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2007年02月

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スロットが増えるそうで。

 来週に唐突に5スロット実装が来るそうで。周りはガンスリ作るとか忍者作るとかいう話でもちきりですが、私は槍クルセ子を育てる予定しかありません。
 でもでも、増えたスロットにセージ子とスパノビ子が欲しいところではあります。ガンスリと忍者も可愛いですよねぇ、服が……(結局萌えか!)。

 で、来週からROが混みそうなので、今週末は必死狩りをしようと思います。早速ニブルに行ってきたのですが、LV90代の経験値の上がりにくさにちょっと愕然としています。しかし一緒に行ったギルメン(転生キャラ持ち)が「○%も上がった~」と喜んでいたのでまだまだ甘い……のか……? 悩むところです。

■□■拍手おへんじ
>カップルは自分たちでエロマッサージするから店には来ねぇぜ。に受けました。パラディンに転生頑張れ! くまくま(・ω・)ノ

>>按摩師の知人が言ってましたが、実際にマッサージからえっちに持ち込む先生もいるとか。DEX高し。
転生はどこで狩ればいいのか……今までもこれからも光るまで生体なんですかね。またどこか逝きましょう~。

>「処女はコモドで~」読みました! この2人はいいペアですね♪大好き!!

>>大好きだなんてそんな……(ノノ*)ありがとうございます。モンク×クルセはマニアックなんじゃないかと疑問を抱きつつ欲望に忠実に書いた甲斐がありました! これはホワイトデーも頑張らないと……!
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処女はコモドで捨てた

「いらっしゃ~い。安くしとくよ~」

 ここはコモド。
 ミッドガッツ王国有数のサマー・リゾートだ。周りを見ればべたべたひっついているカップルばかり。その数、いつもの倍以上。

 それもそのはず、今日はバレンタインデーなのだ。
 ホテルはどこも満員だが、俺の手伝っているマッサージ店は閑散としている。
 モンクお得意の気孔の技術を生かしてバイトを始めたのはいいが、今日はさっぱりだな。

 まぁ俺も、この後はプロンテラのお店でお気に入りのプリちゃんに呼ばれてるからいいんだけどさ。きっと愛のこもった手作りチョコレートが俺を待っていることだろう。入店料がバレンタインデー特別仕様で倍の料金なのが気になるが。あと、お金に困ってるって言ってたからお小遣いあげないとな!


「はぁ」
 俺は溜息をついた。
 呼び込みしても誰も来ないし、中で時間でも潰すかな。

 俺は店員用の休憩室に引っ込んだ。
 休憩室つってもマッサージ室の隅っこをすだれで仕切っただけのようやく寝転べる程度のスペースなんだけどよ。

 と思ったら、ドアの開く音がした。
 扉にぶら下げられた木彫りの装飾がカランカランと来客を告げる。

「いらっしゃいませ~」
 すだれのスキマからそっと覗くと、悪魔のヘアバンドをつけた女パラディンが入ってきて、壁にでかい槍を立てかけているのが見えた。

 こんな日に女ひとりで来客かよ!
 ま、こんな日に働いてる俺も人のことは言えないが。

 しかし、この女……どこかで見た覚えが……。

「鎧だけ脱げばいいんだよな?」
 そう言ってこちらを向いたその顔は、間違いなく知った顔だった。
 流れるような黒髪に、獲物を狙う猛獣のごとく鋭い瞳……以前、PVPに呼び出して俺をボコボコにした男女のクルセイダーだ。
 名前は確か……クリスだったか……。

 つーか、て、転生してたのか!

「はい、鎧だけで結構です」
 俺は冷汗を流しながら、すだれ越しに声をかける。
 女は慣れた手つきで鎧を脱ぎ、上半身だけ下着姿になると、ベッドにうつぶせになった。
 向こうからはこっちの姿は見えないようになっている。
 俺は周りを見回し、慌てて壁に飾ってあったゴブリンの仮面を付けた。

「お、お待たせしました」
 俺は深呼吸をしてから店に出る。
 別に正体がばれても困らないんだが、前回に蜂の巣にされたトラウマが……。

 クリスはベッドに寝そべった体勢で顔を向け、仮面をつけた俺を見て訝しげな顔をしたが、そこには触れなかった。
「お前、その服はモンクだな。レベル上げに飽きてアルバイトか?」
「え、ええ、まぁ。マッサージの腕に自信はありますよ」
「そうであることを願うぞ」
 クリスは不敵な笑みを浮かべる。相変わらずの貫禄だ。

「本日はどのへんがお疲れで?」
「肩と腰だ」

 クリスはパラディンの鎧だけを脱ぎ、上半身はブラジャー(コイツ、ブラの上に直接鎧を着てるのか?)、下半身はブラウンのミニスカートと黒のニーソックスといった姿だ。露出した背中と絶対領域がまぶしい。

 うーん、随分とクルセイダーと違う衣装だな。まるでプパの脱皮だ。


「まったく……バレンタインだか何だか知らんが、人が多くてウザいな」

 相変わらず口が悪いな。

「ええ、そうですね。今日のコモドはいつもの倍、混んでますよ」
 俺は接客トークをしながら、クリスの肩を揉み始める。

 ……か、硬ぇ。
 男並みに身体を鍛えてやがる上に、すごい肩こりだ。なんだこりゃ、鎧を脱いでもさらに鎧って感じだぜ。

「店は大繁盛かな」
「いえいえ、こっちはさっぱり」

 カップルは自分たちでエロマッサージするから店には来ねぇぜ。

「お前、チョコはもらえたか?」
 い、いきなりそれか。
「一個だけもらえるアテはありますが、これからですねぇ」
「家族からか?」
 ……コイツ、嫌なこと言うなぁ。

「いいえ、一応違います」
「そうか、良かったな」
「お客さんは誰かにあげました?」
「私は世間の下らん行事には乗らん」
 あ、そうですか。

 俺はこっそり発勁を発動しながら、凝り固まった筋肉をほぐしていく。肩に首筋、背中、と肌がうっすらとピンク色に染まっていく。

「……ん……」
 時々、気持ちよさそうな吐息が漏れるのが聞こえる。うむ、いい感じだ。

 俺はさらっと冗談っぽく聞いてみた。
「お客さん、イベントに乗らないにしても、ちょっといいなって思う人とか、気になる男性の一人くらいはいるんじゃないですかぁ?」
「気になる男か……」
 ふん、とクリスは鼻息を吐く。
「どうしても倒さねばならない男がいる。気になるといえばそいつくらいか」

 ……それ、明らかにチョコをあげるような『気になる』相手じゃねーだろ。

「じゃー、お客さんはもっと強くならないといけないんですね」
「そういうことだ。恋愛などにうつつを抜かしている暇はない」

 俺はパラディンのミニスカートの上から臀部を手圧し始める。普通の女の子なら嫌がるところだが、コイツもさすがに少しぴくりとした。
 引き締まった双丘を押すたびに、ミニスカートの裾が揺れる。うーん、いい眺めだ。

 ふと俺は、前回のPVPでのことを思い出した。
 コイツ、今回もエロパンツはいてんのかな。
 いや、風が吹いたらめくれそうなミニスカートの下にまさかそんな……。
 PVPならともかく、普段からそんなのはいてたら……。

 想像していたら、俺の愚息が首をもたげてきた。

「おい」
「は、はいっ」

 突然の厳しい声色に俺は思わずビクッとした。

「お前、上手いな。どうもそこが痛くてな」
「え、ええ。ペコに乗ってるとココが疲れるんですよね~」

 あーびっくりした。
 俺は適当に流しながら、お尻の筋肉を揉みほぐしていく。本当は異性にやっちゃいけないんだが、これだけ凝り固まってたらまぁいいか。

「……っ」

 ちょっとクリスが顔を歪めた。

「あ、痛かったですか?」
「いや、くすぐったかっただけだ。続けていい」

 クリスの頬がうっすらと朱に染まり、トロンとした眼になってきた。気持ちよくなってきたらしいが、なんか寝そうだな。

「お客さん、お疲れですねぇ」
「……うむ」

 お尻をほぐし終わり、ゆっくりと太股に移動していく。
 うわぁ、ココも岩のように硬ぇ。こりゃ大変だな……。

 一生懸命ほぐしている間に、ゆっくりと時がすぎていく。

「……すぅ」
 クリスが大人しくなったと思ったら、瞼を閉じて寝息をたてていた。

 こ、これは……。
 いよぉし!
 客が寝たとなったら、マッサージ屋がすることはひとつだけ!



 ……サボるッ!

 あ、ちなみにモロクだと荷物を盗まれるからよい子の皆は寝ないようにな。

 俺は手をとめて一息ついた。
 ずーっと他人の身体を揉んでるんだから腕が疲れるぜ。

「……ぅ……」

 クリスが呻きながら身体をよじった。
 そのまま寝返りをうとうとしたから、ベッドから落ちないよう手伝ってやった。

 が……。
 大きくも小さくもない、ちょうど手におさまるくらいのブラジャーのふくらみがぷるんと震え、思わず凝視した。
 視線を下にやると、ほんの少しだけスカートがめくれて、太股がかなりきわどいところまで露出している。

 クリスは全く起きる気配がない。

 俺は思わず顔を近づけて覗き込んでいた。
 仕事中……ではあるが、男なら当然、気になるだろ!

 俺はそっとスカートの生地の端を指でつまんで、ゆっくりと上へと引き上げていく。
 今日はどんなパンツをはいてるのかな。

 そこで目にしたものは……!

 女のふっくらとした股間、黒い茂みの下にうっすらと色づいた秘肉の花びらが見えた。それを覆うものは見あたらない。

 ……ノ、ノーパン!?

 思わず俺は丘の上に手を沿わせ、ギョッとした。
 こ、これは……目には見えないが、確かに『はいている』。指先に感触が伝わってくるのだ。

 思い当たるのは……と、透明な布?

 姿を消すオバケ、ウィスパーが身につけてるやつだ。手に取れば感触はあるが、目に見えない。そんな布だ。
 随分と古典的な……いや、それを身につける人間がいるとは。いや、縫ってパンツにする奴のほうが問題か?

 こういうときは、あれだ。

「ルアフ!!」

 スキルを使うと、その下着は姿を現した。
 純白のパンティ。
 しかし、布の面積は恐ろしく小さい。
 コレ、V字型に食い込んでるんですけど。痛くねぇのか?

 しかも、中心がちょっと濡れて透けてる……。

 俺は濡れた部分を指でなぞってみた。
 じっとりとした感触が伝わってきて、つつくと染みが周りに広がっていった。
 女の独特の匂いが鼻をついた。

 ……なんだこいつ、また濡らしてるのか。
 PVPで誰かを殺ってきた後だったりしてな……いや、マッサージ効果かもしれん。

 食い入るように眺めていると、ルアフの効果が切れてパンティが消えちまった。

 うーむ、見えないより見えたほうがエロい下着だな。

「ルアフ!!」

 俺はまたスキルを使って、クリスの秘所を指で弄り始めた。
 透明な液が溢れる場所よりちょっと上、茂みをかき分けて膨らんだ突起を指で探る。
 親指で下から上へと肉芽を愛撫する。

「……ん……」

 クリスが甘い溜息をついたが、起きる気配はない。

 俺は指を動かしながら、白い下着にじっとりと染みが広がっていくのを興奮しながら見ていた。

 スキルの効果が消えては、ルアフを炊いてわざと下着を見えるようにして弄くる。
 擦っているうちに、クリトリスが段々大きくなってきた。
 花びらから蜜が滴っては、透明な布に吸い込まれていく。
 ルアフが切れると、性器に水たまりができてるみたいに見えて変な感じだ。

 くう、もう我慢できん。

 俺はクリスの両足を抱き上げ、透明なパンティに手をかけると脱がし始めた。

「……んむ」

 クリスが呻き、ゆっくりと瞼を開ける。

 く、くそっ。起きちまったか。
 しかし、その気にさせればきっと前回のように何とか……!

「な……何をッ?」
 上半身を起こしかけ、寝ぼけた頭でクリスがわめく。

「お客様にバレンタインデーの特別サービスをですね」
 そう言って、パンティの下に指を潜らせて花びらの間に指を滑らせる。
 くちゅ、と濡れた感触とともに熱が伝わってくる。
 そのまま蜜をクリトリスに撫でつけ、コリコリと指先で擦り上げる。

「……はひぃっ」
 クリスがビクンと背を反らし、起きあがりかけた身体をベッドの上につけた。

「あ、あぅん……」
 寝たまま愛撫をしてたから、寝起きも夢見心地で気持ちよさそうだな。
 マッサージして血行がよくなってるし、感度はいつも以上のはずだ。

「き、貴様……」
 クリスが吊り目で睨みつけるが、既に涙目になっている。
「無料サービスですので、ご遠慮なさらず」
 そのまま一気に指先を上下に動かし、クリトリスを一心に擦る。
「……や……ら、らめろ……」
 怒りなのか羞恥心なのか、顔を真っ赤にしながらクリスが呻く。抗議の声も呂律が回らずに言えていない。
「……は……ひ、っちゃ……」
 クリスの両足が小刻みに震え始めた。
 念入りにマッサージしたから、力も入らない様子だ。

「お客様、どうぞ気持ちよくなって下さい」
「……ひっ……ひっちゃうッッ」
 悲鳴をあげ、ビクビクッと身体を震わせて、クリスは気を達した。
 ガクリと脱力すると、上気した身体をだらんとさせて、天井を見上げならが熱い息をハァハァとついている。

 こうなるともう止まらない。
 俺はクリスのブラジャーの下から指を差し入れて上にずらした。ツンと上を向いたピンク色の乳首が露わになる。

 さすがに感じて固くなってるな。
「お、おい……ひぁっ」
 指できゅっとつまみ、クリスの抗議の声を遮る。乳首を指の間にはさみ、手を広げてやわやわともみしだく。

「……っ」
 片手を離してゆっくりと腹の上に掌を滑らせる。
 マッサージで血行が良くなった体温が気持ちいい。
 クリスは涙目になって感度の上がった身体をただピクピクと震わせている。

「お客様、宜しければ無料サービスがもっと受けられますが……」
 断ってもやるつもりだけどな。
 そして、再び下腹部へと指を這わせ、固くなった肉芽を乳首といっしょに指先でつねる。
「あうっ……」
 頬を赤らめ、涙目のままでクリスは目をそらしながら言った。
「ぉ……お願いする」

 えええええええ、まじでー。
 自分でやっといて何だが、こんなに上手くいくとは思わなかった。

 俺は指を伸ばして、一度イって蜜の溢れる花弁をかき分けてゆっくりと挿入していく。
 コイツ確か処女だからな、一応気を遣って……。

 案の定、途中で引っかかってなかなか指が入らない。お腹の内側あたりで指をクイッと曲げると、クリスの背が跳ねた。

「お客様、ここが気持ちいいですか?」

 ざらついた粘膜を指先でコリコリと擦る。
「……ぅあっ……あ……」

 クリスはたまらなそうに身体をよじらせた。

「ここがいいんですね?」
 今度は指を引き抜き、そこを狙って容赦なく突き上げる。

「あひっ……ぁ……そこっ……へ、変……」
 何度も指で突いていると、ねっとりとした愛液が指を伝って降りてきた。
 中は随分と熱くなっていて、前回の何倍も感じている。

「お客様、指を増やしますよ?」
 Gスポットを突きながら、指を二本、三本と増やしていく。膣内の引っかかる部分は段々となくなっていった。
 中で襞が絡みつき、入り口あたりがきゅうっと指を締め付けてくる。

 は、早く……入れたい……。
 俺の息子はギンギンに直立していた。

「あーっ……うっ……んひぃっ……」
 クリスは矯正をあげっぱなしだった。目尻から涙が零れ、大きく開いた唇からは涎が垂れそうだ。

 俺は指を引き抜くと、ズボンを下げてペニスを取り出す。
 気づいたクリスがこちらを見たが、黒々と天を指す俺の宝刀を見ても、前のように悲鳴をあげたりはしなかった。

「お客様、ちょーっと痛いかもしれませんよ」
 俺はベッドの上に上がると、ニーソックスに包まれたクリスの太股を大きく開き、ゆっくりと挿入していった。
 先っぽが入ったあたりで何かが引っかかったが、身体をよじって回転させながらズブズブと突き入れた。

「……い、痛ッ……」
 クリスが眉をしかめてベッドのシーツを掴んだ。

 あ、やっぱ痛かったか。

 それでも俺を突き放すような動作はせず、じっと耐えている。
 ようし、慣れるまで突こうじゃないか!

 俺は先端をGスポットに当てるように動かし始めた。
 クリスは固く唇を結んで、獣のような呻きを漏らしている。
 何というか、気の強い女が眉間に皺をよせて痛みを堪える姿ってのも色っぽいもんだ。変な趣味に目覚めそうだぜ。

 俺が前後に動く度に、クリスとの結合部からは赤い液体が糸のように垂れ、絡みつき始めた。

 何度もクリスの腹の内側を突き上げ、部屋の中には身体のぶつかりあう音と水音が響く。

「……ぁッ……」

 やがて、クリスの声に艶色が混じり始めた。

 痛みと緊張で血の気の引いていた頬に、赤味が戻り始める。
「……んっ……あう……っ」
 濡れた唇が開き、呻きが喘ぎに変化していく。

「お客様、痛みは引きましたか?」
「う……あぁ……なんか、変な……」
「変な感じですか?」

 俺は腰を引き寄せ、グイっと奥まで深く挿入する。
「ひあっ!」
 クリスが悲鳴をあげた。
 とはいっても、もう痛そうな表情ではない。

「……うぅっ……んあ……あっ……」
 そのまま前後に動かしていると、クリスが喘ぎを漏らし始めた。

「……ん……イイ……ぞ……」
 熱い息をつきながら、虚ろな瞳で呟く。
 自分から腰を擦りつけてくるようになってきた。
 そろそろ本気でいくかな。

 俺は両手でクリスの腰を抱き寄せると、勢いよくピストン運動を始めた。
「……あひぃっ……」
 ガクガクとクリスの身体が震える。
「あっ……ぅ、強いッ……」
 目の前でクリスの乳房がふるふると揺れている。
 そのうちのひとつに手を這わせ、揉みしだきながら、俺はクリスを突き上げた。
「あぁっ……壊れるぅ……ッ」
 クリスの膣内で、粘膜がぞわぞわと俺に絡みついてくる。
 うう、気持ちいい。
 も、もう出そうだ。

「お客様、出ますよッ?」
「あっ……やだっ……まだダメぇっ……」
 クリスが潤んだ目で叫ぶ。

 ぐっ……。
 俺は射精感をこらえ、ひたすら肉棒をクリスの中に突き立てる。
 その間も、ねっとりとしたクリスの粘膜が俺を責め立てる。
「……いいっ……いいのぉッ……」
 激しく突き上げていると、クリスの中がぎゅうっと締め付けてきた。
 熱い快感が身体の中心を走り抜け、膣内が小刻みに震えるのが分かった。
 く、こ、これはもう無理だっっ。出るぅっっ。

 俺は息子を引き抜いた。
 勢いよくペニスが揺れ、クリスの腹にビュビュッと大量の白濁を放出した。

「んぁっ……!?」
 クリスは呆然と自分の下腹部を見下ろしている。自分でも驚くくらいの量が出てしまった。

 乱れた息を整えながら、クリスは指で精液をすくい、鼻先に近づけて言った。
「……すごい、変な……匂い……」
 そして、舌先でペロリと舐めた。

 うっ。
 なんかエロいな。

「……まずい。塩からい」

 そ、そうなのか……。
 俺は舐めたことないが……。

「おい」
 突然、いつもの高圧的な言い方で呼ばれ、俺は反射的にかしこまって応えた。
「は、はいっ」

 クリスは汚れた自分の腹を指さして言った。
「ボーッとしてないで、さっさと拭くものを持ってこい」
「か、かしこまりましたぁ!」



 数分後。
 蒸したタオルで身体をキレイに拭き取り、元通りにパラディンの鎧を着込んだクリスから俺はマッサージ料をもらっていた。
 別に高くも安くもない、価格通りの料金だ。
 いやー、ああいう思いをして金をもらうってのも悪い気がするな。へっへ。


 クリスは立てかけていた槍を装備して俺のほうを向いた。
「さて」
 変な間があった。
「お前には強姦罪が適用されるわけだが」

「……ぇ」
 俺はゴブ仮面の下でさぁっと青ざめた。
 そして、クリスが槍を構えると同時に、俺は殺気を感じて間合いを取っていた。

 ま、まさかコイツ、わざと……。

 クリスは腰につけた鞄から何か包みを出した。
 バーサクでも飲むのかとおもいきや、それは可愛らしい包装紙にくるまれた茶色い塊……イチゴにチョコレートをかけたものだった。

 それを1個、口に放り込んで味わいながらクリスは言った。
「冗談だ」

 ま、まじでぇぇぇぇぇぇぇ。

 そして、新たに1個を口にくわえると俺のほうに突き出した。

 な、なんだ?

