで下着の薄い布地に触れる。思わずビクリとしたが、ここで退けば妹が犯される。ソフォラは蠢く指に湧き上がる嫌悪感を心の奥に押し込み、奉仕を続けた。



「余った人はこっちね」
 ルイーゼが金色の重鎧を脱いで白い肌をさらすと、ロードナイトが抱きついた。背中から豊満な乳房を揉まれながら、床に膝をついてパラディンのズボンを下ろして怒張を飲み込み、右と左から差し出された二人のペニスを慣れた手つきで扱く。
 広間のソファの上ではダンサーにバードがのしかかって自身を挿入する。攻城戦の間、ずっと犯されながらスクリームを続けていたユッカの中は熱く具合が良い。ソウルリンカーが口を挟む。

「オマエ、防衛中はユッカちゃんとやってたんだろ? 譲れよ」
「ボクは演奏してるから、GV中はできないの。目の前で見せられながら2時間も焦らされるの辛いんだから」
「あ、あの……お口で、しますから……っひぅ……お二人とも、ケンカ、しないで下さい……」

 ユッカが喘ぎながら小さな口を開け、ピンク色の舌を出して誘う。

「……しょーがねーな」

 ソウルリンカーが中に突っ込むと、一瞬だけ苦しそうな顔をしたが、すぐに飲み込んで夢中でしゃぶり始めた。空いている両手にはそれぞれ他のメンバーの肉棒があてがわれる。ユッカはぎこちない舌遣いと手つきながらも丁寧な愛撫を始めた。

「いやーさすが、みんなの妹ユッカちゃん」
「……くちゅ……ふぁ、ふぁりがとうございまふ……ぅっ」


 アロエはユッカの様子に見入った。
 小柄なユッカが屈強な四人に襲われ奉仕している様子は痛々しくも卑猥だった。

「じーっと見ちゃって。興味ある?」

 背後でアロエの腕を拘束しているチェイサーが耳元で囁いた。思わずアロエは首を横に振る。

「あんたさ、処女じゃないんだろ?」
「……っ」
「別に否定しなくていいよ。分かるから、俺」

 少し馬鹿にした声でチェイサーが言う。

「でさ。処女のお姉さんにあんなことさせて、あんた恥ずかしくないの?」

 アロエが悲痛な声で言った。

「わ、私は攻城戦なんてやだって言ったのに、お姉ちゃんが連れてきたんだものっ……!」
「ハッ、姉のせいってか。最低だね」

「あら」

 聞いていたらしいルイーゼがフェラチオを止め、手は動かしながらアロエを見た。虹彩の薄いアルビノの赤い目で直視されてアロエがたじろいだ。

「そう言いつつ、お姉さんを守るために逃げなかったのよねー。そういうの好きよ。貴女は悪くないわ」

 ルイーゼは微笑んで言葉を続けた。

「ただ、弱いくせに攻城戦に出てるからいけないの」

 そして、再び美味しそうに陰茎を頬張る。肌が白いせいでやけに赤く見える唇で、パラディンの大きめのペニスの根本をしごき、奥まで押し込んだ咽頭で亀頭を擦る。たっぷりと唾液を含んだ舌を這わせ、ぬるぬると吸い上げる。

「マスター、そろそろ……」

 パラディンがルイーゼの銀髪を撫でながら言う。ルイーゼが水音を立てて出し入れを激しくする。抜こうとしたルイーゼの顔を掴んで奥まで飲み込ませると、パラディンは喉の奥で精を吐き出した。

「ごぶっ……っぐ……」

 口いっぱいに出された青臭い精液を飲みきれず、唇の端や鼻の穴から垂らし、それを指ですくって舐め取りながら言った。

「……ぷはっ、多いね」
「すみません」
「若くていいよ」

 顔に零れたザーメンをひととおり舐め終わると、唾液と精液で濡れたパラディンの陰茎を再び口に含んできれいに掃除する。

 ルイーゼは四つん這いになると、ミニスカートをめくって赤い絹の下着を膝まで下ろす。白い臀部が露わになり、花弁から下着まで透明な粘液が糸を引いた。背後のロードナイトを目で誘うと、ロードナイトはルイーゼの背に手を置いてバックから秘所に肉槍を突き入れる。容赦なく一気に奥まで突かれ、ルイーゼが呻く。