 クリスは少し眉間に皺をよせた。
「気の利かない男だな。私からのサービスだ」
 あ、俺にくれるのか……。
「す、すみません」

 俺はクリスに近づき、仮面を外すと口移しでチョコレートを受け取った。
 生暖かくて柔らかい唇の感触、甘いイチゴとチョコレートの香り。
 俺はちょっぴりドキドキしながら受け取って、果実を噛む。

 って……イチゴ、すっぱっ。
 ちょっとこれ、マジすっぱいんですけど! 甘いチョコレートに酸っぱいイチゴって……合わねぇ!

 口をすぼめる俺をニヤニヤと見つめながら、クリスは言った。
「チョコレートと一緒に食べて酸っぱくない果実など、バナナくらいしかないのにな。コックは皆マニアックな味覚をしているとしか思えん」

 そして、ぎらりと目を光らせて言った。
「そう思わんか? ウムガ=フムタン」

 な、なぜ俺の名前をっ!?
 ……はっ!
 口移しでチョコイチゴ!
 あれは仮面を外させるための罠だったのか!?

 俺が無言で青ざめていると、クリスは笑い出した。

 な、なんなんだっ。

「くっく。お前がココで働いていることくらい把握していたさ。様子を見に来ただけだ」

 え……。

「ちなみに今日、お前がもらえるチョコはさっきの1個だけだ。お前がお気に入りのプリちゃんの店は、違法営業がバレて家宅捜索の真っ最中だ。今日は営業中止だな」

 な、なんだって!?

「お前は商売女に次々と引っかかるから、捜査する側としては便利だ」

 ひ、ひでえ……ああ……プリちゃん……。

 クリスは店の扉を開ける。外はすっかり夕焼けに染まっている。コモドが一番綺麗な時間……だと俺は思う。
 クリスは振り向いて言った。
「ま、そんなわけで、今日も楽しませてもらった」
 い、いや、楽しませてもらったっつってもアンタ、処女……。

 俺が戸惑っていると、クリスはちょっぴり憂いのある表情をした。
「……三十路近くで処女だなんて重いだけだ。お前にくれてやる」

 ……!?
 い、いや、そりゃそうかもしれないけどよ。
 ……や、やっぱコイツ、分かんねー!

 俺がまごまごしていると、クリスはいつもの偉そうな表情に戻ってニィッと笑った。
「また会おう。次はできればホワイトデーあたりに」

 ぶっ。
「わ、分かった。準備しておく」
 俺は真面目に答えた。


「……一応、義理じゃないからな」
「……はっ?」

 一瞬、頭が真っ白になる。
 クリスは夕焼けのせいか、少し顔が赤らんで見えた。

「ま、本気でもないが」
 そして、今回はペコに乗って去らずに、そのまま蝶の羽を握りつぶして姿を消した。

 なっ……。
 い、言い逃げかよ!? 訳が分からねぇ!

 俺は呆然と立ちすくんでいた。
 クリスがいなくなった後も、口の中に、甘いチョコとすっぱいイチゴの後味が残っていた。
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更新ログ

  • 2007-02-15 (Thu)
  • Main
■2015年
2015/05/24:ラミ(クリエ君)とホワイトスミス君のなれそめSS(一般向け)
2015/04/23:ラグフェス41新刊 ガーティー×ランデル本サンプル※18禁
2015/04/11:甲冑触手アンソロジー・寄稿サンプル(最初の2ページ、健全部分)
2015/04/10:ラグフェス41新刊合同誌新刊サンプル(一般向け)(最初の2ページ)
2015/01/24:18禁SS 任務失敗2(♂WIZ×♀AX、10年前のコピ本)をアップ

■2014年
11/30:BL本「CAGE」のダウンロード販売を始めました(※女性向け注意)
11/15:ラグフェス39特設ページ
11/13:18禁SS クリエ君のひみつ女体化レポート(ラグフェス新刊サンプル2話・3話抜粋追加)
08/14:18禁SS クリエ君のひみつ女体化レポート(サンプル・第一話)
07/13:18禁SS ギルドもの(後日談・チャンプ輪姦)
04/24:最初に出した個人誌をUPしました。♂WIZ×♀アサシンぬるめ陵辱。

■2012年
06/30:既刊「恋の聖戦」のダウンロード販売を始めました。
03/11:自家通販はじめましたお休み中
02/29:イズ酒場特設を設置

■2011年
12/22:冬コミ特設にお品書きを掲載
12/21:C81特設を設置、パラ子本サンプル
12/06:C81合同誌新刊・アクビさん輪姦本サンプル
12/03:CGコーナーにC81表紙絵(黒パラ子)追加
09/22:Web拍手SSを格納。恋の聖戦小ネタ
08/20:リンクに絵師さんを3件追加
07/03:DLサイトコムにて既刊(触手本)のDL販売を始めました

■2010年
10/14:DLSite.comにて既刊(輪姦本)のDL販売を始めました
09/22:同人ページにラグフェス新刊情報を追加&とらのあなさんで通販始まりました。
09/13:Rag-Fes21告知ページに新刊サンプル
09/10:Rag-Fes21告知ページ
08/10:C78夏コミ告知ページに合同誌情報
07/31:C78夏コミ告知ページと新刊サンプル
06/29:夏の表紙らしき絵。黒パラ子・クリス
05/17:Web拍手SSを格納。クルパラ劇場5らくがきつき
05/17:Web拍手SSを格納。バレンタイン用コント
05/10:お絵かき真実の愛パラ子
04/22:お絵かきWヒュッケ装備パラ子
01/06:今更ながらリンクページ作成
■2009年
12/28:冬コミ特設ページに委託情報
12/05:冬コミ新刊情報&サンプル
11/01:自分絵をこっそり復活させておいた
10/24:18禁SS(凌辱系) パラディン輪姦 近親相姦注意 
10/16:健全SS ♂廃WIZ×♀廃プリ 甘酸っぱい。
10/07:18禁SS ダンサー後日談 ぬるめ3P和姦風味
10/03:18禁SS(陵辱系) チャンプとハイプリ輪姦
9/28:18禁SS(陵辱系) ダンサー輪姦
9/23:クルパラ劇場4
8/25:18禁SS ♂WIZ×♀セージのSSを修正
7/23:18禁SS 処女はウンバラで捨てた(ギャグ少な目)
7/3:やおい学者セージちゃんEX(10万HIT御礼 番外編)
■2008年
2/14:やおい学者セージちゃん(7)
2/13:やおい学者セージちゃん(6)、web拍手をクルパラ劇場と命名して格納
■2007年
12/26:拍手絵を格納。あさぎりえいじ様の落書きWIZプリ
12/10:SSやおい学者セージちゃん新作、冬コミ案内
12/7:パラ子絵
5/3:web拍手ログの落書きSSを追加
4/18:オリジナル漫画個人誌(メイドもの)のDL販売を始めました
4/16:そらゆめBOOKS様に既刊メイド本を委託しました。ケータイ向けです(※2008年にサービス終了しました。ありがとうございました!)。
3/12:18禁SS・♂WIZ×セージ子
3/8:既刊eRO小説本のDL販売を開始
2/15:18禁SS ♂モンク×♀パラディン。微妙に↓の続編。
■2006年
2/12:FC2ブログに引っ越し
10/01:18禁SS ♂モンク×クルセ子(ギャグ)
9/14:健全SS やおい学者セージちゃん4話
8/17:昔のクルセ子落書きページその他を追加。あさぎり君のオリジナル絵追加。
8/9:セージ子暑中見舞い絵
7/30:グロSS スティング×アリス。サイトをブログに改装
7/23:オリジナルのメイドさん絵(夏コミ新刊表紙)
7/15:すぱのび絵
6/30:あさぎりえいじ氏の落書き2点。
4/9:北条保様より頂き物SS・ペノ×クルセ子SS(陵辱注意!!)を頂きました。有難うございます!
4/4:模様替え
1/17:北条保様より頂き物・クルセ子触手自慰SS。有難うございます!
■2005年
8/19:♂WIZ×女商人たんSS
6/18:プロ祭新刊のお知らせ
6/8:挿し絵(♂WIZ×プリ編の鉛筆画)
6/6:プロ祭の新刊表紙絵(♂WIZ×アサクロ子)
5/30:切な系セージSS
2005年 5月中旬(いつか忘れた):サイト設立

※日記や落書きの更新は載せてません。
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あけまして

ご無沙汰しております。相変わらず生きております。
さて、久々にネットの世界に戻ってきました。
EXP2倍期間なので必死狩りをしております(2倍期間の度に戻ってきてるような気がします)。槍クルセ子が90代になり、ようやくAGIをカンストしました。
NPCの絵もまた増えましたね。左半分は随分とホモっぽく……。
NPCズ

相変わらず何もないサイトですが、今年も宜しくお願いいたします。
今年こそ何か出したいなぁと願いつつ。

■□■拍手おへんじ■□■

>教授サイコー!! ハァハァ
二次創作ではあんまり見ない教授さんですが、カワイイですよね! 何気に絵でコメント頂いたのは初めてなのでした。有難う御座います~。

>旅行、楽しんで来てねー(・ω・)ノシノシ
>>スティールにもインティミにもサプライズアタックにも遭わず無事に帰還しました。古城! 修道院! やっぱり中世の世界は素敵でした。
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てきとうに(仮)様より頂き物(2)

「シールドチャージ!」

 巨大な盾をぶつけ、その衝撃で敵を吹き飛ばすクルセイダー。弾き飛ばされた敵はそのまま壁に叩き付けられ、体液と肉片を擦りつけつつ床に崩れ落ちていく。外見的にもかなりの深手であるし、2度も強烈な衝撃を受けている以上脳震盪も免れないだろう。相手が人間ならば。聖騎士が大盾で殴り飛ばしたのはモンスターであり、しかも人間のように高度な中枢神経がない化け物なのだ。カブトムシが足を一本失っても痛みを苦にすることなく歩き回るように、この手の存在は重傷が即座に無力化と繋がらない存在なのである。その事を経験から嫌と言うほど知っているクルセイダーは、油断せずに一気に間合いを詰めるとサーベルを突き刺し縦一文字に引き裂いていく。

 流石に体を真っ二つにされては抵抗したくてもできず、しばし体を痙攣させていたモンスターであったが、それも程なく永遠に止まる。断末魔の悲鳴がなかったが、それは化け物の正体がヒドラの上位種であるペノメナである以上当然だ。イソギンチャクが叫びなどあげるはずもない。そして、事切れたペノメナの骸からサンゴを取り出し、剣に付いた粘液を拭い取っていた聖騎士はうんざりとした口調でぼやきを口にする。

「まったく、ここは私向けの場所じゃないのに……」

 彼女が陰鬱な気分になるのも無理はなかった。ペノメナは近接戦闘を基本とするクルセイダーや騎士、アサシンなどからすれば非常にやりづらい相手だからだ。触手による遠距離攻撃をしかけてくるのはヒドラと同じだが、その速度と数は比べものにならず同時に多方面から襲いかかってくるのである。肉の鞭であるため矢とは違い殺傷能力自体は低いものの、触手の嵐と言うべきそれを避けきることは極めて困難であり、しかもペノメナはヒドラと違って動くことが出来るのだ。つまり後退しつつ飽和攻撃で削り倒すという戦術が可能であり、これをやられると遠距離攻撃ができない職はアウトレンジから一方的に叩かれてしまうためかなり辛い。故にペノメナ退治、この化け物が大量発生する時計塔の地下での狩りは遠距離攻撃を封殺できるプリーストが必須といえるし、わざわざ肉薄する必要もない遠距離攻撃職とペアで来るのが一般的と言われている。

 が、そうでありながら聖騎士はこのペノ池と呼ばれる一角にいた。それもプリーストも連れずに1人でである。はっきり言って賢い行動ではないし、そのことは彼女自身分かっているが、それでもなおここで狩りをしなければならない理由があったのだ。それはゲフェニアダンジョンへの鍵、魔法都市ゲフェン中央に建っている塔の地下最奥部に侵入するには特殊なアイテムが必要であり、それを手に入れるにはペノメナがその体内に隠し持っている膨大な数のサンゴがいるからである。だから剣を振るっているわけだが……その効率は極めて悪かった。

「やっぱり、1人はWIZが欲しいわよね……」

 軽く剣を振り、それを合図に歩き出しながら呟いたクルセイダー。ゲフェニアは上位悪魔が跋扈する地であり、そのためギルド全員で行くことが決定したのだが、彼女が所属するギルドには決定的な欠点があった。それは攻撃の要であるWIZの不在であり、その事が聖騎士までサンゴ集めに駆り出されている原因でもあった。

「プリーストだけは無駄に多いのだけどね。殴り、支援、ME……聖体降福が普通に使えるギルドというのはなかなか無いでしょうね」

 油断無く周辺に目線を走らせながらも、自らが口にしたことに対し彼女は口元を緩ませる。使用条件が厳しい癖に使い道が殆ど無い聖体降福。それが使えるというのは確かに珍しいだろう。自慢にはならないが。

「タリホー、2か」

 だが、そんな無駄口もペノメナを発見すれば終了だ。狭い通路を塞ぐかのように展開している2匹の巨大イソギンチャク。それを確認した聖騎士は即座に突撃を開始し、それに呼応するかのようにペノメナ達は触手を伸ばしてくる。

「うおおおおおおっ!!」

 巨大な盾を目の前にかざし、それで鎌首を伸ばしてきた肉蛇の群れを弾き飛ばしていくクルセイダー。それはまさに人間重戦車であり、気の弱い人間ならばその突撃を目の当たりにしただけで逃げ出しかねないほど、圧倒的なまでの重量感と威圧感であった。だが、目標にされたのは高度な知能を持たないペノメナだ。当然のことながら彼らが恐怖など感じるはずもなく、ただただ機械的に触手を伸ばして攻撃をしかけ、間合いを取るために後退していくのであった。

 聖騎士は一般的に騎士と比べて重量のある武具を装備する重戦士であり、その厚い装甲のために機動力を犠牲にしている。そして、いくら動けるとはいえ所詮はイソギンチャクであるペノメナの足は遅い。そのため鈍足同士の対決となっているが、両者の間を乱舞する触手の束により間の抜けた光景にはなっていなかった。ペノメナの猛攻は嵐、雨、濁流という表現が相応しい代物で、何本かは大盾の防御をくぐり抜ける事に成功していた。足や手に絡みついて動きを封じようとする触手を振り払いつつ、クルセイダーはひたすら制圧前進を続けるが、近寄れば近寄るほど肉の鞭が飛来する頻度は増えるのであった。

「この!吹き飛べ!」

 もはやこれ以上近寄ることは困難。そう判断した聖騎士は全力で左腕を振り、そこについていた巨大なモノを投げ飛ばす。本来は防具である盾を武器に、それも投擲武器として使用するクルセイダーの技シールドブーメラン。圧倒的重量を誇る鉄塊は触手の群れを押しのけて飛んでいき、それを伸ばしている2つの母体へと命中する。

「潰れろおおぉぉぉぉぉっ!!」

 そして、鉄板の下で暴れているイソギンチャクにトドメを刺すために、彼女は盾の上に飛び乗る。女性ながら長身であるが故にそれなりに体重がある体と、頑丈極まりない板金鎧が組み合わさった踏みつけ攻撃は乱暴ではあるが効果的であり、下敷きになったペノメナは大量の体液を撒き散らすと活動を停止する。

「ふ……なっ!?」

 叩きのめした。そう確信し、安堵の息を吐こうとしたクルセイダーに大量の触手が襲いかかる。それは上から。彼女に攻撃を仕掛けてきたのは真上から降り注いできた肉蛇の雨であり、潰れたペノメナの悪あがきでは無かったのだ。初撃はなんとか無骨だが頑丈なヘルムにより防ぐことが聖騎士であったが、巨大イソギンチャクを潰している盾の上という足場のでは立ち続ける事はできずに無様に転倒し、その結果図らずも彼女は何故不意打ちを受けたのか悟ったのであった。

 クルセイダーに攻撃を仕掛けたのは言うまでもなくペノメナであったが、彼は……いや彼らはなんと天井に張り付いていたのだ。WIZとは違い広域殲滅能力が無く、プリーストによる支援もない状況では1対多の無茶な戦いは自殺願望でもなければ論外であり、出来うる限り1対1かそれに近い形に持って行く必要がある。そうなると大量の敵が展開できる余裕があって、後ろや側面に回り込まれる危険性のある広場は死地であり、必然的に少数を相手にすることになる通路が狩り場となる事は少し考えれば分かることで、実際彼女は広場を避けてひたすら通路に点在するペノメナを索敵殲滅していたのである。だが、ここに1つ落とし穴があったのだ。それは広場は横だけではなく縦にも空間が広いのに対し、通路は横もだが縦も狭いのだ。そして、イソギンチャクの親玉であるペノメナはその気になれば壁面や天井にすら体を固定することが可能であり、それを彼らはまさに実演して見せたのである。

「こ、この!放しなさい!」

 憐れにも敵の目前で無防備な姿を晒した聖騎士。当然だがそれを3匹のペノメナが見逃すはずもなく、彼らは一斉に己の頭から生えている無数の触手を伸ばしていく。目標はセオリー通り手足だ。5本程度までなら重装備で自然と体を鍛えられたクルセイダーならば振りほどくことは難しくない。だが、その数が10を越えるとなるとそれは極めて困難であり、倒れて力を込めようもない体勢では不可能と断言してよく、実際彼女の四肢は瞬きする間に拘束されてしまったのだ。