「っふ……んぅっ……」

 ルイーゼの口元にホワイトスミスがペニスが差し出したが、激しく突かれて応えることができず、床に爪をたててルイーゼは喘いだ。

「ごめんなさ……っは……激しッ……ひぁあんっ……」

 パンッ、パンッ、と容赦なく肌がぶつかり合う音が響く。

「……っひ……ぁあうっ……はぁんっ……」

 赤い瞳を潤ませ、子宮口を突く肉欲と快感に溺れ、ルイーゼは脳がショートしそうな悦楽を貪った。それが完全に焼き切れたとき、ロードナイトが射精し、ルイーゼの白い裸体が糸の切れた人形のように床に崩れ落ちた。

「マスター、次いただきまーす」

 達した後の余韻に浸り、肩で呼吸しているルイーゼを抱き起こし、ホワイトスミスがそのまま挿入する。結合部からごぼりと先客の白濁がこぼれ落ち、床に溜まりを作った。

「……ひぅ!」

 達したばかりで熱の冷めない身体に再び雄の欲望を注がれ、ルイーゼが悲鳴を上げる。

「ぐぁ……あっ……んぐっぉ……」

 獣のような愉悦の声をあげて、ルイーゼは自ら腰を振る。身体の芯がどろりと熱く溶けて牡を求める。一度こうなると止まらない。気が昂ぶった攻城戦の後はたいていこうで、次から次へと男を食わないと満足出来ない。ホワイトスミスの後にハイウィザード、さらに力尽きたユッカから流れてきた別のギルメンを相手にしながら、ルイーゼは汗だくになって咆吼を続けた。



「マスター始まったな」

 ソフォラの未成熟なクリトリスを濡れた指先で嬲りながらチャンピオンが言った。処女な上にあまり自分でいじってないらしい性器は感度が悪い。
 ハイプリーストは拙い手コキに飽きたのかマスターのところへ去った。

「あー、そろそろ良くなってきたかも」

 イマラチオさせているスナイパーが言う。
「分かってると思うけど、全部飲んでよね」
「……ふぁい……」

 ソフォラは返事した。男根に歯があたらぬようにずっと同じ形に開いた口は感覚が無く、顎がちりちりと痺れる。自分の口が単なる穴になった気分だ。別の陰茎をしごいている手もそうだ。つりそうになるのを堪え、必死で動かす。手のほうは切っ先から出る体液でやや濡れ、これでも最初よりは動かしやすくなった。ただ、口に出されるスナイパーの先走りはとても苦く、吐き出しそうになるのを堪えながら飲み込み、苦味を追い出した。

「でも、だいぶ上手くなったよな」

 心を読んだかのようなタイミングでプロフェッサーが言った。

「だねー。今後の成長が楽しみ……っ……、で、出るよっ」
「……ふぐぅっ!? ……げほっ!」

 陰茎が脈動して口内に精を吐き出す。口いっぱいに今まで以上の苦みが広がり、生臭さと嘔吐感に耐えられずソフォラは反射的に吐き出した。

「あーっ、飲んでって言ったのにー!」
 咎めるようなスナイパーの声に青ざめ、ソフォラはけほけほとむせながら謝った。
「す、すみませんっ」

 そして、顔を床に着けて落ちた精液を舌で舐め取る。ざりざりと砂の感触が舌に当たったが気にならなかった。機嫌を損ねて妹を犯されるよりはずっとマシだった。むせたせいで涙が目に浮かんでいる。上から誰かの制止の声が降ったが、ソフォラは最後の一滴まで綺麗に舐め取った。
 顔をあげると、困ったようなプロフェッサーとチャンピオンの表情と、満足げなスナイパーの表情が目に入った。自分の行動が正しかったことを確信し、ソフォラは再び謝罪した。

「本当に、すみません、でした。続き、しますから」

 そして、次にプロフェッサーの男根を口に咥える。少し時間があいたせいか小さくなっていたが、口の中でみるみる膨らんでいき、ソフォラは安堵した。

「お姉さん、腰浮かせて」

 チャンピオンの声に従うと、ズボンを下げられ取り払われた。上は破かれたチャンピオンの衣装、下は白いパンティだけになったが、すぐに下着も脱がされた。汗をかいていたのもあって、やけに冷えた外気を感じた。妹の代わりにという約束の手前、可愛らしい悲鳴をあげて泣いたりすることもできず、ソフォラは覚悟を決めた。