「…………くそ」

 背中が冷たいのは水に触れているせいだけではないだろう。尋常では無い量の冷や汗。それが彼女の体を冷やし、心を震わせていた。今まで幾度となく絶体絶命と言える危機に遭遇してきたクルセイダーであったが、今回のは間違いなく最大級の危機であった。しかも、それを引き起こしているのはバフォメットやドッペルゲンガーのような1人では手に負えない高位魔族ではなく、手は焼くけれど勝つこと自体はそう難しくないペノメナなのだ。その勝てるはずの相手、それも醜悪な化け物相手に殺されるというのは無念の一言であり、首元に伸びてきた一本の太い触手を視界の端に捕らえつつ彼女は悔し涙を浮かべる。

「……えっ?なっ!なんですって!」

 だが、それも長く続かなかった。てっきり首にまとわりつき、そのまま締め上げてくると思っていた触手は首の下へと頭を伸ばし、そのまま鎧の中に潜り込んでいったのだ。しかも、だ。それはその触手だけの行動ではなく、彼女の動きを封じている肉鞭以外の肉蛇達は一斉に鎧の下、さらには服の中に入り込もうとしたのだ。足や手の首、首や腰の元等侵入できそうなあらゆる所へ頭を潜り込ませる触手の群れ。その異様な動きにクルセイダーは心当たりがあった。

 それは彼女にとって最大の秘密であるヒドラを使っての自慰。その動きとまったくと言っていいほど同じであり、それを悟った聖騎士は戦慄する。ペノメナは下等生物だ。愉しむ事が目的で性交渉を行うのは高等な思考能力を持つ者だけであり、そうでないものがそのようなことをするのは種を増やすために他ならない。そう、種だ。子供を作り、産むために体を重ねるのだ。そして、それを実行するときと言うのはすなわち発情期に他ならず、すなわち極めて高確率で受精させることが可能なのだ。無論、人とペノメナでは種が違いすぎるため子供が直に出来るわけではない。しかし、ヒドラとペノメナには卵を孵化させる苗床として借り腹をするという習性があり、すなわちそれはペノメナがクルセイダーに対して卵を植え付けようとしていることに他ならなかった。

 化け物の卵を子宮に植え付けられ、醜悪極まりないイソギンチャクの苗床として使われる。それは死よりも恐ろしい恥辱であろう。いくら普段ヒドラを自慰の道具にしていると言っても、それはあくまで人工の安全性が保証されている「玩具」を使用しているに過ぎず、異形の子を身ごもりたいわけではない。故に聖騎士は暴れた。力の限り、それこそ持てる力を全て燃焼させる勢いで四肢に力を込めたのだ。だが、それでどうにかなるほど甘くなかった。彼女の体を拘束している肉の縄は僅かに綻びを見せただけであり、振り払える程には解れなかったのだ。そして、戦える力を完全に消耗しきったクルセイダーに残されたのは……ただ勝者の餌食となるという未来だけであった。

「やめっ!くそっ!やめ……んぐっ!!ぐっ!ううううううっ!!」

 唯一自由に使えた口すらも塞がれ、意味のない呻き声しか漏らすことが出来なくなった聖騎士。既に彼女の鎧は中途半端に脱がされ、中に着ていた服は破れそこかしこで触手が不気味に蠢いていた。触手が分泌する粘液は当然クルセイダーの体にも付着し、妖しい水音を奏でる。

「んんんうっ!んっ!ぐううううっ!うっ!」

 口腔に入り、傍若無人に暴れ回る触手もまた粘液にまみれていた。苦く、喉が焼けるような感じのする体液。それを否応なしに飲み干すことを強要され、呻く彼女の顔は赤かった。

「ふぐっ!けほっけほっ!や、やめ……やめて……んあっ!」

 太股、脇、首筋、そして豊かな乳房。その全てに醜悪な触手が何本も走り回り、ドロドロとした液が白い肌に付着していく。それはまるで巨大なナメクジが這いずり回るようなモノであり、発狂してもおかしくない感触である。が、聖騎士は触手が肌を嬲るたびに嫌悪の感が消え、愉悦の色が現れていた。躰の至る所を這いずりまわされ、汚されていくこの感覚。これは秘め事で覚えてしまったモノ。躰が気持ちいいと認識してしまったモノなのだ。ヒドラによる自慰によって学んでしまった「キモチノイイコト」なのである。

 無論、理性はこれはいつもとは違うコト、化け物の子供を宿すことになる事を何度も何度も警告してきた。だが、それも快楽を欲する本能、刻一刻と増大していく欲求によって押しつぶされ、押し流されていたのだ。そう、クルセイダーの顔が赤かったのは息が出来なくて苦しかっただけではない。与えられる刺激がフイゴの風となり、情欲の炎がどんどん強まっていたからだ。

「はぁ……んんっ、はっ、んんううっ!んぐっ、ふうっん!」

 再び口内に侵入し、喉をつつく肉の蛇。その無礼な来客に対して思わず舌を絡めてしまい、慌てて巻き取る聖騎士。弱まっているとはいえ彼女の理性はまだ完全には消えていない。いくら躰がコレは「キモチノイイコト」と認識し、反応していたとしても、卵を子袋に生み付けられるという行為を受け入れられるはずがないのだ。それは人として当然の事。だが、性欲に溺れていた方が幸せとも言えたのだ。助かる術のない、絶望的な未来しかない状況では。

「ふぐうっ!?ぐっ、ぐうっ?うううううううっ!!!」

 それはなんの前触れもなかった。まさに突然だった。下着と体の隙間に強引に頭を潜り込ませた太い触手が、彼女の女陰へと侵入したのだ。既に花園は蜜が溢れており、触手も粘液で覆われているため傷つくことはなかった。が、それは逆に言えば、強い抵抗もなく肉蛇が最奥へと到達できたことを意味していた。

「ふ、ふうううっ!んぐ、んっ、ふうううっ!!」

 太い触手と言っても太さ自体は人間の男のモノと比べると細い。だが、その長さは言うまでもなく人の腕よりも遥かに長いのだ。それ故に子宮口を刺激することなどペノメナやヒドラにしてみれば朝飯前であり、その衝撃は触手の細さを補うには十二分で、なによりそれこそが触手による自慰の醍醐味の1つなのだ。そして、もう1つのウリは大量の触手による同時挿入であり、クルセイダーの下半身にある2つの穴は無数の肉蛇達により占領されたのであった。

 彼女の花弁と菊門には複数の触手が常に出入りを行い、そこは大きく口を開けさせられていた。いくら一本一本は大して太くなかったとしても、大量の触手が同時に入り込めば話は別だ。その肉の束はどう控えめに見積もっても女の手首ほどの太さはあり、それが2つの穴に入っているのだ。太さ、長さ共に人間を超え、しかもそれは束であるが故に複雑な動きで膣と腸壁を抉る。まさに人外だからこそできる性技であり、人でないモノに犯されていることを否応なしに実感してしまう行為だ。それによって生じるのは苦しいまでの快楽の波と、醜悪な化け物によって汚されたという絶望。そして、そこからは悦楽の沼地に意識を沈めるか、諦念の闇へと心を捨てるかしかなく、聖騎士は前者を選んでいた。

「ふあっ!はっ、あっ!き、気持ちいいっ!も、もっと、抉って!ぐちゃぐちゃにかき混ぜ……ふうっ!ふっ、じゅじゅるるるっ!!」

 一旦離れ、再び口の中に入ってきた触手。それに対してクルセイダーは今度は躊躇わずに舌を絡め、口をすぼめた。いつものように醜悪な肉の塊を嬉々として受け入れ、喉を突く刺激に顔を歪めつつも目を潤ませたのだ。涎を垂らしてまで異形の生殖器を迎え入れているのは下にある前と後ろの口も同じであり、突かれて悦んでいるのもこれまた同じであった。子宮口と直腸の最奥を乱暴に嬲られるたびに躰を震わせ、ロザリオ事大きな胸を撫で回されるたびに長い黒髪を振り乱す彼女。普段お姉様と尊敬され、慕われる姿、先ほどまで見せていた凛々しい女戦士の姿は既になく、あるのはただひたすらに快楽を貪る雌、それも人ですらない醜い化け物によって犯されているにも拘わらず、腰を振って舌を動かす雌豚の姿であった。

「ふがっ、ふっ、んじゅ、じゅ、ふうぅ?」

 色欲に染まりきり、一心不乱に触手をしゃぶっていた聖騎士。腰を振って膣とアナルから産まれる快楽を貪っていたクルセイダーは、急に女陰に侵入していた触手の数が激減し、たったの1本になった事に不満げな声をあげる。だが、それも一瞬のことであった。

「ふうん!ふっ、ぐっ!ぐううううっ!ううううううううっ!!」

 太い触手、最初に花園へと侵入し、他の触手達とは違い一度も外へ出なかった触手。それが急に太くなったのだ。それこそ手首ではなく、足首ほどの太さに。しかもその膨らみ方は均一ではなく、今太くなっているのは膣に入り込んでいる根本の部分と、まだ彼女に触れていない所がまるでさやに入った空豆のように膨らんでいるのだ。そう、その丸い膨らみ、握り拳ほどの膨らみはペノメナの卵なのだ。そして、それはゆっくりと触手の中を伝っていき、聖騎士の女陰へと頭を潜り込ませていく。

 大きな卵は少しずつだが確実に、排卵管である触手を伝っていく。目的地は人間の子宮、クルセイダーの子袋だ。化け物、人外、モンスター……言葉は色々あるが確実なのは人ではない事。産卵、借り腹、苗床……表現は複数あるが確実に言えることは人でない者の子を宿してしまう事。その事実に彼女の理性は僅かながら復活し、呪われた未来に涙を流す。だが、その滴が床に落ちるより先に聖騎士は再び悦楽の深淵へと堕ちていた。膣を突き進む大きな卵の感触、そして遠くない将来には卵からペノメナの子が産まれ出産する事。その肉体的にも精神的にも強烈な刺激は彼女の精神を喰らい、蝕んでいた。

 足首ほどの太さのモノが入れば膣の括約筋は切れて出血するし、異形の赤子を産む事など悪夢以外の何物でもない。だが、その痛みと絶望は歪んだプロセスを経て聖騎士に大きな快楽を与えていたのだ。傷つけられ、汚され、辱められているにも拘わらず悦びを感じてしまう人。それは世間一般で言えばマゾと言われる人種であり、年下の女の子が憧れる格好いいお姉様は実はそんな存在だったのである。そして、だからこそ、だ。被虐趣味の変態ならば肉体的にも精神的にもこのシチュエーションは、己の心にある暗い炎を最大限に燃え上がらせる最高の燃料だろう。醜悪な化け物、それも人には決してあり得ない触手によって無理矢理犯され、膣が裂ける程に拡張されつつ卵を産み付けられ、その異形の赤子を出産してしまう……これ以上恥辱などあるだろうか?

「ひあっ!?卵が、卵が……あああっ!ででくるううううううううううううううっ!!!!」

 狂った欲望に顔を恍惚とさせ、みっともなくクルセイダーは涎を垂れ流す。その姿はとても他人には見せられるモノではなく、見た者は全て彼女に対して侮蔑と軽蔑の言葉を吐きかけるだろう。だが、そんな事は聖騎士にはどうでもよかった。今この女にあるのは性欲を満たす事であり、それ以外はもはやどうでもよかったのだ。その欲求すら満足できるならばどんな行為でも悦んで受け入れてしまうのだ。そう、化け物の卵を生み付けられたとしてもだ。握り拳大の大きな卵。ペノメナの卵は遂に排卵管から顔を出し、そして落ちていく。クルセイダーの、聖騎士の子宮へと転がっていったのだ。それを感じ取った彼女はなんとも幸せそうな顔で達したのであった。

「ふあっ!あっ、ま、また。次から次へ……ああああっ!!」

 しかもだ。さらに言うならば卵は1つではない。10を超える卵が産卵管の中に連なっており、それらは次々と排卵されていくのである。自らの子袋に人外の卵が着床するたびにクルセイダーは絶頂を迎え、聖騎士の腹は化け物の卵が産み付けられるたびに膨らんでいく。故に最後の卵が産み出され、役目を終えた触手が膣から抜け出た頃には達しすぎで彼女の意識は半ば朦朧とし、その腹部は妊婦の様に……いや、子供を宿した妊婦らしく大きく膨らんでいたのであった。

「ひぅ!ああああっ!そ、そんな……ふあっ!」

 だが、それで終わりではない。卵だけでは子供は産まれない、精液を浴びて精子を受け取った受精卵でなければ子は産まれないのだ。そう、子作りで言えば卵を産み付けただけではまだ半分しか終わっておらず、故に複数の触手が一斉に彼女の膣へと殺到したのだ。精を放ち、子袋にある卵を受精させるために……。そして、それを察した聖騎士は壊れた笑みを浮かべて口を開いたのであった。

「来て!精を出して!あなた達の赤ちゃんを作っ……ひっ!ひあああああああああああああっ!」

 ペノメナは人の言葉が分からない。だが、まるで分かったかのようなタイミングで彼らは熱い精を放ったのであった。大量の、逆流して溢れてしまうほどの子種をクルセイダーの膣へ、その奥にある子宮で眠る卵達へと振りかけたのだ。その脳髄を焼き切る感触に彼女は心底満足した表情を浮かべて達し、意識を深い闇へと堕としたのであった……。

「ふあっ、んっ、んんんぅうぅ……」

 あれから一ヶ月。聖騎士は未だ時計塔の地下、ペノ池と呼ばれる空間にいた。最も、彼女がクルセイダーだと分かる人物は殆どいないだろう。何せロザリオ以外に彼女が身につけている物は何一つないのだから。そして、その代わりと言っては何だが彼女の躰は濡れているか、粉を吹いていた。濡れているのは水のせいではなく、ペノメナが放った精液によるもので、粉というのも精子が乾いたモノであった。そう、髪の先から足の先まで白濁した液に塗れているのこの姿は、常に聖騎士が化け物によって犯されている事を雄弁に物語っていた。

 最も、人間のように楽しみで女を抱くのとは違い、あくまで子孫を残すために生殖行動をするペノメナが四六時中クルセイダーを犯すのは快楽漬けにして逃亡させないためであり、食料として精を飲ませるためだ。そして、捕獲し続けている理由は言うまでもなく苗床として使うためであった。

「んあっ、あは……。産まれてきたぁ……」

 だらしなく緩んだ口。凛々しさの欠片もない惚けた表情で笑みを浮かべる聖騎士。彼女の視線の先にはあれから一度もへこんだ事のない大きく膨らんだ腹があり、その先には生まれたばかりのペノメナの赤ん坊がいた。水棲生物にありがちな親と子の姿が全く違うペノメナの子供、イソギンチャクではなくオタマジャクシのようなソレは生まれ落ちると直ぐにクルセイダーの躰に張り付いて登り始める。目的地は以前よりも大きくなった胸。母乳を蓄えて膨らんだ乳房であり、乳首に張り付いた化け物の赤子は一心不乱に乳首から乳を吸い始める。

「あん♪早く大きくなってね……。そして私に卵を産み付けて、精を放ってね……」

 人外の赤子に母性的な笑みを投げかけ、優しい声色で常軌を逸した内容をクルセイダーは口にする。ペノメナの成長は早く、最初に産卵したモノ達は既に成体となっており彼女に対して植え付けを行っていた。もはやこうなってくると苗床と言うよりはペノメナの生産工場といった有様であり、今日の出産を終えて幾分腹の小さくなった聖騎士に新たな卵を産み付けるべくイソギンチャクの化け物達は行動を開始したのであった……。



北条保様より続編を頂きました。
あのクルセ子お姉様が大変なことに! ウワァァァァ何てひどい!
と思いつつ萌え萌えしてしまったのでありました。
今回もツボ小説をありがとうございました!

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てきとうに(仮)様より頂き物(1)

「ふぅ……」

 重鎧と大盾、顔全体を覆うような兜を脱いでクルセイダーはため息を漏らす。床に転がった武具はどれも実用一点張りの無骨な代物で、並の人間ならば身につけただけで目眩を起こしそうなほど重い物であり、その表面には細かい傷が幾重にも付いていた。使い込まれた武具はその持ち主の戦歴を雄弁に語っていたが、それがベッドに腰を下ろしてグリーブを脱いでいる女性というのには首を捻る者が大半だろう。確かに彼女は大鎧を着込めるだけのことはあって、身長はかなり高く並の男の平均身長など軽く超えている。だが、男のようにガチガチとした体格ではなく、女性らしい丸みを帯びた体つきなのだ。特にそれは胸、厚手の服の上からでも分かるほど彼女の双丘は大きかった。

「はぁ……」

 全ての防具を脱ぎ取り、ベッドの上に倒れ込むクルセイダー。彼女の長く黒い髪は白いシーツの上に広がり、染みついた臭いを宙に広げる。それは汗の臭い。つい先ほどまでギルメンと共にモンスター相手に戦っていたことを示す香り。それを鼻孔で感じ取った彼女は僅かに顔をしかめ、ゆっくりと上体をあげる。いつになく激しい戦いを繰り広げたが故に彼女は大きく疲弊していた。狩りを終えると武具はしっかりと手入れをし、しかるべき所に仕舞うという習慣すら曲げてベッドに横になり、そのまま泥のように寝ようとするほど疲れていたのだ。だが、爆睡したくても汗の臭いと、それに混じって鼻に入ってきた血の臭いがそれを邪魔した。そう、血の臭いだ。やっかいなのは。汗の臭いだけなら不快ではあるが、強烈な睡魔の前では大した障害ではない。自分の臭いなのだから。だが、血の臭い、返り血の臭いは駄目だった。この聖騎士は熟練した戦士であり、そうであるが故に血の臭いには異常なまでに敏感になっていた。特にそれが魔物の血であればなおさらで、それが鼻につけば無意識のうちに心が臨戦態勢になってしまい、寝ることなど到底不可能になってしまうのである。無論、その因果な体質は彼女自身承知しており、鎧に染み付いたのは何とか気力を振り絞ってぬぐい取ったのであるが、体にまで染みついていたというのは想定外の事態であった。

「こう言うときは香水が欲しいわよね……」

 やれやれと頭を振り、女性としては低めの声で愚痴を漏らしつつ、クルセイダーは立ち上がる。化粧気のない彼女は香水を持っておらず、香りで誤魔化すことができない。それならばとれる手は一つであり、彼女はゆっくりとバスルームへ足を伸ばしたのであった。

「…………」

 無言でシャワーを浴び、染みついた汚れと臭いを流す聖騎士。彼女は戦士であるが故に至る所に傷跡がある。だが、その肌はきめ細かく、白く輝いていた。そして、なによりその締まっていながら女らしさを失っていない躰、特に手に収まりきらないほど大きさでありながら垂れもせずにその存在を主張する胸は見事の一言であり、戦乙女の化身と言っても可笑しくないほど素晴らしいプロポーションであった。

「…………」

 シャワーを止め、クルセイダーは閉じていた瞳を開く。流石に幾度も死線を潜り抜けた事もあり、その眼は疲労の色を浮かべていても落ち着き凛としていた。その冷静な瞳がある顔もまた涼やかで整ったものであり、美しいとよりは格好いい、異性よりも同性にもてそうな容貌である。そう、端的に言うならば頼れるお姉様と言った女性なのだ。彼女は。