「そのまま浮かせててくれ」

 太股に手が触れ、股間に温かいものが触れた。それが吐息だと分かり、ソフォラは動揺した。すぐ下に男の顔がある。ぬめる舌の感触が秘所に当たり、思わずびくついた。

「……っ」
「サービス精神旺盛だね」

 座って休憩しているスナイパーがからかった。

「俺チャンプ大好きー」

 じゅるっ、とチャンピオンが水音をたてて吸い付き、舌で陰核を叩く。
 ソフォラは背中を快感が這い上がる感覚にひくつく。プロフェッサーが指摘した。

「あ、感じてる? こっちが留守になってきた」
「まじで? じゃー、おじちゃん頑張っちゃおー」
「そのおじちゃんっての、やめなよ」
「……ーーーっ! ……っ」

 生温かい口の中でクリトリスを転がされ、ぐちゅぐちゅと口内で嬲られる。汗がどっと噴き出すのが分かった。むず痒いような感覚が湧き、フェラチオに集中できなくなる。ソフォラは頬を赤らめ、涙目で心を乱されながら、必死で舌を動かした。



 ハイプリーストのアロエは食い入るように姉の姿を見ていた。心臓の音が聞こえそうなほど脈打っている。身体が熱く、芯がきゅうっと締め付けられるように疼く。呼吸が浅く早い。
 チェイサーが自分を見ているのが分かる。男ものの香水の匂いがする。後ろでアロエの手首を拘束している指が熱い。

「お姉さんがされるの見てしたくなっちゃった?」
 アロエは首を思い切り横に振る。
「その割に見てるよな。目、潤んでるぜ?」

 言われてからようやく視線を逸らす。マスターは発情した猫のように叫び、代わる代わる男に突かれ続けている。ダンサーは疲れて誰かのマントを毛布代わりにして眠り込んでいる。

「双子ってさー、片方を殴ったら、もう片方も痛みを感じるって言うよな」
 チェイサーが顔を寄せて言う。香水の匂いが鼻孔を突いた。
「片方が感じたら、もう片方も感じるの?」
「知らない」

 声を出して、自分の喉が渇いていることに気付く。つばを飲み込むと、ごくりと大きな音がした。
 チェイサーがアロエの頭に手を置いた。そのまま頭を撫でて背中へと手を回す。思わずアロエはビクッとした。
 異変に気付いて、ソフォラが顔を真っ赤にしながら叫ぶ。

「やめて! ……手をっ……っ……出さないでっ!」
「頭撫でてるだけだし。それともあんたの妹は、頭撫でるだけで感じる変態かぁ?」

 アロエの前髪を指でかき分け、そっと手ぐしで梳くと、アロエはまたビクッとした。

「まぁ、本人がセックスしたいって言うなら話は別だよな」
 笑うチェイサーにソフォラが食いつく。
「そんな訳、ないっ!」
「そうかな?」

 チェイサーがアロエの豊かな乳房を掴み、片方の乳首に吸い付いた。

「ひぁっ……!」

 アロエの口から喘ぎ声が出る。チェイサーは口内で乳首に歯を立て、舌先で押し潰し、ねっとりと嬲る。

 アロエの頬がみるみるうちに朱に染まり、もう片方の乳首が固くなり、ピンと起っている。

「はっ……ふぁ……ああっ……んぅぅっ……」
「やめろっ!」
「んく……はふっ……姉さん、私……私……」

 思わず駆け寄ろうとするソフォラを、プロフェッサーとチャンピオンが力ずくで止める。

「離して!」
「駄目駄目、あっちはあっち」

 チェイサーが乳首から唇を離してアロエの耳元で囁く。

「どう? ハイプリさん、セックスしたくない?」
「……っ、は、はいっ……したい、です……」

「アロエッ!?」

 ソフォラは耳を疑った。

「よく言えました」

 チェイサーがニィッと笑うと、シスター服のスリットから手を差し入れ、下着をずらして花弁の下に指を潜らせる。そこは既にトロトロに溶けていて素直に侵入者を迎え入れた。親指の腹でクリトリスを擦り、中指を奥まで差し込んで掻き回す。アロエは快感で力が抜けていくのを感じた。ソウルリンカーがアロエの白いストッキングに包まれた太ももをわざと大きく開かせ、自分にも周りにも見えるようにさせる。その中心の花園を、チェイサーがぐちゅぐちゅと水音を立てながら節くれ立った指で出し入れすると、蜜が溢れ出て臀部まで垂れていった。身体の芯がビクビクと震え、痺れるような快感が背筋を伝ってくる。

「……っぁ……はぅっ……っ……あぅん!」

 大きな声で喘ぎ始めたアロエに気付き、男達が引き寄せられていく。

「ハイプリたん解禁きた?」
「やったね! ハイプリ大好き!」
「癒してもらおー」

 アロエは四つん這いにされ、そのまま背後からチェイサーに犯された。赤く腫れた男根が白いガーターベルトに包まれた花弁の中にずぶずぶと飲み込まれていく。
 熱い肉棒で膣壁を擦られる感触に、アロエは呻き声をあげる。痛みはない。その下にソウルリンカーが潜り込み、揺れる巨乳を掴み、屹立した乳首を口に含む。

 チェイサーが腰を動かし始めると、寒気に似た痺れが身体中を走った。肌がぶつかり合う度にパンッ、パンッと小気味のいい音が鳴る。ひと突きが重く、奥まで突かれると快楽中枢まで犯されるような快感が全身を貫く。チェイサーがペニスを引き抜く度に、身体の熱と一緒に愛液が溢れ出ていくのが分かった。セックスの経験はわずかしかないが、こんなに興奮したのは初めてだった。アロエは犬になった気分で指先で床を掻いて喘ぎ、文字通り腰を振った。

 喘ぎの止まらない唇に、ロードナイトが性器を突っ込む。アロエは無意識的に舐め始めたが、下半身の責めに耐えられずに突っ込まれているだけになった。ロードナイトがアロエの頬を両手で押さえ、そのまま前後に腰を振って口を犯し始めた。

 チェイサーの動きが激しくなり、アロエは床についた手に力を込めた。頭が真っ白になり、気持ちよくて失神しそうなほどだった。全身がじんと痺れて手足の感覚が失われていたが、爪先だけが反射のようにピクピクと動く。灼けるような快感が全身を犯し、アロエは大きな声をあげて気を達した。
 荒い息で力を抜いたが、チェイサーに突かれて思わず足を踏ん張った。オーガズムを味わった身体は重く、力が入らない。チェイサーがアロエの腰を引き寄せて抽送を続け、身体を冷ますこともできずに喘ぐ。ようやく動きが止まり、アロエは熱い子種がごぷりと注がるのを身体の内側で感じた。

 ぐったりと床に崩れ落ちてアロエが息を整えていると、ソウルリンカーが背中に手を置き、新たにペニスを挿入した。再び熱い男性器を迎え入れ、火照った身体をずぶずぶと貫かれ、アロエは歓喜の悲鳴を上げた。


「嫌っ、やめてっ! 約束が違うっ!」
 ソフォラが悲痛な声で叫ぶ。
 チャンピオンがなだめるように言った。
「もうさ……諦めなよ。お姉さんはどこも悪くないんだからさ」

 ごめんな、と言う声が聞こえた。
 仰向けに押し倒され、秘所に何かが押し当てられたと思うと体重がかかり、一気に貫かれた。

「っ……痛っ……あぁーーーッ!」
 焼け付くような痛みが身体を浸食する。
「……ひぅっ! ……あぁっ!」

 ソフォラは口をぱくぱくさせた。
 攻城戦で殺されるときの痛み。モンスターに襲われたときの痛み。師匠の拳を受けたときの痛み。そのどれにも勝らない程度なのに、ひどく心が痛んだ。

「うぁ……っぐ……うぅっ……!」

 ソフォラは呻きながら痛みに耐えた。チャンピオンは抽送を続ける。身体の奥にゴツゴツとペニスが当たって気持ちが悪い。胃がおかしくなるんじゃないかと思った。痛みに慣れてきた頃に、奔流がどっと体内に注がれた。熱さに思わず呻く。