「コレじゃ、寝られそうにないわね……」

 そして、そんな年下の女の子達に羨望の眼差しを向けられている聖騎士は、面白くなさそうに口元を歪めて左胸に右手を伸ばした。豊かな肉丘の下にある心臓。それは今、異様に高鳴っていた。彼女好みの熱いシャワーを浴びたからと言うのもあるし、それによって体が温められ、結果として残留していたバーサークポーションが全身に回ってしまったのである。寝るためにした行動が裏目に出てしまった。まさにミイラ取りがミイラになるような状況であり、狭いバスルームには舌打ちの音が響く。

 忌々しい。その感情を胸に秘め、彼女は水を吸って重くなった長い黒髪をかき上げる。まあ、布団にくるまって安静にしていれば、鼓動も収まって寝られるだろう。だが、それは面白くない。非常に面白くない。理由は分からないが妙に気にくわない。そう思ったクルセイダーはこのまま直ぐに横になる事を放棄し、同時にあることを思いつく。それはしばらく行っていなかったコト。それをすれば高ぶりは収まり、好都合だというコト。そして、何より愉しいコト……。ソレを思い出した彼女は瞳に暗い炎を浮かべ、一度脱衣所に出るとある物を洗面台の下から取り出し再び浴室へ戻ってきたのであった。

 クルセイダーの右手に握られたモノ。それはありふれたポーションの小瓶であり、シャンプーや入浴剤などもよくこの瓶に詰められるため風呂場に持ってきてもおかしくない代物である。ただし、その中身がどす黒い液体と、よく分からない肉片が入った物でなければだが。明らかに怪しい物体が詰められた薬瓶の蓋を開けると、彼女はその中身を躊躇無く風呂場にばらまいたのであった。

「うっ……。相変わらず酷い臭いね……。これは改良できないのかしら」

 ゾンビの方がまだマシな腐臭をまき散らす内容物の香りに、顔を引きつらせて思わず鼻を塞ぐ聖騎士。だが、その臭いもすぐに消え、代わりにあるモノが幾つもバスルームに現れたのであった。それはヒドラ。海や池などの湿ったところに生息するイソギンチャクを大きくしたような化け物であり、最大の特徴は長く伸びる触手である。そして、このような存在を喚び出せるポーションと言えば、アルケミストの作成するプラントボトルに他ならない。もっとも、通常のプラントボトルはアルケミスト以外の者が扱っても魔物を呼び出せないし、そもそも戦闘で使う物であるためこのような場所で使っても意味がない。だが、この瓶は特別製であり、使い方はそれでいいのだ。

 あるアルケミスト……今ではクリエイターであるが、とにかく妙にカレーにこだわることを除けば優秀なクリエイターが作成したプラントボトル。それは夜のお供として開発されたヒドラを召還する代物であった。もっとも、発明したのは彼であったが、その製法を真似て他の錬金術師も作成販売しており、クルセイダーが今使用したのもオリジナルではない。そして、このプラントボトルはオリジナルが価格低減のために大量生産に適した調整をされているのに対し、使用者の好みにあわせるためにオーダーメイドされた一品物である。そう、好みだ。使用者の好みに合わせた淫具なのだ。それはつまりこの聖騎士が最も感じ、快楽に浸れるように調整した代物なのである。

「んんぅ……」

 呼び出されたヒドラ達は、己に与えられた唯一の命を実行すべく、粘液が大量に付着した触手を伸ばす。その先は豊かに実った乳房であり、あっという間にクルセイダーの胸は大量の肉蛇によって包まれていく。

「ふあっ!んくぅ……」

 流石にいつも剣と盾を振り回しているだけあって、彼女の胸はスポンジのように柔らかいとは言い難い。だが、筋肉質で鉄のように硬いというわけではなく、押せばほどよく反発してくる乳房であり、それは触手に蹂躙されてもいっこうに型くずれしないことからも明らかであった。太い触手はまるで母乳でも絞るかのように乳房に絡みつき、細い触手は執拗に乳首を撫で回す。人間ならば舌と手で同時に愛撫しているようなものだ。それも両方の胸を。その刺激は聖騎士の躰に痛撃を与え、彼女は風呂場の床に膝をついたのであった。

「む、胸が!胸が!ひああっ!!んんっ!!い、いいわ!!とってもいい!!」

 豊かな双丘を揉みしだかれ、勃起した乳首を触手の先で押しつぶされるたびに嬌声をあげるクルセイダー。凛とした顔は既に人外のものが与えてくる快楽によってだらしなく緩み、瞳は情欲の炎を宿して潤んでいた。口を大きく開け、涎を垂らしているその姿は、普段の彼女を知っているものならば目を疑い硬直すること間違い無しの代物であろう。何せ普段はお姉様とギルメンの女の子達に慕われ、ギルマスからも一目置かれており、男っ気がないために口の悪いものからは「鋼鉄の処女」等と言われている女性なのである。そんな彼女が自慰を、それも化け物を使って快楽に浸っているなど想像できるはずがない。だが、現実の彼女は自らの意志でヒドラを喚び出し、胸を嬲られて悦びの声を上げているのだ。それは反則以外の何物でもない光景であり、目撃者が男ならば……理性が壊れ、ヒドラを押しのけ襲いかかる事は間違い無しだ。

「はぁはぁはっ!あんっ!し、下も?下もなのね!ひうっ!も、もっと来て!下の2つの穴、ぐちゃぐちゃにかき回してぇ!!」

 胸に絶え間なく与えられる刺激に脳髄を痺れさせ、聖騎士は膝だけではなく両の手まで風呂の床に投げ出し、それに併せてロザリオも垂れ下がる。シャワーを浴びる時でも十字架を身につけると言うのは、教会の騎士としては当然のことなのだろう。だが、このような状況ではそれは背徳感を強調するだけの代物とかし、聖なる印は淫らな小道具に堕ちていた。そして、その持ち主も快楽という名の奈落に堕ちていたのであった。

 ヒドラ達が触手によって執拗なまでに乳房を責め立てるのは、彼女が強く感じる場所がその双丘であるためそのように調整されているからだが、全ての触手が胸に伸びているわけではない。豊満な肉玉を覆い尽くしてもまだ肉蛇は余っており、あぶれたそれらは2つの所に鎌首を持ち上げる。それは恥毛をお湯ではない蜜で濡らすことが可能なほど口を開けた花園であり、本来は出すべき穴であるはずなのに何かを入れて欲しいと震える菊門であった。

「ひあああああああっ!いいっ!いいわ!2つの穴塞がれて、掻き乱されて……凄くいいっ!!」

 ヒドラの触手は太いものでも男根より細い。だが、その数は圧倒的であり、大小様々の肉蛇たちが肉の洞窟へ頭を潜り込ませたのである。協調性の欠片もなく、好き勝手に突撃する触手達。だが、それによって生じる悦楽は決して小さなものではなかった。自分勝手に暴れるが故にその動きは予想がつかず常に新しい刺激を聖騎士に与え、何本もの触手が入り込んだことにより秘所とアナルは極限までに開ききっていたのだ。何本もの触手が出入りを繰り返し、そのたびに彼女の体液とヒドラの粘液がこぼれ落ち、風呂の床にお湯以外の水溜まりが出来ていたのであった。

「はうっ!あ、うううんっ!ひっ、あぐぅ!ぐっ、ぐううううううっ!!」

 もはや意味ある言葉を口に出来ないほど悶え、バスルームには淫らな嬌声と水音が響いていた。だが、それもある時を境に水音と唸り声だけになったのであった。胸を扱き、揉み、撫で、嬲り続けていた一本の太い触手。それが胸の谷間から伸びてクルセイダーの口へと入ったからだ。人間の陽物よりは細いものの、長さは比べものにならないほどある肉の塊は容易く彼女の喉へ到達し、膣で暴れ回る他の肉蛇と同じ動きを開始したのである。それはイラマチオなどより遥かに乱暴で、暴力的な行いであり、触手の表面に付着している粘液の苦みと相まって聖騎士に耐え難い苦痛と嘔吐感を与えていた。が、しかしだ。人でない、低脳な化け物相手にボロ雑巾以下の扱いをされているにも拘わらず、彼女は悦びの表情を浮かべていたのである。

 そもそもだ。自慰の道具としてヒドラを使うというのはかなりイカレタ行為なのだ。何せ相手は化け物、それも見た目が醜悪極まりないイソギンチャクの親玉であり、極めつけとして人間の女性を捕らえて膣内に卵を産み付ける習性すらある存在なのだ。そんなのを自らの性欲を満たす道具として使うというのは余程飢えているか、被虐趣味の持ち主でしかなく、このクルセイダーは後者であった。そう、普段は長い黒髪を揺らし、凛々しくパーティの前衛として化け物共と刃を交えている彼女であったが、分厚い鎧に秘められた躰は被虐の黒い欲望が渦巻いていたのである。とはいえその暗い炎は人前に出せるものではない。特に「お姉様」としての役割を与えられ、その仮面を被っている状況では。故に聖騎士の願望は長いこと満たされることなく溜まりに溜まり続け、その不満はこんな形で爆発することになったのである。

「ぐちゅ、じゅ、じゅる!んぐっ、んっ!ふうううっ、ぐうううっ!」

 口内に入り込んだ触手。胸の間を通っているためある意味パイズリ状態にある肉塊を舐めしゃぶるクルセイダー。無理もない。何せそれは自らの欲望を鎮めてくる代物であり、それに対して熱心に、それこそ人間の男根を口にしたかのように舌を動かすのは当然の反応なのだから。とはいえこれはある意味皮肉だ。何せ彼女は男のモノを咥えたことがないのだから。さらに言うならば人間に抱かれたこともないのだから。無論、性格外見共に上等な聖騎士に対し、異性が興味を持たないはずもない。だが、いかんせんその並の男より高い身長と、人前では常に鋼のごとく揺れ動かない剛直な雰囲気を発している彼女に声をかける勇者はいなかったのである。そして、それが満たされない欲望と純潔を、このような性的奉仕をするためだけに創られたイキモノ相手に繋がったのであった。そう、このクルセイダーの身を嬲ったことがあるのは精処理用に開発されたヒドラだけであり、処女を奪ったのも自慰の道具である化け物だったのである。そして……

「ふぐっ!ぐううううっ!んぐぅ!ひううううううんんんんんっ!!」

 精をかけたことがあるのも。触手が挿入されている口、膣、アナルは当然の事、躰に絡みついている触手の先端からも白濁した汁が次々と噴出したのであった。それは黒く艶やかな髪を白く染め上げ、豊かな乳房の先端にある乳首からはまるで母乳でも漏れているかのように垂れ落ち、3つの穴からは逆流するほど大量に放出されたのである。そして、熱湯よりも熱いそれを躰の中と外で浴びた聖騎士は目の前が真っ白になるほどの衝撃を脳髄に受けて達し、四つん這いの体勢から遂に倒れ込んでしまったのである。お湯よりも自らとヒドラが出した体液で滑っている風呂の床に、首に下げた十字架と共に横たわったのである。至福。まさに至高の悦び。人間相手では決して感じ得ることが出来ない禁断の快楽。それを味わったクルセイダーは満足げな表情を白濁とした泥濘の中で浮かべる。だが、それで終わりではない。

「ひあっ!あああっ!ま、まだ!またなのおおおおおっっっ!!」

 産まれたときから死ぬまで精奉仕をするように創られたヒドラ達。彼らは唯一にして最大の命題を遂行すべく行動を続ける。つまり、それは彼女には余韻に浸る余裕は無いと言うことであり、実際子宮をそのまま抜きだすのではないかと思えるほど激しい動きで触手達はピストン運動を再開したのである。そして、その刺激にあっという間に2度目の絶頂を味わう聖騎士。結局、プラントボトルの効果が消えるまでクルセイダーは嬲られ続け、彼女はそのまま布団ではなくヒドラの精と自らが垂れ流した愛液と尿に包まれ、睡眠ではなく失神という形で意識を闇に堕としたのである……。



北条保様より頂きました。
うわぁぁぁああぁクルセ子お姉様!! おっぱい! 触手オナニー!
わたくしの超ツボな小説をありがとうございました。

てきとうに(仮)様バナー
↑北条様のサイトです。感想などこちらに!

[>ありがたいことに続きも頂きました。陵辱孕ませ系です。
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処女はPVPで捨てた

 ここはプロンテラのPVPルーム、ヨーヨーモード。
 
「お前がウムガ=フムタンか」

 お店でよく指名しているプリーストのコに呼び出され、何だろうと足を踏み入れた俺を待っていたのは、ペコペコに乗った見たこともない女クルセイダーだった。

「そうだ。アンタ誰だ?」
 長い黒髪を悪魔のヘアバンドで飾った聖騎士は、不敵な笑みを浮かべた。
「プロンテラ騎士団・女性犯罪課担当、クリス=エルハートだ」
「女性犯罪課のクリスちゃんが、俺に何の用かな?」
 女は少しムッとして、険のある声で言う。
「馴れ馴れしく呼ぶな。今日はプリースト嬢の届け出により、調査室へ連行するためにお前を呼んだ」

 プロンテラ騎士団の調査室。
 俺に心当たりはないが、犯罪者が行くところだ。どうやら俺の首にはお縄がかけられているらしい。
 ごくりと唾を飲み込み、女に悟られないように、拳に装備しているフィストの感触を親指で確かめる。

「なんで俺が騎士団なんだ?」
「貴様、修行僧のクセに、女の子におさわりする店で本番を迫った上にお金を払わなかったそうじゃないか」

「な、何故それを! ……というか、それはちょっと違う。プリちゃんが誘ってきたのに、本番は違反だっつって店から法外な賠償金をふっかけられたのさ。だから払わなかった」
「アホか。風俗店で女が誘ってきたら、罠に決まってるだろ!」
 当然のごとく言い張るクルセイダーに俺はビビった。

「わ、罠だって! ちょっと待て、それ被害者はむしろ俺じゃね?」
「無論だ。しかし、店の規約を破った上に金を払わないってのも明らかに犯罪だからな。逮捕せざるを得んなぁ」
「ちょっ……国を守るプロンテラ騎士団がそんないい加減でいいのかよ!」

 クリスは俺の言葉に臆することなく、笑っている。
 この女、長身のうえにペコペコに乗ってるもんだから、背の低い俺はかなり圧迫感を感じる。
「騙されるお前がアホなのだ。だいたい、プロンテラの女が黒くてブサイクなウンバラの男を相手にするはずがなかろう」
「な、なぜウンバラだと分かった」
「アホか、そのふざけた名前でバレバレだ」

 女はニヤリとして言った。
「ともあれ、死体にしてでもお前を連れて行けば、私の今日の任務は無事に終了だ」

「死体にって……お前」
 俺は呆れた。
 俺やコイツのように冒険者になれば、聖職者の蘇生術(リザレクション)やイグドラシルの葉ですぐに生き返ることができる。
 確かに死体にして連れてっても生き返らせればいいが……言ってることひどくね?

 女は背負っていた槍をずるりと引き出す。
 刃先が三つに分かれたトライデントだ。
 その刃の異常な輝きから、過剰鍛錬だと分かる。おそらく対人戦用の特化武器だろう。
 クリスは巨大な槍を軽々と構えると、殺意に満ちた瞳で楽しそうに笑った。
「このPVPではな、勝てば官軍だ。私を倒すことができたら、オマエを見逃してやろうじゃないか」
 やっべ、こいつ本気だ。
 俺は後ろに飛び退いて適度な間合いを取る。
 コイツの雰囲気からして、こういう対人勝負は場数を踏んでそうだ。
 だが俺は、ぶっちゃけPVPとかやったことねぇ。さて、どうするか……。

 女が先に動いた。
「チビ黒サンポはウンバラに帰れ!」
 クリスが叫ぶ。見事なプロボック。
 ウンバラではイイ男だった(と思う)が、この国では黒くてチビでブサイクらしいのは事実だ。
 ムカつく!
 が、まずい。怒りは防御力を半減させる。
「気功!!」
 俺は精神を集中させ、全身の気を練る。

「スピアクイッケン!!」
 奴は槍を両手で構え、少女がバトンでも回すかのような身軽さで振り回しながら襲いかかってきた。
 俺はギリギリのところでそれを見切り、次々に繰り出される攻撃をかわす。風を切る音とともに、研ぎ澄まされた切っ先が周りの空気をかすめていく。
 やべぇな、かなり速い。
「三弾掌!!」
 降りかかる刃をかわし、一度に三発のパンチを繰り出す。
 モンクが重い武器を持たずに拳で戦う利点。それは素早さに尽きる。
 一発、なかなかいい手応えがあった。
「連打掌!!」
 続けて二発、三発。
 だが、こちらも肩に重い一撃を喰らった。
 熱い痛みが身体を裂く。

「どうした、随分と攻撃が弱いようだが?」
 思わず距離を取った俺に、クリスが嘲笑する。
 くっそ、早さには自信があったが、拳と槍じゃ攻撃力が違いすぎる。
 おまけに射程距離長くねぇ? こっちも遠距離攻撃でいくか!

「指弾!!」

「させるか! バッシュ!!」
 あっさりと一撃で詠唱が妨害された。
 しかもスタンがきた! 目から星が! う、動けねえ!
 衝撃でクラクラしているところに、ペコペコの上から雨のようにクリスの槍が降ってくる。
 ウワァァァ、ちょ、ちょ……待っ……。

 ズガガガガガガッ。

 スタン状態が解ける頃には、俺は蜂の巣になって地を這っていた。
「なんだ、これで終わりか」
 心底ガッカリしたようにクリスが言う。
 こ、こいつ、PVPを楽しんでやがる。
「くく……娼館での揉め事というから、どんな腑抜けが来るのかと思ったが、やはり腑抜けだったな」
 いかん、身体が動かねぇ。こりゃおだぶつか?

「うう……プリちゃん……すまねえ、俺は負ける……」
 いつも俺を癒してくれた、娼館のプリちゃんの可憐な笑顔が浮かぶ。親の借金を返すために身を落としたという可哀相な子だった。
 つい甘えられて三百万ゼニーを貸したこともあったっけ……。

 回想に浸る俺に、クリスの冷たい言葉が突き刺さった。
「まだ分からんのか、オマエは騙されたんだよ。オマエが貢いだ金は別の男に貢がれている」
 な、なんだってぇ!
 クリスは心底楽しそうに言う。
「ついでに言えば、そのプリちゃんは歳をごまかしていてなぁ、本当の年齢はさん……」
「ぎゃー! 男の夢を壊すなぁぁ! 鬼めぇぇぇ!」
 俺の身体に怒りが湧き、気力がみなぎる。
「女でも許せねぇ!」
「私に負けた奴は皆そう言うさ、女だから手加減をしてやったとな」

 俺はよろりと立ち上がると、気を再び練り直す。
「気功!!」
「まだやる気か? 面白い」
 俺は低い声で言った。
「残念だが、これで最後だ……爆裂波動!!」
 クリスは余裕の笑みを浮かべている。
「ほう……それが来たということは、次は阿修羅ってとこだな」
 バレてるし。
 モンクのスキルなんてこんなもんだよな。
「阿修羅覇王拳!!」
 俺は有り余る精神力の全てを込めてクリスを撃つ。モンクの必殺奥義だ。
 黒い気を纏った拳が、聖騎士の鎧を打ち砕いた。
 ……かに見えた、が。

「オートガード!!」
「なっ……」
 クリスが槍から持ち替えた盾が、俺の阿修羅をガッチリ受け止めていた。

 鏡のように磨かれたミラーシールドの下からクリスの瞳が覗く。
「これで最後だったかな?」

 な、何いぃーーー!!
 あ、阿修羅覇王拳って防げんの!?
 も、もう俺……打つ手なし……!?