「……ひぅっ……」

 チャンピオンがペニスを抜く。入れたときよりも縮んだそれは、血で汚れていた。精液の残滓が先端から垂れ、血と混じって薄い桃色になっている。ソフォラはゾッとした。

「次いくよ」

 プロフェッサーが欲望の切っ先を向ける。ソフォラは再び覚悟して息をとめた。最初よりは随分と軽くなったが、鈍い痛みが身体を蝕む。
 慣れてしまえば、最初ほどの苦痛はなく、こんなものかと思うようになった。気持ち悪さはもうないが、気持ち良いということもない。ただ、子宮にかかる圧迫感に脂汗が滲む。

 アロエを見ると、今度はスナイパーに乗られ、嬉しそうに喘いでいる。
 いっそ、ああなってしまえば、どれだけ楽なのか。
 心の痛みは消え、代わりに虚しさが込み上げた。
 自分は何のために妹を庇っていたというのか。
 妹は、私が護ってあげないと。今までそう思っていたけれど、本当は気付いていた。
 私が護ってあげないと、きっと妹のことが疎ましくて仕方がなくなる。私と同じ顔をして、私の一番近くにいて、可愛くて誰にも愛されて……私は見向きもされない。
 かばってあげないと、一緒にいる自分の存在価値がなくなってしまう。強迫観念に似た怖れが、健全に鍛えたつもりの心身を蝕んでいった。邪念を追い払うように法衣を纏い、拳を振るっても、そんな想いは影のようについて回った。

「……ぐっ……」

 惨めな気分で目尻に涙が浮かぶ。
 処女を奪われるのは辛くない。ただ、心が軋んだ。

 ソフォラの中でプロフェッサーがぶるっと震え、熱い精を吐き出した。射精して終わると、ハイプリーストがやって来た。ソフォラは生気の抜けた目で男を見た。妹としたほうが楽しいよ、と言った。ハイプリーストはそのままアロエと交わり始めた。その後も、何人か男がやってきたが、みんなアロエに流した。でも、アロエは少しも嫌がってなかった。
 そうか、どうして今までこんな単純なことに気付かなかったのか。
 私が嫌だからって、アロエが嫌だとは限らないのだ。大したことじゃなかった。裏切られたと思ったけれど、私の理解が足りなかっただけ。きっと理解しようともしてなかった。同じ顔をした妹があんな淫売だと思いたくなかっただけ。
 ソフォラは昏い笑みを浮かべた。
 妹は淫売。理解した。うん、これで、多分、これからも、上手く妹とやっていける。
 目の前に、アロエの十字架が落ちていた。アコライト時代に、自分の稼ぎを崩して、おそろいで買った十字架だ。それを拾い上げてぐっと力を込めると、バキンと音をたてて割った。ついでに自分の十字架も割った。
 ふと気がつくと、目の前にルイーゼがいた。
 獣から人間に戻ったようで、きちんと鎧を着込んでいる。

「ねえ、貴女、うちに来ない?」
「何を言ってるの?」
「あなたがうちに来るなら、ギルドの人達を見逃してあげてもいいのよ」
「どういう意味?」
「もう二度と、攻城戦どころか冒険者もできなくなるかもしれないってこと」
「それ、脅迫?」
「うん。だって貴女が欲しいんだもん」
「クズね」
「そのクズに負けたのだから、それなりの覚悟が必要だと思わない?」
「……」