「シールドチャージ!!」
 クリスが盾を投げつけ、呆然としていた俺の顔面を直撃した。
 俺は後ろに吹き飛ばされ、そのまま仰向けに倒れた。
「ぐっ……」
 顔と背中が痛ぇ。
 く、くそ……空が青いぜ……。

 クリスが槍に持ち替え、ペコペコから降りてこちらへ来るのが見えた。
「うん、阿修羅も受けたし、楽しめたぞ。腑抜けなどと言って悪かった」

 俺が起きあがれずに奴を見ていると、奴は薄笑いを浮かべて片足を持ち上げ、俺の頭をガッ、と踏んだ。

 げ……頭踏まれた!?
 チクショー!
 こ、こんな奴に負けるなんて……!

 と思ったが、奴を見上げた姿勢のまま、俺はギョッとした。
 俺の視界には場違いなモノが飛び込んできていた。

 ……。
 ……あれっ……。
 この角度、スカートの中が丸見え。

 ひざ上の位置で留められたニーソックスや、白くて柔らかそうな太股、大事なところを包んでいる黒い下着がバッチリ見えていた。
「さぁて、最後に言い残す事はないか?」
「……」

 ……く、黒のTバック……。
 丸みを帯びた恥丘のラインにピッタリ沿うように、布と言うよりは紐といった感じの小さい布きれが秘所を覆っている。
 というか鎧の下になんでエロい下着つけてるんだ、コイツは!?
「……おい、聞いてるのか?」
「……」

 クリスの言葉も耳に入らず、俺はスカートの中を凝視していた。
 恐ろしく面積の少ない下着だ……。
 覆っているというよりは、食い込んでいるといったほうが正しいか?
 アソコが下着に収まりきってないというか、ちょっとはみ出てる気がするし。
 黒い布地の下から、薄桃色の秘肉が……。
 ハァハァ……このままずっと眺めていたい……。

「……き、貴様ッ」

 ゴッ、と派手な音をたてて、クリスが俺の頭を踏んづけた。
 どうやら気付かれたらしい。
 スカートの中の世界が俺の視界から去る。

「ま、待ってくれ!」
 俺は這いながらクリスの片足にしがみついた。
「も、もう少し! 頼むからもう少し見せてくれ!」
「は、離せ! へ……変態めが!」
 クリスが空いているほうの足でげしげしと俺を蹴る。
 しかし、俺を蹴るたびにスカートがめくれる訳であって、チラチラと黒下着が見える様子がこれまた……。

「このくらい何ともないぜー! もっと蹴ってくれ!」
「ひっ……離せっ!」

 よほど俺の態度がキモかったのだろう。
 今までの冷静な態度はどこへやら、クリスはすぅっと青ざめて槍で俺をゲシゲシと殴る。
 俺はその槍の先を掴んで引き寄せ、逆に後ろに押して手を離す。
 クリスはバランスを崩して地面に尻餅をついた。

 チャンス!

 とばかりに襲いかかったが、敵は手練れ、床に倒れながらもトライデントでぐっさりと俺を刺した。
 腹に熱く重い痛み。
 三つの刃が刺さっているのだから痛い。だが……。
「効かねーーーっ」
 俺は槍を引き抜いてクリスに襲いかかった。
 まだアレを見るまでは死ねない!
 俺の身体の底から、信じられない程の活力がみなぎってきた!

「うおぉぉぉぉ! 息吹ィィィィィ!!」
 俺は深呼吸をして、わずかな精神力を回復させた。
「イクぞぉぉぉぉ! 寸勁!! 寸勁!! 寸勁!!」
 もの凄い早さで、通常の3倍の打撃をクリスに喰らわす。

「ぎゃー!」

 突然の反撃に避ける間もなく、クリスは断末魔の悲鳴をあげ、あっさりと倒れた。

 あれっ、勝っちまった。
 まぁいい、これで俺の好きにできるぜ……ふへへ……。

 俺は動かなくなったクリスの上に馬乗りになる。
 奴は青ざめた顔で喚いている。
「お、おい、早まるな! 婦女暴行罪が上塗りされるだけだぞ!」
「勝てば官軍って言ったよな?」
「そ、それは言ったが、言葉通りの意味では……って触るな!」
 俺はクリスのスカートを腹までめくりあげると、恥丘の感触を手のひらで堪能していた。
 女の子らしい、温かくて柔らかな手触りだ。
 鎧の下は可愛いもんだ。
 こんなエロパンツはいてるんだし、ちょっとくらいいいよな?

 俺は非常にムラムラしていた。
 きっと失恋の痛手と、コイツの口の悪さと、場違いなエロ下着のせいだろう。
 おかしい。こんな女相手だが、なんだか股間が大きく……。

「今さら無かったことに……なんて言わないよな? 無実の俺を連行しようとしたんだしな?」
「無実ではない! 金を払わなかったことは……うぁっ」
 割れ目に沿って薄い布地の上から指でなぞると、クリスが喋るのを止めた。
 俺の指には、べったりと湿った感触が返ってくる。
「なんだ、ビショビショじゃねぇか」
「あっ……」

 パンツの前側を思い切り引っ張ると、花弁に黒い下着が食い込んでいく。
 布が小さいから、吸いきれなくなった愛液が糸をひいて垂れた。
 ははぁ、さてはコイツ……。

「アンタ、PVP狂だろ?」
 クリスは黙ったまま応えない。
「いやぁ、対人戦って興奮するよなぁ」
 肌に密着させた下着の上から、少しふくらんだ突起をグリグリと指の腹でいじってやる。
「……ひぁっ」
 女がビクリと身体を震わせた。

「聖騎士様がPVPで下着を濡らしてるなんてねぇ。俺、クルセイダーギルドにチクっちゃおうかなぁ」
「や……やめろッ……」
「俺も被害者なのを知ってて連行しようとしてたしなぁ」
「そ、そんな……元は私は依頼されただけで……ひっ」
 なにか言おうとしたところで、敏感な部分を軽くつねってやる。
「ぅあっ……」
「ほら、否定しないのかな?」
 食い込みを横にずらして肉芽を露出させ、今度は直接触ってみる。
 こういうのは強くやっても駄目だ、優しく撫でてやらないとな。
 ……ってお店でプリちゃんが言ってた。

「……や、やめ……」
 クリスはその刺激に逆らえないようで、頬を赤らめ、苦しげな吐息をついている。
「へへ……身体は嫌がってないようだぜっ……」
 なんてな。

 それにしても、尋常じゃない濡れようだな。
 もうコレ、入れても大丈夫じゃね?
 俺がズボンを下げて自慢の息子を取り出すと、クリスの顔が見る見る青ざめていった。
「な……っ!」
 ぐったりしているクリスの顔に、そそりたつ男根をぺちぺちと叩きつける。
「さっき、俺のことをチビ黒サンポとか言ってたなぁ」
「……」
 クリスが顔を強張らせる。
 それもそのはず、俺のアレはただものじゃない。
 ウンバラの男はだいたいデカいんだが、俺は中でもデカいほうで。
 ……まぁ、その自慢の宝刀も使う機会が訪れない訳だが。
「これくらい入るよな? 余裕だよな?」
「い、嫌ぁっ!」
「おやぁ、クリスちゃんコレが怖いのかなぁ~?」
 さんざんいじめたせいか、奴はすっかり逃げ腰だ。
「や、止めてくれ……それだけは……」
「聞かねえ!」

 長くて細いクリスの足を開かせると、秘所にくいこんだエロパンツを指で引っ張る。
 密で潤ったピンク色の花びらが開くのが見えた。
 思わず俺の息子もますます元気になる。
 勢いをつけて、俺は花園の中に侵入した。
「いっ……痛いっ……痛い!」
 クリスが悲鳴を上げる。

 ……アレ?
 なんか、グチャグチャに濡れてるのに、きつくて先っぽすら入らねぇ。

 く、くそ、早く入れてぇのに。
 俺は前後にゆっくりと動いて挿入を始めた。
 ほんの少しずつだが、中がほぐれて入っていくような気がする。
 でもなんか、相変わらずきついし、中でひっかかってる感じがするんだよなぁ。
「止めろ、この下手糞!」
 俺が前に動く度に、クリスが叫ぶ。
 ここで止めたら男じゃないぜー。
 と思っていたら、ぷちん、と膣の中で何かが裂けるような感触があった。
 何だ? と思ったが、俺とクリスの結合部からじわりと血が滲んできたので俺はギョッとした。

 えっ!?
 ……処女!?

「何だ……初めてだったのか」
 クリスは涙目でキッと睨んできた。
「こ、この畜生! だから止めろと!」
「こりゃー責任もって最後までやらねぇと!」
「死ね、外道が!」

 俺はクリスの罵声も流血も何のその、中に何度も出し入れしながら、少しずつ奥へと進んでいく。

「大丈夫、そのうち気持ちよくなるから」
「そんな訳ないだろう! 貴様、エロ漫画の読み過ぎた!」
 えぇ……プリちゃんも最初は痛がってたけどな。

 しかし、処女はきついな。
 中は熱いし、締め付けてきて居心地は最高なんだが、奥まで入らねぇ。ようやく半分ってとこか?
 痛くて緊張してるから、余計に中が固くなってるんだよな。

 そうだ。
 こんなときこそ、あのスキルを使うときじゃねぇ?
「気孔!!」
 俺が精神を集中し始めると、痛みを我慢しているクリスが物凄く嫌そうな表情でこちらを見た。
「……糞っ、早く終わらせろ」
 いちいちしゃくに障る言い方だな。
「発勁!!」
 俺の宝刀を通じて、クリスの内部に気を注ぐ。

「あ、熱ッ……」
 クリスが俺の下でもがいた。

 どういうスキルかというと、固い物ほどダメージを与えられる。気の通らないものに気を流せるようにする効果だと俺は思っている。
 俺はクリスの腰を掴むと、再び挿入した

 内部は熱を持っていて、驚くほど柔らかくほぐれていた。
「おっ、いい感じ」
 膣内に肉棒を突き入れ、少しずつ出し入れしながら、ヌルヌルした粘膜の中を突き進んでいく。
 クリスの体温が高くなっていて、いい感じに内壁が擦れてくる。
「く、くそ……」
 段々と入って行ってるのが分かるのか、クリスが苦しげに呻く。

「うっ……」
 ずんっ、と行き止まりに当たる感触があった。

 まだまだきついが、全部入ったかな。
 よーし、動くぞ。
 クリスの太股を抱え上げて、ゆっくりと前後に動かす。
「ぐっ……」
 クリスはぐったりとしていて、まだ時々痛そうに呻く。
 でも、さっきみたいに悲鳴をあげるほどではなくなった。血も乾いてきたし。
 中もきついというよりは、締め付けが凄くなった気がするぜ。
 膣の天井あたりがざらざらしてて絡み付いてくるような……これってもしや、名器ってやつか!?
 くっそ、気持ち良すぎて腰が止まらねぇ。

「ぁふっ……」
 突然、クリスの声色が変わった。
 痛みを堪えるのとは明らかに違う、喜色が混じった声だ。

 あれ……この声って……。
 俺は力を込めて、奥まで突き上げる。
「んあっ……」
 艶めかしい吐息とともに、クリスの背がビクンと跳ねた。
 そのまま力強く、何度も身体の奥まで突いてやると、甘い吐息が段々と喘ぎに変わっていく。
「あっ……嫌っ……あうっ……」
 な、何だ、処女なのに感じてきたのか?
「ぁ……んぅ……はぁっ……」
 クリスが上擦った声で呻き、顔を反らせる。
「ぁふ……何か……良くなってきたぁ……」
 見ると、痛みでひきつっていた表情から情欲に染まった女の顔に変わってきていた。
 頬は赤く、目はとろんとして虚ろに宙を見ている。
 口の端から、涎が糸をひいて垂れた。
 な、なんてエロい顔してるんだ。
 戦闘時の鬼のような姿と全然違うな……。
「んぁ……こんなの……凄いぃ……」
 PVPのときとはまた違った、楽しそうな声色でクリスが呟く。

 うう、締め付けがいいせいでもう出そうだ……。
 だが、もっとメチャクチャに突きたい!

 俺は一度、ペニスを引き抜いた。
「あっ……」
 クリスが惜しそうな声を出す。
 そこを一気に奥まで突いた。

「あうっ」
 びくん、と身体が跳ねる。
 俺はもう一度抜いて、再び奥まで貫く。それを繰り返した。

「ひぁっ」
 1回の刺激が強いのか、クリスは入れる度に身体を震わせる。
 クリスの奥で、子宮口がヒクヒクしてるのが伝わってきた。

 ずっと突いてるとコッチが出ちまうから休憩のつもりだったんだが、これはこれで反応がいいみたいだ。

「んぅ……」
 クリスがこの挿入に慣れてきたところで、俺はわざとペニスを引き抜いて間をあける。
「……?」
 奴が怪訝な顔をしたところを、再び一気に突き刺す。
「あぐっ……」
 入れるタイミングを早くしたり遅くしたり、予測できないように奥を突く。

「……あっ……んっ、うくっ……はぁん……っ」
 俺の動きに合わせて、艶めかしい喘ぎが漏れる。
 快感で訳が分からなくなってるみたいだ。
 完全にコッチのペースになってきたな。
 そろそろラストスパートいくか。

 俺は腰の動きを早めた。
「あふっ、んぅっ、あっ……ああんっ」
 クリスの吐息も早くなる。
 身体のぶつかり合う音がパンパンと響く。
 どろどろに溶けたクリスの秘所から息子を引き抜く度に、あふれた蜜が滴り落ちていく。
 で、出そうだ……だがもう少し頑張れ、俺!

「あっ、はぅっ、あぅんっ……」
 俺は射精しそうなのを我慢しながら、夢中で腰を振った。
 陰茎がぎゅっと締め付けられてきて、内壁が擦れる。熱くて絡み付いてくるようだ。
 亀頭も子宮口にゴリゴリ擦られて……うっ、もう駄目だ!

「出るっ、出るぞっ」
 びゅるるるるるるっ。
 俺はクリスの中に欲望を吐きだした。

「あ……ああっ!」
 最後にクリスがビクビクと背を反らせる。
 ペニスを引き抜くと、俺の形にポッコリと穴があいたクリスの蜜口から、血の混じった俺の精液がごぽりと溢れ出た。

「う……」
 クリスは熱い息を吐き出しながら、ぐったりとしている。
 俺はハンカチで汚れたアソコを拭いてやった。
 少し赤く腫れた花びらの奥から、ピンク色に染まったゼリー状の白濁が零れてくる。
 むう、いやらしい眺めだ……。


 クリスが仰向けに寝転がったまま悪態をついた。
「……まったく、よくも見事に中出ししてくれたものだ」
「はっは、悪ィ」
 俺は笑ってごまかした。
 奴はしばらく黙っていたが、落ち着いた調子で言った。
「……とりあえず、約束は約束だ。取り調べでは何も出なかったということにしといてやる」
 なんか、偉そうだな。
 いや、助けられたのか?
「あとは本人同士で解決してくれ。ちょっとローグやアサクロに絞り上げられるかもしれんが」
「お、おい、何だよそれ」
「金で女を買うというのはそういうことだ」

 何でもないように呟き、クリスはのろのろと起きあがる。指笛を吹くと、ペコペコがこっちに走ってきた。
「風俗女に貢いでることが知れたら、ウンバラの親が泣くぞ」
「よ、余計なお世話だっ」
 うぐぐ……痛いところを突きやがる……。

 クリスは颯爽とペコペコにまたがった。
 が。
「……ぐっ!」
 動きが一瞬止まり、眉間にシワを寄せて硬直している。
 あっ、股間痛そう。
 結構血が出てたもんな、処女ってやっぱ痛いのか。

 ジロジロ見てると、奴はこう言った。
「……PVPは疑似空間だからな、外に出れば処女膜は元通りだ」
 な、なんだってぇ!
 てか、処女膜ってアンタ……な、萎える。
 そしてビシッと俺を指差す。
「つまり残念ながら、オマエも素人童貞のままだ」
「な、なんで……」
 なんで知ってるんだよ!
 俺が愕然としていると、クリスはフッと笑った。

「やっぱりオマエはアホだな」
 ……ま、まさか、今のはカマ……。
「そんなだから年増女に騙されるんだ」
「うっせー、年増じゃねーし騙されてねー!」

「まぁ良い、次は負けん。首を洗って待っていろ」
「次があるのかよ!」
 見逃してくれるって言ったじゃねぇか。

 俺の叫びはよそに、クリスはそのままPVPルームから消えた。
 ひとり残された俺は脱力した。

 はぁ……散々な日だった。失恋の痛手もでかいし、ローグに締められるって……マジか? ヤクザ出てくんのか?
 でもまぁ、なんだかんだいってもアッチは凄かったよなぁ。
 PVP抜きで、また手合わせ願いたいぜ。
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あるセージの一夜

 ねっとりと重く湿った空気が立ちこめる、天津の夜。
 宿屋の一室で、慣れない畳の上で文机に向かい、男セージが生物学のレポートを書いていた。

 題目は、ヒドラと人間の女性による交配と産卵。
 先程まで、教会の公開処刑と称して、罪人のアコライトを生け贄にした生態観察が行われていた。
 それは彼の研究に大きな一歩を与えたものの、倫理的に納得できるものではなく、憂鬱な気分にさせていた。

 今も、アコライトの悲鳴が耳から離れない。
 それと同時に、少女の快楽に喘ぐ嬌声や表情が浮かんできては劣情をかきたてられた。
 正直、男セージの服装が、ゆったりとした大きなローブで良かったと心底思った。
 あのとき勃起していたと誰かに知られたら、学者の癖にと蔑まれたかもしれない。

 男セージはペンを置き、ため息をつく。
 ぼんやりしていると、襖をノックする音が聞こえた。

 スライド式の扉を開けると、グリーンの髪をおさげにした女セージが、紙束を手に突っ立っていた。公開処刑に一緒に立ち会った民俗学者でもある。
 先程はひどく怯えた様子だったが、大丈夫だっただろうか?

「あ、あのぉ、夜遅いので、失礼かとは思いましたが……」
 眼鏡の奥で、グリーンの大きな瞳が見つめてくる。
「レポートが出来たので……良かったら、交換して読みあいこしませんかぁ?」
 天津独特の黄色い明かりに照らされているせいか、彼女の顔が少し赤い。

「ああ、いいですよ。僕も一段落ついたところですから」
 部屋に迎え入れて扉を閉めると、そっと背中から温かな腕が回され、動きを封じられた。
 セージ子が抱きついてきたのだ。

「……そのぉ……」
 胸の大きな膨らみが当たっているのが、ローブ越しにもはっきりと分かる。鼓動が早い。
「あたし、そのぉ、さっきの見て……怖くて眠れなくて……」
 セージ子の身体は小刻みに震えている。
「……も、もし、貴方が嫌でなければ……」
 その先の言葉は予想がついた。

「私と……寝てくれませんか……?」

 男は硬直した。

 どう対応すればいいのか分からない、というのが本音だった。
 断ったらセージ子が傷つくことは容易に想像がつくが、据え膳にためらいなく手を出せるほどの遊び人でもない。
 男の頭は、セージ転職試験で使った以上にぐるぐる回った挙げ句に、ある学説を思い出していた。
 恐怖を味わった後だと恋に陥り易いとかセックスが盛り上がるとかいう奴だ。ドキドキした体験を恋愛方向に間違って投影してしまう現象だったはずだが……吊り橋効果、だったか?