 ルイーゼはソフォラの二の腕を掴んだ。
 乱暴に引きずりながら、ルイーゼは男の捕虜が居る部屋に向かう。部屋は血生臭い臭いで充満し、凄惨な状態になっていた。

「ひっ」
 ソフォラは息を飲んだ。
 中にあるのは、ギルドメンバーの姿、というよりも、ギルドメンバーだった“もの”。

「何なのよ……これ、何なのよ!」
「大丈夫、攻城戦だもの、砦を出たら全部元通りだから。……身体はね」
「あんたっ、頭おかしいわ!」

 会話に気付き、メスを手に血まみれになっている男クリエイターが振り向いた。ズボンがテントを張っていたが、ソフォラは気付かない。

「あれ、マスター」
「様子を見せに来たの。もう終わっちゃった?」
「いえ、まだ二人目ですが」

 部屋の奥には数人の男が縛られ、目に恐怖の色を浮かべて縮こまっている。ギルドメンバーの解体ショーを見せられ、失禁している者もいた。

「どうする? まだ残ってるんだって」

 ルイーゼは笑顔だ。
 ソフォラは暗い顔でうつむいた。我が身を犠牲にするのは構わない。しかし……。

「……ります」
「ん? 何?」
「ギルドに入ります。入れて下さい」
「そう、良かった」

 満足げなルイーゼに、失意の表情のソフォラ。もう一人、失意の表情のクリエイターがいた。

「ごめんね。取引したから、ここの人達はもう解放してあげて」
「……はい」

 マスターの命令なら仕方ない、とばかりにクリエイターは捕虜の拘束を解く。ギルドメンバー達はほうほうの体で逃げ出した。ぼろぼろの服を纏ってうなだれるソフォラに声をかける者は誰もいない。

「冷たいですよね。あんな人達、貴女がかばう価値もなかったんじゃないですか?」
 クリエイターが皮肉る。
「だいたい、攻城戦に出るなら自分の責任くらい自分で持つべきですよね。他人のケツを拭いて回る生き方して……」
「やめなさい」

 ルイーゼが言葉を遮る。

「今はそれは関係ないよ」
「……すみません」

 クリエイターは口をつぐんだが、ソフォラは冷水を浴びせられたように身体が凍った。他人のケツを拭いて回る生き方。お節介のようにアロエを護り、ギルメンを護ったことを見透かしたような口ぶり。思わず胸を押さえる。
 ルイーゼからギルド加入要請が送られ、ソフォラは動悸を抑えながら了承した。ギルドの名前はBerserk、オーディン神に仕える狂戦士の名前だった。
 狂ってる。
 ギルドの名前にピッタリだと、そう思った。
 広間から聞こえる、アロエの嬌声が清々しい。

「妹さんも入れたら面白いかな?」
「私はどちらでも」
 ソフォラは何の感慨もなく答えた。
「ただ、マスターの取り分が減っても、責任持ちませんから」
 ルイーゼが笑う。
「メンバー同士で遊ぶのは自由。ただ、私はみんなのマスターだから、差別はしないよ」
「そうですか」
 みんなのマスター。それはいろんな意味で文字通り。
「これからよろしくね、ソフォラ」
「お手柔らかに。マスター」
 ソフォラは心からそう言った。




 ソフォラと入れ違いに、チェイサーが部屋に入った。札束をルイーゼに差し出す。

「マスター、これ今月分」
「別に、毎月、上前を持ってこなくてもいいのよ? なんだか悪い」
「俺がしたいんだからやらせてくれよ。ギルドもあんまり顔出せないし、攻城戦も出れないときあるし」
「最近はお店のほうはどうなの?」
「モロク崩壊からちょっとずつ立ち直ってきたかって感じ」

 チェイサーはモロクで娼館を経営している。金と女さえあればいい人生だったが、無茶なギルドがあると聞いてここへ来た。期待通りの出来映えで、マスターのマジキチぶりが気に入っていた。

「今度、お店に遊びに行こうかな」
「マジで? 安くしとくよ。男がいい? モンスターも用意できるけど」
「いや、中で働くの」
「……ハァ? ああ、アルビノで若くて淫乱とくれば高い値は付くと思うけど」
「ふふ。ありがとう」

 そこはお礼を言うところじゃないと思ったが口には出さなかった。

「ギルドのみんなでお店に遊びに行ったら楽しいかな?」
「それはちょっと……高いぜ?」
「ギルド遠足よ。女が売って男は買うの」

 チェイサーの表情が固まる。

「あのさー。面白いから黙ってたけど、女はみんなマスターみたいにセックス大好きじゃないからね? 複数人とかもってのほかだからね? マスターが刺されて終わったらつまんねぇから言っとくよ」
「そうなの?」
「ぶっちゃけ、マスター女友達いる? 肉体関係ある子は抜きで」
「それくらい……」

 逡巡の後、ルイーゼは押し黙る。

「そーいうこと。女の子を増やすっていうし、今後の手腕に期待してるぜ」
「うーん」
「ま、使えない女がいたら店で引き取ってもいいしな。薬漬けにすっけど」

 チェイサーは笑い、砦を後にした。





[>(2009.10.29)内容を修正しました
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