 とにかく、すぐ答えを出すには圧倒的に経験が少なすぎた。
 何も言えぬまま、長い沈黙が流れ、セージ子の腕から力が抜けた。抱き締められた手が解かれる。
 背中から、今にも泣きそうな、か細い声が聞こえた。

「……ごめんなさい……」

 何かが張りつめ、ぷつんと壊れてしまいそうなその調子に、思わず振り向く。
 男はセージ子の手を取り、正面から向き合う。
 セージ子は見ていて可哀想なほどに緊張している。

「君が謝ることは、ないんだ」
「その……嫌なら、いいんです。彼女がいる、とか……」
「別に、嫌じゃないし、彼女もいない。ただ……」

「僕が、自信がないだけ、なんだ」
 本音が口を突いて出た。声が上擦っている。
「満足させられる自信もないし、途中で嫌だって言っても、僕、止まらないよ?」
 やっとの思いで、そう釘を刺すと、セージ子はもたれかかるように身体を預けてきた。
 戸惑う心とは裏腹に、期待で下半身に血が流れ込む。

「いいんです。抱いて下さい……」
 やっとの思いで絞り出したような、か細い声が聞こえた。

 セージ子を抱えて、畳の上に敷かれた布団の上に寝かせる。
 厚い上着を脱ぎ捨てて覆い被さると、天井から吊り下げられた室内灯が静かに揺れた。


 男が1次職のマジシャンだった頃、アコライトの恋人がいた。
 二人で行ける狩り場は色々とあったから、二人で赤芋山へ行ったり、グラストヘイムの地下水路へ行ったり、ここアマツの迷宮へ来たりもした。初めてキスをしたのも、結ばれたのも、天津の桜の下でだった。
 彼女のことは本当に好きだったし、毎日が楽しかった。

 二人の仲がギクシャクし始めたのは、セージに転職すると彼女にうち明けた頃だった。
 彼女の幼げな顔に浮かんだ、困惑の表情。
 どうやらウィザードに転職するものだと思っていたらしい。
 彼女がゆくゆくは支援プリーストとなることを思えば、そのほうが二人の未来にとっても良かっただろう。
 男は自分と一緒に居ることよりも、狩りに効率のいい職業を彼女が期待してるんじゃないかと疑い始め、女は彼氏にそう思われていたら嫌だと思っていたに違いない。
 その頃から、些細なことでケンカをするようになって、次第にすれ違うことも多くなり……お互いが二次職になる頃には縁が切れていた。

 ひとりでジュノーで転職したときに、少しだけ心の中に穴が空いたように感じた。
 それからは、臨時公平に行きにくくなり、誰かと一緒に出かけることも減った。
 彼女のことでセージに転職したのを後悔したくなかったから、毎日ソロで狩りに行ってはレベルを上げた。ひとつのことに打ち込むと寂しさを忘れられた。

 あれから1年は経っただろうか。
 色々と面倒くさくなり、恋とか女とかとは無縁の生活を送っていた。


 薄明かりの下で、セージ子が少し緊張した面持ちでいる。
「その……誘っておいて何だけど、あたし、いつもこんなことしてる訳じゃなくて……」
「……僕も、そんなには経験ないから……」
 普段は滅多にお喋りなんてしないのに、間が怖くて言葉が口をついて出てくる。

「あんなものを見せられたら、普通の神経じゃ参っちゃうよ」
「……あのね」
「ん?」
「噂話で、こんな話があって……プロンテラの教会の地下に、表に出せない病気の人を隠しておくための療養部屋があるんだって……ヒドラに犯されて正気を失った人とか、オークの子供を産んで狂っちゃった人とか……」
 男はドキリとして、セージ子を見る。
 あのアコライトがそこに収容されるのではないか、と言いたいのだろうか。

 彼女は眼鏡の奥で、泣きそうな目をしている。
「……ごめんねぇ、思い出して、怖くなって言っちゃった……」
 男は思わず笑った。
「別にいいよ。誰かに話すと、楽になるでしょ」

 男は彼女のふくよかな胸の谷間にそっと顔を埋めた。
 セージ子が息を飲む。心臓の音が早鐘を打っている。
「いい匂いがするね。石鹸の」
「今日、熱くて汗かいちゃったからぁ……お祭りの前に、ちょっと身体を洗ってから来たの……」
「へぇ、女の子らしいね」
 自分も緊張しているのを悟られたくなくて、とりあえず舌を肌に這わせ、胸の谷間から下腹部へと唾液で線を描いていく。

 おへそに突き当たり、孔に舌を入れると、反応した。

「やっ……そんなとこ……」
「ふむ、ヒクヒクしてるよ。気持ちいい?」
「なんか、変な……感じ。そんなとこ、触られたこと……ないし……」

 尖らせた舌先を臍の奥まで入れて舐め上げると、女の身体が震えた。
「……ぅ……マニアックだよぉ……」
「……感じてるくせに」
 舌を動かす度に、女の体臭が鼻孔を突く。
 もっと味わいたくて、奥へと侵入させようとすると、女が逃げようと腰を退く。
「ゃ……くすぐったい……」

 それを逃すまいと、すべすべした肌を両腕で掴んで抱き締める。
 露出した背中に手を回し、肩掛けの下に指先を潜らせて肌を撫で上げる。
 そのとき、何か傷痕のようなものが触れた。皮膚の上に真っ直ぐついた線が、無数にある。
 不思議に思って指でなぞっていると、女セージの肌にぞわぞわと鳥肌がたっていく。

「ぁ……あのね……」
 男の背中に自分も腕を回しながら、セージが呟く。
「あたし、GVGに出てて……それで、結構、傷が……」
 よく見ると、セージ子の襟元にはギルドのエンブレムが付いている。攻城戦に興味のない男でも、そのエンブレムには見覚えがあった。
「ああ、GVか……大変そうだね」
 女の子なら、あまり触れられたくないところだろう。

 軽く聞き流して手をひき、ついでに、肩掛けから背中へと垂れ下がっているふたつの輪っかを引っ張る。
「きゃっ」
 心底びっくりした様子で、女が目を丸くする。秘かに男が気になっていた装飾だ。
「も、もう……」
「ごめん」
 少し笑って、今度はふくよかな胸に手を這わせる。
 セージの衣装の、バストを覆う布を下にずらすと、弾力のある乳房がふるんと溢れ出た。
 ピンク色の突起を指で挟むと、そこは少し固くなっていた。
 指先で抓っていると、固さを増してピンと起ってくる。
 唇を寄せ、吸い付いて舌で転がすと、セージ子の身体が震えた。
 女の子独特の、柔らかでふにふにした感触が心地良い。男はしばらく夢中になり、貪欲に乳房を揉みしだき、赤子のように乳首に吸い付いた。

 男の愛撫に、女セージは上気した頬で熱い吐息をつく。
「……ねぇ……」
 潤んだ目で見上げられ、男は胸に顔を埋めたまま目線を交わす。
「何?」
「キスして……いいかな……」
 男はちょっと驚いた。女性にとってキスは好きな相手にだけするものだと思っていたからだ。娼婦が客相手に口付けを許さない、というのは有名な話だ。
「いいの?」
「ぅん……」

 男は乳房から唇を離し、セージ子の額に自分の額を合わせる。
「嫌じゃない?」
「うぅん、したい……」
 女が瞼を閉じた。
 吸い寄せられるように、唇を重ねる。
 久々に触れる女性の唇は、柔らかくて温かだった。
 セージ子の色づいた頬に手のひらを当て、もう一度、接吻する。
 軽く押しつけ、ついばむだけのキスを繰り返した。

 舌を入れて良いものか迷っていると、女のほうから舌を絡めてきた。
 興奮で顔に血が上るのが分かった。
 負けじと舌を差し入れ、唾液を交わし合い、貪りついた。
 キスしながらセージ子の太股に屹立した雄を押し当てると、彼女がズボンのベルトに手をかけてきた。
「ああ、こら」
 仕返しとばかりに白い太股に手を這わせ、腰から下げられた布の隙間から侵入して女の谷間を撫で上げる。

「ぁ……」
 セージ子がズボンの中に手を入れながら、少し嬉しそうな声で呻いた。
 お互いに舌を絡めつつ、下着の上から性器を愛撫し合う。
 セージ子の下着が段々と湿り気を帯び、自分の蜜口からも先走りが出てくるのが分かった。
 薄い布地の上から彼女の割れ目をなぞりながら、その上の膨らんだ秘豆をつまむと、ぴくりと全身が震えた。そのまま突起をいじっていると、女の息が荒くなり、濡れた下着が秘所に貼り付いていく。
「……んく……」

 セージ子が唇を離した。透明な糸が二人の間に垂れて落ちる。
 彼女はすっかり頬を紅潮させて、小動物のように身体に頬を押しつけ、ゆっくりと下へと降りていく。
 股間の膨らみに顔を寄せ、カチャカチャとズボンを脱がせると、そそり立つ男性器に口付けてきた。

 男が様子を察して布団の上に座ると、その足元に屈み込み、唇を開いて吸い付く。
 竿の部分を柔らかい両手で包みこむように握り、先端に濡れた舌を這わせる。
 蜜口を丹念に舐め取り、時々唇をつけては亀頭を吸う。
 同時に、柔らかい指先で、カリの部分をなぞって刺激する。
 じっくりと丁寧に責められ、それだけでイってしまいそうだった。

「……気持ちイイ?」
 セージ子が見上げて尋ねる。
 嬉しそうに笑顔を浮かべたその顔からは、先程までの臆病な表情は消え、どこか男を挑発するような妖艶な雰囲気があった。
「……うん……」
 戸惑いながら答えると、セージ子は一度唇を離した。
 そして、自分の大きな乳房を両手で挟み込むようにして持ち上げ、それで男根を包む。

 指よりも柔らかく、滑らかな肌に包まれ、全体を押し上げられる。
 胸の先からはみ出した先端を、セージ子の唇が再び捉え、赤い舌が蜜口を舐めた。
 淫猥な姿に、思わずペニスが膨れあがる。

 女が唇を開いて、亀頭を飲み込む。
 温かい口腔の粘膜に包まれ、肌が粟立った。
 陰茎を乳房で揉まれながら亀頭を吸われ、舌先で先端を刺激される。
 ちゅぷちゅぷとセージ子が自分を啜る音が響く。
 もっと味わいたかったが、このままでは持ちそうにない。

「ねぇ、出ちゃうから……もういいよ」
 身を退こうとしたが、彼女は離そうとしない。
 さらにもっと深くまで飲み込み、吸い上げる。
 精を体内から吸い出す口内の感触に、陰茎が震える。
 セージ子が根本から先端に向かって乳房で扱き、繰り返し吸い上げていく。その愛撫に、遂に精が放たれた。
 たまたまセージ子が口を離していたため、勢いよく白濁が散り、女の顔を汚し、眼鏡にも飛沫がかかった。
「あっ……」
「ごめん、眼鏡が……」
 自分の服のすそで眼鏡を拭い、セージ子の顔も綺麗にしてやる。
「ん……いいよ……」
 セージ子が顔に残った精液を白い指ですくい、口に運ぶ。
 その姿に思わず欲情した。


 身体を崩して、セージ子の脚に手を伸ばす。
「僕も、してあげる」
 びくり、とセージ子が反応するのを気にせずに、腰にかかったパレオを払い、その影へと手を這わせる。
「……ぁ」
 足の付け根の間に手を割り入れ、足を開かせる。内股は汗をかいていて、熱を持っている。
 布団の上に転がると、すぐ傍に彼女の白い太股があった。

 先程の愛撫で湿った白い下着が、少し透けて肌色が見えている。その上から、割れ目に沿って指先で優しく撫でる。
「んふぅ……」
 セージ子が小さく呻いた。
 あまり使われてなさそうな秘所を布地越しに弄りながら言う。

「こっちは経験少なそうなのに、口でするの上手いんだね」
「んぐ……本、とか……読んで……」
「へぇ……どんな本なの?」
 男は下着に指をかけ、するすると下へと脱がしていく。
「……き、聞かないでよぉ……」

 目の前に広がる、薄桃色の花園。
 花びらを広げて指を潜らせると、小さな悲鳴があがった。
「……痛ッ……」
 濡れてはいたが、蕾は固く、指がなかなか入らない。

「あ、たし……すごく久々で……」
「どのくらい、してないの?」
 少しだけ入れた指先を円を描くように動かしていると、少しずつ柔肉がほぐれてきた。
「……そ、その……2年……くらい……」
 顔を真っ赤にして震える声で応える。
 それと一緒に、秘所がひくついている。

「そっか……よくほぐさないとね」
 舌先を伸ばして谷間をなぞると、女が喘いだ。
 彼女の吐息が段々と早く、甘い響きを帯びてくる。

 セージ子は萎えた男根に胸と唇での愛撫を再開する。
「君、ひとりでエッチしたりする?」
 男は指先で陰部を弄りながら尋ねた。
「……んぅ……知らないよぉ……」
 セージ子が言葉を濁し、黙って亀頭を吸う。
「……っ、馬鹿だなぁ、そこで否定しなきゃ」
 セージ子から、石鹸とは違う香りが漂ってきた。
 汗とも違う、劣情を誘う原始的な牝の香りだ。
 下腹部に血がどっと流れ込んでくる。
 再び男根が力を持っていくのが分かった。

「どんなこと想像するの?」
「……い、言わないもん……」
 セージ子が舌先を裏筋に這わせながら呟く。
「言ってくれたら、僕、同じ事してあげるよ?」
「……んぅ……」
「ほら、言いなよ。ふたりで気持ちよくなろう?」
 観念して、女セージは陰茎から口を離す。

「その……男の人に……あそこを、舌で……」
「あそこって、どこ?」
 お腹に手を伸ばし、おへその穴に人差し指を突っ込む。
「ここかな?」
「んふうっ……ち、……違うよぉッ……」
 くすぐったそうに震える。

「もっと下の……」
「下の?」
 女の頬が羞恥で染まり、言いにくそうに口ごもるのが見えた。
「……その……」
 花畑に指を沈めて軽くかき回すと、しっとりと蜜が溢れてきた。
「ほら、言ってごらん」
「……ぅ……クリトリス……」

「いやらしいなぁ」
 舌を股間に伸ばして、割れ目の先でぷっくりと膨らんだ真珠を舐め上げる。
 少し舌先で触れただけで、女の身体がびくりと反った。
「ふぁっ……」
「む……んちゅ……こう?」
 セージ子は顔を真っ赤にして震えている。
 口を利く余裕もなさそうだった。
 どうやら、こういう経験は初めてらしい。

「こっちでされたこと、あんまりないの?」
 舐め上げながら聞くと、予想通りの返事。
「……はぁっ……ん……初めて……」
「前の彼氏はしてくれなかった?」
「……ぅんっ……そう……っ」
「じゃ、もっとしてあげるよ」
 口内に唾液を溜め、よく濡らした舌でクリトリスを舐め上げると、セージ子が歓喜の悲鳴をあげた。

「……ぁはあぁぁんッ……!」
 気をよくして、繰り返し念入りに舐めてやる。
 舌で何度も肉芽の上を往復させると、大きく充血してくる。
「……はっ……はぁっ……も、もぅ……」
 女の頬が赤く染まり、秘所から透明な液体が次々に垂れてくるようになった。
「ほら、お手手とお口が留守だよ」
「んぅ……っく……」
 緩慢な動きで、固くなってきた肉棒に手を沿え直すが、力は入っていない。
 辛うじてといった感じで、舌先で蜜口をちろちろと舐める。
 でも、それだけで、十分気持ちよかった。

 薄桃色の内壁を指で広げると、透明な液が指を伝って落ちてきた。
「……そろそろ、入れていいかな?」
「……うん……」
 セージ子が、眼鏡の奥で涙目で微笑んだ。


 男は起きあがってセージ子と向かい合い、白い脚を両側に広げさせると、入口に男根を当ててゆっくりと突き入れる。
 温かい秘肉がペニスを締め付ける感触に、射精感が湧き上がるのをぐっと我慢する。
 結構ほぐしたつもりだったが、中はまだきつい。
「痛い?」
 深い息をつくセージ子に尋ねる。
「……大丈、夫……」
 そうは言うものの、表情は強張っている。
 男は浅く挿入したまま彼女の豊かな胸に手を置き、唇を重ねて舌を挿入する。
 指先で両胸の尖った乳首を指で挟んで引っ張り、口内を犯す。
 
 セージ子が小さく呻いた。
 三カ所をゆっくりと責めると、だんだんと入口が溶け、先端がゆるゆると入っていくようになった。
 そろそろと奥に動かしていくと、行き止まりの感触。
 軽くそこを突くと、セージ子がびくりと反応する。
「ぁ……お、奥まで……入ってるぅ……」
 熱っぽく呟くその口調に、苦痛の色は全くなかった。

 男はセージ子の両足を持ち上げ、自分の両肩に片方ずつ脚をかけさせる。

 脚を掲げられ、大きく開かれ、セージ子が頬を染めた。
「いくよ」
 目を合わせると、セージ子が恥ずかしそうに目を潤ませ、軽く頷く。
 そのまま体重を乗せて貫くと、一気に奥まで届いた。
「ひぃん……ッ」
 女が目尻に涙を浮かべ、身体を反らせる。
 抜けそうになる位まで一度引き抜いて、奥まで突き刺した。
「やぁっ……凄……」
 強い刺激に怯えて上へ逃げようとするのを、セージ子の上に覆い被さり、抱き締めて押さえつける。

「逃げないで」
 身体を密着させ、深い洞窟の天井を擦り、最奥を貫き、抽迭を繰り返す。
 セージ子の手が背中に回され、しがみつかれた。

「……ぅっ……はふっ」
 女の額に前髪が張り付いている。
 お互いに汗で湿った肌を抱き、夢中で腰を振った。
 触れ合う秘所からは水音と共に蜜が溢れ、シーツへと滴り落ちていく。

「……んっ……」
 セージ子の口の端から垂れた唾液を舐め取る。
 相手も唇を少しだけ開き、濡れた舌を絡ませてきた。
 子宮口を突いていると、膣内が熱く蠢いてくるのが分かった。
 終わりが近いのを悟ると、いっそう激しく、深いストロークで責めたてた。

「ぁはぅ……ッ」
 女が悲鳴をあげ、ペニスが締め付けられた。
 その勢いで、思わず射精する。
 寸前で引き抜こうとしたが、セージ子が強く抱きついてきたので間に合わなかった。
「……ッ」
 温かな女の体内に、どくどくと精を放出する。
「あふ……熱ぃ……」
 セージ子は抱きついたまま、耳元でうっとりとした声で呟いた。
 女が手を離すまで、男もその身体を抱き締めていた。


「ねぇ……」
 一息ついて。男の背に腕を回し、満ち足りた表情で胸に頬を寄せながら、セージ子は呟く。
「どうして、セージになったの?」
「もっと世界を知りたかったからかな」
 男はセージ子の身体を抱き寄せ、少し考えてから答える。
「ソロ仕様だし、見聞を広めるのに向いてる職業だよね。君は、何故セージに?」

 彼女はそこで、言葉を詰まらせた。
「あたしはぁ……その、みんなとのパーティのバランスを考えて……薦められてたし」
「そうか。僕と逆だね」
「逆?」
「恋人にはウィザードを薦められたけど、彼女に必要とされる職より、自分のしたいほうを選んだから」

 セージ子は額を胸板に押しつけてきた。
「……ねぇ……後悔は、してない……?」
「してないよ。と言いたいけど、別れたときはやっぱり寂しかったかな」
「……あたしだったら、多分、ウィザードを選んだと思う。だってぇ……誰かに必要とされたら、嬉しいもの」
「まぁ、それも、職を選ぶ上で、立派な理由だよ」

 しばらく沈黙が続き、セージ子が茶化すように言った。
「それに、セージって、レベル上げが大変……」
「うーん、否定できないなぁ」
 男は笑って、女の頭を撫でる。
「君さえ良ければ、明日、一緒に狩りに行く? 効率は良くないと思うけど」

 セージ子は目を輝かせたが、すぐに顔を曇らせた。
「ごめんなさい、明日はぁ……ギルドに帰らないといけないの」
 もともと期待はしてなかった。
「いいよ、思いついただけだから、気にしないで」
 そのまま優しく髪を梳き続けていると、セージ子から規則正しい寝息が聞こえてきた。
 いつしか、男も肌の温もりを感じながら、眠りに落ちていった。

 翌朝、目を覚ますと、彼女はいなかった。
 机の上に置き手紙があった。
 学者らしくない、可愛らしい丸文字で三行の言葉。

「昨夜は我儘を言って御免なさい。
お陰様で、貴方の胸の中でぐっすり眠ることが出来ました。
優しくしてくれて、嬉しかったです。有難う。」

『優しくしてくれて』という言葉が何となく引っかかった。

 彼女の背中に無数にあった傷を思い出す。
 GVGで出来た傷だと言っていたが、ギルド同士で闘う乱戦の場で背中だけ傷を負うなんてことは想像しにくかった。
 彼氏の、趣味だったのだろうか?

 一夜だけのつき合いだったけれど、自分は彼女を満足させてやれただろうか。

 駄目もとで、名前を聞けば良かったかな。

 男は手紙を丁寧に畳んでポケットにしまうと、ジュノーへ帰る準備を始めた。

 その数時間前。
 女セージはアルベルタへと戻る船に乗っていた。
 隣には、同じギルドエンブレムを付けた女クリエイターが座り込んで、天津土産の寿司弁当をモグモグと食べている。

「あんたも休みの日にまで勉強なんて変わってるわねぇ。あたしは触手祭り面白かったけど。どう? 羽根、のばせた?」
「うん」
 セージ子は船の上から、遠ざかっていく天津の岸辺を眺めている。
「そりゃ良かった。帰ったらアジトダンジョンで養殖メニューが待ってるわよッ」

 セージ子はうつむいて、おそるおそる尋ねる。
「ねぇ……あたし、ひとりで、LV上げできないのかなぁ」
 クリエイターは間髪入れずに爆笑する。
 セージ子が戸惑っていると、全く何の悪気もなく、クリエイターが肩を叩きながら笑いかける。

「どこに行くっていうの、VIT-DEXで!」
「……そ、そうだよね」
 セージ子はつられて笑う。

 このギルドに勧誘されたのは、マジシャンに転職したての頃だった。
 友達もいなかった当時は、突然に仲間が増えて、周りから必要とされるのが嬉しかった。色々な所へ連れて行ってもらえるのも楽しかった。

 ギルドメンバー達に装備を与えられ、壁をしてもらい、言われるままにステータスを決めた。二次職にセージを薦められ、迷わず転職した。勉強は嫌いじゃなかったから、学者も悪くなかった。

 たまにギルドメンバーに呼び出され、夜伽を命じられることがあった。断るという選択肢は思いつかなかった。

 途中で興奮したマスターに背中を打たれることがしばしばあったが、それ以上に酷いことをされたことはない。むしろ、その後はいつも優しくしてくれた。奉仕は口と胸でだけだったし、身体までは求められなかった。それ以上は犯罪になるという意識がギルド側にあったのだろう。

 攻城戦では、敵のギルドの大魔法を吸収し、攻撃を無効にする障壁を張り、期待通りの活躍をして喜んでもらえた。

 皆で協力し合って勝利を収める一体感が心地よかった。



 気が付くと、自分ひとりでは何も出来ない子になっていた。


 再び目線を海上へと戻すと、高速船はかなり沖へ進んでおり、天津は今や点のようだった。

 ……名前くらい、聞いておけば良かった。

 でも、聞いたところで何も出来ないことは分かっている。

 セージ子は天津が見えなくなっても、その方向を見つめながら、甲板の上に佇んでいた。
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触手処刑~天津奉納

 まだ夏の始めだというのに、その夜の天津は湿度が高く、歩いているだけでじっとりと汗が噴き出してきた。
 男セージは額の汗をぬぐいながら、隣を歩く男を見た。
 白いハイプリーストの法衣に身を包んだその青年は、涼しい顔をしている。

「司祭様、暑くないですか?」
 金髪を後ろでひとつに束ねたハイプリーストは、穏やかな笑みを浮かべて応える。
「私はもっと暑い地域へ巡礼で行ってますから。でも、今夜は確かに暑いですね。セージさん、今日の研究には集中できそうですか?」
「ええ、ヒドラの産卵だなんて、滅多に見れないものを拝見させて頂く訳ですし。この程度の湿度には負けません」
 そう言って、自筆の生物学の書を掲げてみせる。
「ふむ。良い結果が得られると良いですね」

 二人の向かう先は天津神社。
 幾重にも連なる赤い鳥居をくぐり、ヒドラの群生する有名な池の前まで来ると、何人かのハイプリースト達とクリエイター、そして着物に身を包んだ天津の人が大勢集まっていた。
 現地人の全員が大人の男性で、ふたりの到着を目にして色めき立った。
 何故こんなに人が集まっているのだろう、と疑問に思った。

 ふと、女ハイプリーストと一緒に突っ立っている同業者の姿が目に入る。
 グリーンの髪を三つ編みにし、眼鏡をかけた聡明そうな女セージだ。
 向こうもこちらに気が付くと、さり気なく近付いてきた。
 彼女は手に民俗学の本を持っている。

「こんばんはぁ~」
「こんばんは」
 お辞儀をした女セージのたわわな胸のふくらみが目に入り、思わず赤面する。
 露出度の高い衣装の下に着るには、見事すぎる代物だった。

「あたしは、天津のお祭りについて研究しているの。今夜の催し物は、天津では昔からあったものだそうだけど、ミッドガッツ王国と交流が出来てから形態が変わったって話なの」
 おっとりとした口調で話す彼女から、石鹸のいい匂いがした。
「へえ、そうなんですか。僕は、生物学者です。今夜はヒドラの産卵が見れると聞いてね」
 女セージが花が咲くような笑顔を向け、笑う。
「そっかぁ。ひとつのイベントで違う分野のセージさんと会うのって珍しいわぁ」
「ええ、そうですね。良ければ、後でレポートを見せ合いませんか?」
「まぁ、喜んで! あたし、なんだかワクワクしてきましたぁ」

 そう話し合ったところで、ハイプリーストが凛とした声で叫んだ。
「天津のみなさん、お待たせしました。これから、プロンテラ正教会による公開処刑を始めます」
 男達がざわざわと騒ぎ始め、喜色を浮かべる。
 そこで初めて、セージは違和感を覚えた。
 隣の彼女も同じらしく、こちらに怪訝そうな目を向ける。

「公開処刑?」
「ええ、そうです。貴方もご存じだとは思いますが、ヒドラは人間の女性を使って産卵を行うことがあります。今夜の産卵観察は、罪人の女性を使ったものなのですよ」
「……!?」

 セージは何かを言おうとしたが、男達が歓声をあげたのでそちらを向いた。神社の中からアコライトの少女が、両脇のハイプリーストに連れられて引きずられるようにして出てきた。彼女の両手は手錠で繋がれ、両足首は足枷で縛られている。
 彼女の鳶色の目はくるんとして大きく、肌は透けるように白い。ブラウンの艶やかな髪は清潔に後ろで束ねられ、頭には聖職者帽を乗せている。まだ幼さが残る顔立ちをした、かなり可愛い僧侶だった。

 ハイプリーストが片手を上げると、男達は騒ぐのをやめた。
 しんとした中、淡々とした声で彼は口上を始める。

「アコライト、エル=ストレイン。この者は、神に仕える身にも関わらず、ローグと組んで美人局と売春を行った。よって、詐欺と姦淫の罪により刑に処す」

 アコライトの少女は暴れて何かをわめいたが、ふたりの男司祭に身体を掲げられ、そのままヒドラの海へと投げ落とされた。
 少女の悲鳴が響く。
「なっ……」
「大丈夫です、今の彼らなら攻撃は加えません」

 ハイプリーストの冷静な言葉通り、ヒドラは少女を攻撃しなかった。その代わりに、薄紫色の触手を白い四肢に絡ませて淫らに撫で始める。
「や、やめてぇぇぇぇッ」

 化物のおぞましい愛撫に怯え、アコライトは自分の体から触手を引き剥がそうとするが、手も足も縛られている上に全身を触手に絡め取られ、何の抵抗もできない。
 触手がフードをはぎ、腰のベルトを裂き、ロングスカートをまくり上げ、タイツを破り、数の暴力の前に少女の衣服はみるみるうちにはぎ取られ、半裸になった。
 露出した肌の上を、数十本の触手が這い回る。紅潮した頬に、白い首筋に、小さな胸に、背中に、脇腹に、お尻に、太股に、ふくらはぎに、足の裏に。
 わずかに残った布の下にも潜り込み、皮膚の上をあまさず撫で回す。

 触手の触れた跡は、月の光を反射してテラテラと光っている。
「……何か、濡れてますね」
 学者の性から、男セージはつい口にする。
 ハイプリーストが穏やかな笑みのまま応えた。
「捕らえたメスを逃さないためのフェロモン……いわゆる、催淫剤です」

 可愛らしい声でアコライトが悲鳴をあげた。
「ごめんなさい! ごめんなさい! もう赦してぇぇぇっ!」
 その小さな口の中へ、一本の触手が侵入していった。
「むぐぅッ……!」
 少女の頬が膨らみ、太い触手をくわえ込んだ口の端から例の液体がこぼれ落ちる。
 呼吸困難に陥り、細い喉で懸命に嚥下しているのが見ていて分かった。

 少女の裂けた衣装の前から、小さな乳房がこぼれ落ちた。
 そのはだけた胸の膨らみにも絡みつき、やわやわと揉みしだく。
 乳房の先端のピンク色の突起が、ぴんと立っている。
 その乳首にも絡みつき、こねくり回す。
 破けたタイツの下からのぞく白い下着ごしにも、触手が体液をぬりたくっていく。
 じっとりと濡れた割れ目の上を、数本の触手が行き来して擦り上げる。
 やがて、下着の隙間から触手が侵入し、直接、秘所への愛撫を始めた。
 分泌液と体液の混ざった雫が太股へと垂れ、アコライトの身体が跳ねる。

 触手がねっとりとした動きで、薄い布地の下で蠢いている。
「……ン……ッ」
 少女の身体からどっと汗が噴き出す。
 早くも薬が効き始めたらしい。

 こらえきれずに漏れる吐息は、甘い響きを含み始めていた。
 ヒドラの体からにじみ出た体液で、皮膚はずっと感じやすくなり、全身は小刻みに震え続けている。
 粘液が潤滑油となり、少女の柔肌に優しい愛撫を加えていく。
 微妙に知性があるようで、アコライトの反応が良いところを選んでは、そこを執拗に責めていっているのが分かった。
 十数本の触手で乳房と内股を嬲っていたかと思うと、別の触手がある箇所で動きを止め、分泌液を含ませてそこを犯し始めた。

 少女の耳の穴に、くちゅり、と触手が侵入する。
「……ぁはぁッ……」
 まさか耳を嬲られて感じてしまうとは思わなかったのだろう。少女が額に汗を滲ませる。
 くちゅっ、と水音を鳴らすたびに、羞恥心で少女の快感が大きくなっていく。
 色白の頬がみるみる紅潮していき、目が潤んでいく。
 十分に体液で湿った別の触手が、もう片方の耳に這う。
 ちゅるっ。
「ひぁっ……」
 少女が、びくん、と背筋を反らせる。
 快感に慣れてしまわないように、最初はゆっくりと、次第に大きな動きをつけてかき回していく。
「……ふぁ……あぁあ……ぁんっ……」
 二倍に増えた快感を避ける術はなく、ただ快楽を与えられ、甘い声で少女は啼き続ける。
 くちゅっ、くちゅっ。
 もっと快感を与えるために、ヒドラは体液を分泌し、秘所と一緒に触手をかき回していく。

「……くふぅ……ぁぁ……あぅ……」
 水音と吐息が奏でる淫猥な音色が響き、少女の身体から力が抜けていく。
 沢山の触手が背中を優しく撫で上げ、小さな乳房の上の突起を摘み、内股をさすり、口内を蹂躙し、女性器と両方の耳の穴を犯していく。
 少女の脳に、びりびりと直撃するような快感が押し寄せる。
 口を封じられているため、激しい喘ぎは表に出ないが、体内に籠もった熱は爆発しそうな勢いだ。

 太股を撫でていた触手が、既にかき回されている秘所へと、一本ずつ数を増やして侵入を始めた。
「むぐぅっ」
 太い触手で喉の奥までいっぱいにした少女が、悲痛な目で抗議の意を示した。
 すでにたっぷりと蜜を含んだ谷間は、触手の動きをスムーズにしてくれていた。
「むぐぅッ~~~!」
 必死で首を振る少女の目に涙が浮かぶが、巧みな愛撫で、再び快感の渦へと引き込まれていく。

 別の触手が丘のほうへと伸びる。
 薄い茂みのなかに隠れた真珠を探し当てると、優しく撫で上げる。
「んふぅッ!」
 大きく少女の身体が跳ねた。
 激しい衝撃が貫いていく。
 もう一度撫でられると、再び少女の身体が強く跳ねる。
「むふぅ……ふぅん……っ」
 朦朧とする頭で、強く首を振る。
 ヒドラは構わずに触手の動きを繰り返す。
 秘所から流れ出る蜜と自分の体液を、割れ目の上で混ぜ合わせ、肉芽に塗りたくっていく。

「……ふぅぐ、……ぐぅん……」
 少女はびくびくと身体を震わせながらも、少しでもその衝撃をかわそうと身体をくねらせる。
 それを逃すまいと、別の触手が身体を封じ込める。
 いくら身体を反らそうとも、秘所への愛撫から逃れられなくなり、唇の端から、少女の切ない喘ぎ声がひっきりなしに紡ぎ出される。
 体液でべとべとになった触手がぐちゅ、ぐちゅ、と音をたてながらゆっくりと肉真珠を責め立てる。
 やがて、大きく動いていた触手の動きが、小刻みに振動するようになった。
「ゃんッ……ぁ……ふゃぁ……」
 アコライトの口の端から透明な涎が垂れる。
 脳を裂くような快感が電撃のように走って体中が痺れていく。
 やがて、少女の身体で熱が激しくうねり、爆発した。
 脳を裂くような快感が電撃のように全身を走る。
「………ッ」
 アコライトは大きく体を痙攣させ、糸が切れた人形のようにガクリと倒れ伏した。

 少女が達しても、触手の動きは止まない。
 身体を休める間もなく、イッたばかりで敏感になっている身体に愛撫が繰り返される。

 一度スイッチが入った身体は、快楽を拒めなかった。
 敏感な突起を執拗に嬲られ、全身にくまなく優しい愛撫を与えられながら、薬で敏感になった神経を犯されていく。
 その後も、アコライトは何度も絶頂に達した。
 もはや拒む気力もなく、情欲に潤んでいた目は生気の光を失い、ただ何度でもイキたいという一心だけが貪欲にぎらつき始めた。
 やがて、触手の中でもひときわ太く長い、人間の男性器のような器官が現れた。
 その触手の全体は細かい絨毛に覆われ、先端からは精液のような白濁が滴り落ちている。

 いよいよ最後の仕上げのようだった。
 愛液の滴る秘所へと、生殖器をあてがい、ゆっくりと貫く。
「……っ」
 アコライトの目が歓喜に見開かれる。
 膣壁でその感触を存分に味わいながら、ヒドラの雄を迎え入れていく。
 それは子宮口を貫きながら、全体をびっしりと覆った絨毛が膣内をいっせいに愛撫する。

「ひッ……」
 今までに味わったことのない快感に、全身が震えた。
 熱い子種が子宮にたっぷりと吐き出され、異形の生殖器が人間の範囲を超えた快楽を与えてくる。
 体内にねじ込まれた器官が、ゆっくりと前後に動き始める。
 常に少女の体内に精を送り込んでいるらしく、引き抜かれるたびに、子宮に入りきらなかった精液がごぷりと押し出された。
 人間の男性器よりも柔軟なつくりの触手が、身をくねらせながらアコライトの体内を蹂躙する。
 分泌液で快楽神経がむき出しになった全身を撫で回され、全身を貫かれながら、アコライトはイき狂い、体中を痙攣させた。

 やがて、生殖器が完全に引き抜かれたかと思うと、子供の拳ほどの白い卵が次々と割れ目から吐き出された。
 ヒドラの卵だった。
 産卵が終わっても、ヒドラの陵辱劇は終わらなかった。
 触手で少女を犯し、貫き、子種を注ぎ込む。
 少女の瞳は澱み、狂気の光を帯びていった。
 その後も、アコライトの処刑は続いた。

「もっと近くで見てみますか?」
 司祭が言った。
 セージが返答に困って曖昧に笑顔を返すと、承諾の意と取られたらしく、彼は術を使った。
「バジリカ!!」
 神の加護の力が、薄緑色の壁となって周囲に張り巡らされた。
 外部からの攻撃を一切受けなくなる術だ。
 バリアーの範囲は、ちょうどヒドラの一歩手前。
 ヒドラの長い触手での攻撃も、おそらく受け付けなくなるだろう。
 ハイプリーストは振り返り、天津の男達に向かって叫ぶ。
「間近で見たい方は、どうぞ範囲内までお進み下さい」
 数人の男が、障壁の中へと入る。セージも中に入った。
 男達が司祭に小銭を支払うのが見えた。

 ヒドラの攻撃を受けることなく、目の前でアコライトの少女の産卵が観察できた。
 生気のない目で快楽を享受し続ける少女にねっとりとした視線を絡ませながら、天津の男たちは歓談をし始めた。

「これが毎年楽しみでね」
「昔は憂鬱な季節だったよ。村の娘を供物として捧げなければならなかったしね」
「プロンテラと交流ができてから、教会の人たちが身代わりを連れてきてくれるから助かってるよ」
「ああ、本当に感謝してる」
「こんないいものが見られるしな」
 女セージはその言葉に顔をあげた。
 熱気にあてられたのか、頬は赤らんで、心なしか目が潤んでいる。
 民俗学の本を開くと、メモを取り始めた。
 そして、男達に質問を始める。
 悲しい学者の性だった。

 男セージはこの宴の意味を理解した。
 天津の民は、何らかの理由で、この神社に生け贄を捧げてきた。
 おそらく、ヒドラの怒りを鎮めて、天津の民が犠牲にならないように、という願いを込めてだろう。成果があったかどうかはともかく。
 ところが、ミッドガッツ王国との交流ができてからは、プロンテラ正教会が天津の民の代わりに自国の罪人を差し出し、生け贄にするようになった。
 教会が公開処刑を行うことで天津の人々の心配事は消え、また、男達のストレス発散にも役立っている。
 僅かながら、見せ物代としてのお金も教会へ入っていることだろう。
 お互いの友好関係にも役立つ。
 悪いことは、何もない……はずだ。

 目の前には、無数の触手に犯されながら、澱んだ瞳で嬌声を涎とともに唇から流し続けるアコライトの少女。
 セージは、この光景が、どこか別世界で行われていることのような気がしていた。
 そうであればいいと思った。

「司祭様」
 男セージはハイプリーストに話しかける。
「彼氏の男には処罰はないのですか?」
 司祭は頷く。
「ローグはいいんです。おそらくローグギルドに報告しても、何の処罰もないでしょう。しかし、神に仕える身でこういうことがあってはならないのです」

 そして、司祭は聖書を片手に、アコライトの少女へと赦しの言葉を呟く。
 その顔はとても満ち足りた、穏やかな笑みを浮かべている。
「異形の化物に穢された貴方を、我らが神は深い慈悲の心で迎えられるでしょう。貴方の重ねてきた罪をすべて水に流して」
 その姿に、男セージは少なからず畏怖を抱いた。

 司祭の後ろから、クリエイターの女が話しかける。
「今、副作用の少ない堕胎薬を研究中なの。この子を被験体に使っていいかしら? ヒドラの卵についても調べてみたいし」
「いいですよ、お役に立てて彼女も本望でしょう。ああ、ヒドラの卵は、半分はセージの彼にあげてください。あと、私どもとしても彼女が必要ですので、必ず返して下さいね。五体満足で」
「あら、もうこの子、僧侶としては使い物にならないんじゃない?」
「彼女には奉仕の仕事についてもらいます。これからは、国のために戦うナイトやクルセイダーの心と体を癒す、立派なアコライトとして生まれ変わるのです」
「はは、要するに教会の慰安婦ってことね」
「まったく、貴女という人は人聞きの悪いことを言う」

「いいんじゃない? そうすれば彼女はいつでも満足できるし、自分を養うお金だって稼げるでしょ」
 本気で眉をひそめる司祭の視線を、クリエイターはウィンクして軽く流す。セージは善悪の次元を超越した会話に胸が悪くなった。

「さて、一通り終わったようですし……僕は宿屋に帰ります」
 クリエイターからヒドラの卵を受け取り、ガラスで出来たサンプルケースに詰め込むと、男セージは司祭にそう告げた。
「そうですか。貴方の研究に役立ちましたか?」
「ええ、大変貴重な物を見せて頂きました。本になれば、ジュノーの図書館に納められるレベルだと思います」
「それは良かった」
 にっこりと司祭が微笑む。その笑顔が、男セージの心をさらに暗くする。女セージが慌てたように口をはさんだ。
「ハイプリースト様、あたしもそろそろお暇します。今夜は貴重な祭りにお呼び頂いて、どうも有難うございました」
「いえいえ、一年に一度のお祭りですし……宜しければ来年もまたどうぞ」
 女セージの頬が少しひきつる。
「え、ええ。有難うございます!」
 セージはふたりでその場を後にした。
 女セージは逃げるように早足で鳥居をくぐり、天津の夜道を歩いていく。
 男セージは後に続いた。
 ふたりとも今日のことを整理するのに頭がいっぱいで、宿屋に着くまで無言だった。
 今夜は、なかなか寝られそうにない……。
 男セージは心の中で毒づいた。





後味が悪いので♂セージ×セージ子を読む?
(微妙に繋げてみました)
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幼い手

その露店は、魔法都市・ゲフェンの中心街から離れ、西門へと続く通路の脇にひっそりとあった。

 品揃えはミルク21ゼニーにハエの羽49ゼニーとごく普通だったが、その隣のシルクローブだけは違っていた。赤い髪のウィザード・オズワルトは訝しげな顔でそれを手に取る。

「過剰精錬なしで700万ゼニーか。なかなかのボッタクリだな」

 女商人・ミルが驚きの声をあげる。

「あれ…………7万ゼニーのつもりだったのに」

 紫のリボンで可愛らしく飾ったピンク色の柔らかな髪を揺らして首を傾げる。大きな栗色の瞳は驚きに見開かれ、幼い顔に困惑の表情を浮かべている。

「まぁ、値段の付け間違いは誰にでもあることだが……この看板に『+8』と書いてあるのはどう説明するんだ?」

「えっ? そんなこと書いて……あれ……?」

 確かに、看板には+8と書いてある。

 ミルが値段を付け間違えることはよくあったが、『+8』と書いた記憶はない。

「悪質な詐欺露店だな。とりあえずプロンテラ騎士団に報告させてもらう」

 ウィザードの言葉に女商人は声を張り上げる。

「そ、そんな……あたし、詐欺なんてしてません!」

「じゃあこの看板は何なんだ?」

「そ……その、誰かがイタズラしたんじゃ……?」

「見苦しいぞ。まあ、言い訳は俺にじゃなくて騎士団ですればいい」

 わめく女商人の腕を掴み、魔導師は引きずって連れて行こうとする。

「痛ッ……値段を付け間違えたくらいで訴えるんですかっ、ウィザードさん心が狭……」

「黙れ。俺はずっとお前を探していたんだ」

「い、いやっ、やめて!」

 手足をばたつかせる小柄な女商人を引きずりながら、魔導師は冷たい言葉を投げかける。

「以前、お前の露店でバーサークポーションを買ったら、中身が紅ポーションじゃないか。手が込んでて驚いたぞ」

 心当たりがあるらしく、ミルの顔が青ざめていく。

「確かあのときはモロクだったな。随分と色々な街で露店をしているようだが……毎回、詐欺露店か?」

「そ、そんなの人違いです!」

「残念だが、俺は一度見た顔は忘れないんでな」

 ごまかし切れないと分かったのか、女商人が悲痛な叫びをあげる。

「お、お願い、言うこと聞くから通報だけはしないでっ」

「ほう、言うことを聞くと?」

 ミルは怯えた目で首を縦に振る。オズワルトは笑って言った。

「身体で償えと言ったらできるのか?」

「え……身体?」


 オズワルトがミルを引きずって行った先は、警備兵のもとではなく、全く人気のない路地裏だった。乱暴に放り、行き止まりの壁へと少女を追いやる。

「か、身体ってまさか……」

 少女が怯えた顔つきで後ずさる。じりじりと男に寄られ、すぐに背後の壁に突き当たった。逃げ場はない。

「こういうことだ」

 魔導師は乱暴にミルの頭を掴み、自分の股間に少女の顔を埋めさせる。

「……ッ」

「声を出すなよ。お前の顔が焼き焦げるぞ」

 その意図を察して、ミルが恐怖で顔を強張らせる。ウィザードなら、自分を消し炭にすることくらい容易い。

 男の指がズボンのチャックを下ろしていき、ペニスを取り出す。

 初めて間近で目にする男の象徴に、ミルは小さく悲鳴をあげ、慌てて口をつぐんだ。

「口を閉じるな」

 男の指がミルの鼻をつまむ。

「……んッ」

 呼吸ができなくなり、商人が小さな唇を開いたところで、無理矢理に一物をねじ込む。

「んぐっ……」

 口一杯に男の性器を突っ込まれ、女商人は苦しさで吐き出そうとするが、男の手が頭を抑えていて退くことができない。

 ミルは苦しげに大きな瞳を潤ませながら嫌々口に含む。

「そのまま舐めろ」

 男が命令したものの、ミルはどうすれば良いのか分からず、緊張で満足に舌を動かすことすらできない。

「仕方ないな、サービスだ」

 オズワルトは懐から蜂蜜を出すと、自分の男根に垂らす。独特の甘い香りが立ち上り、鼻孔を突く。

「は……むちゅ……んぅふ……」

 滑りが良くなった肉棒の上を、おずおずと商人の唇が滑る。

 柔らかな粘膜の感触が、恐怖に震えながら性器を愛撫してくる。蜜の甘さを味わうように、ねっとりと生暖かい舌が絡み付いては舐め取っていく。

 オズワルトはそれを見下ろしながら、蜜が乾いた頃を見計らっては、瓶を傾けて液を足していく。

 ミルはしばらく大人しく唇を動かしていたが、段々と大きくなっていく男の肉棒をくわえきれず、唾液と一緒に吐き出した。自分の頬にミトンの手のひらをあて、涙ぐんで言った。

「あごが痛いよ……もう、ムリだよぉ……」

 男が冷たい声で告げた。

「それじゃ、お前の身体で続きをしようか」

 ミルは瞳に涙を浮かべ、必死で首を横に振る。

「嫌なら、このまま口でするしかないだろう」

「ぅく……どうやったら終わるのぉ……」

「白いのが出るまでだ」

 少し可哀相になって、オズワルトは言葉を続けた。

「……手袋を脱いで、根本をさすれ」

 大人しく少女がミトンを脱ぎ、男の根本に小さな指先を添える。

「そう、そのまましごくんだ。先っぽだけ口で吸え」

 ミルはハチミツでぬめる手を一生懸命に前後に動かし、男の根本を愛撫する。命令通りに先端を小さな唇でくわえ、ちゅぱちゅぱと吸う。

「そうだ、上手いぞ」

 頭を撫でながら誉める。

 ミルは窪みに舌先を這わせながら、早く終わるのを懇願するような目で、上目遣いに男を見上げてくる。

「いい表情だ」

 オズワルトは笑みを浮かべ、ミルの顔を眺めながら言った。

 女商人は怒張で口をいっぱいにし、苦悶の表情で愛撫を続ける。指で根元をしごきながら、小さな唇から亀頭が吐き出されては、また吸われていく。

 男の先端から粘度のある分泌液が滲み、しょっぱい味覚が舌先に伝わり、ミルが眉間にしわを寄せる。

 それが嫌でも、ミルの頭をつかんでいるオズワルトが満足するまでは止めるわけにはいかない。

 ただ、さっきのように口一杯にほおばるよりはまだ楽らしく、唾液と蜂蜜でぐちょぐちょになったペニスに口唇で懸命に奉仕を続ける。少女は指先に力を込めて根本をしごく。

 やがて、込み上げてくる射精感に男は言った。

「そら、出すぞ」

 射精の直前に少女の口内から肉棒を抜き取り、勢いよく顔面に白濁をかける。

 幼い顔を体液で汚されながら、女商人は初めて嗅ぐ青臭い男の精液に顔をしかめた。


「ぅえっ……なに、これぇ……」

 ミルは涙ぐんで自分の顔についた精液をハンカチで拭き取る。その手を制すようにオズワルトは商人の手首を掴んだ。

「……な、何……」

 びくりと身体をすくめる少女に冷たい言葉を浴びせる。

「さて、今度は身体でして貰うかな」

「そ、そんな……約束してないッ……」

「詐欺露店を開く人間に、約束がどうの口に出して欲しくないな。やっぱり騎士団に行くか」

「やッ……あ、あたし、初めてなんです! お願いです、それだけは……」

「そうか、騎士団がお望みか。……おや」

 もみ合うふたりの間で、商人のポケットから、ひらりと紙切れが落ちた。

 折り目のついたその紙は、何度も読み返されたものらしく、地に着く前に自然と開いた。

 丁寧な字が綺麗に書き込まれた面が上になっている。どうやら手紙のようだった。

 慌てて拾い上げようとする商人の手より早く、魔導師の手が掴む。

「返して!」

 少女が泣き叫びながら凄い剣幕で取り返そうと向かってくるのを、片手で易々と制する。

「なんだ?」

 ぼろぼろの便箋に、女のものと思われる美しい字が並んでいる。

「返して! 返してよ!」

 商人が必死で手を伸ばすも、身長差で届かず、指先は空しく宙を掻くだけだ。

 ざっと目を通して、魔導師は舌打ちした。

 読まなければ良かったと思った。

 それは母親から娘へと宛てられた手紙で、父親の薬代が足りないので、何とか工面できないかという内容だった。

 オズワルトは眉をひそめ、厳しい口調で言った。

「お前……詐欺露店を開いている場合じゃないだろう」

 商人は両手で顔を覆い、嗚咽混じりの声で言葉を紡ぐ。

「あたしっ……さっきは、本当に、値段を……間違えてッ……」

「もうそれはいい、本当かどうかは俺には分からんのだからな」

「……ひどいッ……」

 魔導師は商人を無理矢理立たせ、壁に手をつかせる。薄桃色のロングスカートをたくし上げ、後ろから抱きかかえるようにして太股の間に手を差し入れた。

「い、いや、何を……」

「入れはしない。お前も気持ちよくしてやるからな」

 指先を伸ばし、谷間を指でなぞる。男の性器を愛撫して興奮したのか、白い布地が少しだけ湿っていた。

「や、やだぁっ……」

「力を抜け」

 ウィザードは蜂蜜の残りを全て自分の指に垂らすと、商人の秘所に塗りつけていく。

 幼い性器はまだ固かったが、撫でているうちに柔らかくほぐれていき、男の指に反応を示すようになっていった。

「うぅ……っ」

「他の場所と違って、ここだけ感度がいいな」

 膨らんできた陰核を、蜂蜜で塗れた指先で擦り上げると、商人の身体から力が抜けていく。

「ひっ」

「普段からひとりでいじってるんじゃないか?」

「……し、……してないっ……」

 大きな瞳を潤ませて、必死で否定する。

「詐欺商人の言うことだ、本当か怪しいものだな」

「違うって……んぅっ……」

 男の細い指先が感じるポイントを真っ直ぐ探し当てては、布地越しに執拗に責め続ける。

「感じてるんじゃないのか」

 くすぐるように優しいタッチで、下着の上からクリトリスを撫でる。

「……はひぃ……」

 少女の声色に喘ぎが交じる。

 快感から逃げようとする腰を捕らえ、指先をくねらせては弱点を突く。

「んっ……ぅ……」

 頬を染め、熱っぽい瞳を潤ませながら、少女の意識が朦朧としていくのが見て取れた。

「どうなんだ、ひとりでしてるんだろう?」

 追い打ちをかけるように耳元で囁くと、上擦った声でミルが答えた。

「は……はい……ひとりでしてますぅ……」

「どんなことを考えてするんだ?」

「……くふぅん……」

「ほら、言え」

 男が弱い部分を責める。少女は思考能力が低下した頭で、必死に言葉を絞り出す。

「……ぅ……男の人に、そこを、触られたり……」

「ここをこんな風にされるのか?」

 指先でクリトリスを擦り上げると、商人の身体がピクリと反る。

「ひぁぁんっ……」

 そのまま手を休めずに、指と指の間にクリトリスを挟んで前後に摩擦する。蜂蜜が潤滑油になり、花びらの上をスムーズに滑っていく。

  商人は頬を赤らめ、刺激を受け入れている。

「あっ……あふぅ……はぁっ……んっ……」

 そんな様子を見下ろしながら、魔導師は笑う。

「ふふ。実際にされるとどうだ? 気持ちいいか?」

「……んくぅ……」

 ミルは否定するそぶりを見せたが、オズワルトの腕を止めるようにかけられた手には力が入っておらず、気を達する一点だけに意識を集中しているのは明らかだった。

「イっていいんだぞ? こんな町中で……恥ずかしくないのならな」

「うっ……くぁ……」

 少女は嗚咽を漏らしながら、快楽に身を任せている。幼い声が段々と甘えるような色を帯び、大人びた女の喘ぎへと変わっていく。

 その様子を興味深く観察しながら、男は小さく円を描くように指を動かし、肉芽を優しく擦ってやる。限界は近いようだった。

「……はぁっ……んっ……」

 耐えるような声をあげ、男の手を止めることもなく、指先から与えられる快楽を貪る。

 額には薄い汗が滲み、頬は紅潮している。

 やがて、小さく身体を震わせていた少女が大きく背を震わせた。

「……ぁあぁあ……」

 全身を痙攣させて意識を飛ばし、商人はずるずると地面にへたり込むように倒れた。額に浮かんだ汗が小さな雫となって肌をつたって落ちていく。

「達したか」

 ウィザードは懐に手を入れて、布袋を女の足下に放る。

 ある程度のまとまった金が入った袋は、重い金属音を立てて落ちた。

「お前の身体を使った金だ」

 一息ついた女商人はその袋を取り上げた。それは彼女の手持ちの金より多い金額だった。

 ミルは涙の浮かぶ目で見ると、口を真一文字に結んで、それを魔導師に投げて返す。

 オズワルトは胸元に当たった袋をキャッチする。

「そんなの……そんなの要らないッ……あたしは……娼婦じゃないもの!」

「ふん」

 男が冷たい目で見下ろすと、ミルはビクリと身を縮めた。

「後悔するなよ」

 金を懐に戻し、代わりに未鑑定の刀を取り出して商人の足元に放り投げる。

「重い」

 そして、さらに喚き始めた少女を後にその場を去った。



 アパートの自分の部屋に帰ると、隣人の殴りプリーストの青年が椅子にもたれてくつろいでいた。見慣れた風景だ。

「よう、お帰り。S3グラディウス、売ってきたのか?」

「いや。というか勝手に部屋に入るな」

 嫌そうな顔をした魔導師の非難を無視して、プリーストは言葉を続ける。

「そういやさ~、今日、露店で青ポ買ったらさ、中身がブドウジュースだったんだぜ! ありえねぇ詐欺だよな!」

「……」

 思わずオズワルトは沈黙する。

「……まぁ、よくあることだ」

「ねぇよ! てか、お前、ケーキ屋でも行った?」

「ケーキ屋?」

「なんか甘い匂いがする。ハチミツ?」

 オズワルトは自分の身体を見、次に腕をあてて嗅いでみたが分からなかった。隣人は犬並の侮れない嗅覚の持ち主らしい。

「身体を洗ってくる」
「行ってらっしゃい」

 何を勘違いしたのか、ニヤニヤしてプリーストは手を振る。

「今度俺も連れてってくれ、ハチミツプレイの店」

「阿呆か」

 扉を閉め、オズワルトは商人の幼い顔と手紙の字を思い出す。

 ……親子か。

 オズワルトに父親はいない。母親は居るものの、親らしいことをしてもらった記憶はない。プリーストの彼女は色んな男と旅に出かけては滅多に家に帰らず、オズワルトは孤独で飢えに苦しむ幼少時代を過ごした。

 例え彼女が病に伏せたとしても、看病してやろうとも薬代を工面してやろうとも思わないだろう。

 手間のかかる家族がいるのは不幸だが、それは逆に絶対的な幸福のようにも思えた。

 オズワルトは溜め息をつき、アパート共同の流し場へと向かった。
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